Exadata Cloud@CustomerでのEnterprise Manager ExpressおよびDatabase Controlの使用

Oracle Databaseのモニタリングおよび管理用のWebベース・ツールであるEnterprise Manager Database Express (EM Express)およびEnterprise Manager Database Control (Database Control)にアクセスする方法について学習します。

Enterprise Manager Database Expressへのアクセスについて

Enterprise Manager Database Express (EM Express)を使用してCDBまたはPDBを管理する方法について学習します。

Enterprise Manager Database Expressは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上を使用して作成されたExadata Cloud@Customerデータベースで使用できます。

EM Expressへのアクセス方法は、CDBとPDBのどちらを管理するかによって異なります:
  • CDBを管理するには: Oracle Databaseが作成されると、Exadata Cloud@Customerは、EM ExpressがCDBにアクセスするためのポートを自動的に設定します。手動の構成ステップを実行する必要はありません。各データベースに一意のポート番号が割り当てられます。割当てでは、550055015502などで始まる一定範囲内のポートが使用されます。
  • PDBを管理するには: Oracle Database 12cリリース2以上では、EM Expressを構成して、グローバル・ポートと呼ばれる単一ポート上のCDBおよびすべてのPDBにアクセスできます。グローバル・ポートにより、EM Expressを使用し、CDBのHTTPSポートを介してCDB内のすべてのPDBに接続できます。手動の構成ステップを実行する必要はありません。各データベースに一意のポート番号が割り当てられます。割当てでは、550055015502などで始まる一定範囲内のポートが使用されます。

    Oracle Database 12cリリース1のデータベースでは、EM Expressを使用して管理するPDBごとにポートを手動で設定する必要があります。

特定のデータベースに対して使用されているポートを確認するには、データベース管理者としてデータベースに接続し、次の例に示す問合せを実行します:
select dbms_xdb_config.getHttpsPort() from dual;
DBMS_XDB_CONFIG.GETHTTPSPORT()
------------------------------
                          5502

EM ExpressでPDBを管理するためのポートの設定(Oracle Database 12.1のみ)

Oracle Database 12cリリース1では、EM Expressを使用して管理するコンテナ・データベース(CDB)および各プラガブル・データベース(PDB)に対して一意のHTTPSポートを構成します。

  1. SQL*Plusを起動し、SYSDBA権限を持つSYSユーザーとしてCDBまたはPDBにログインします。
  2. ポート番号を指定して、プロシージャDBMS_XDB_CONFIG.SETHTTPSPORTを実行します。
    exec dbms_xdb_config.sethttpsport(port-number)

Enterprise Manager Database Expressへのアクセス

コンテナ・データベース(CBD)またはプラガブル・データベース(PDB)を管理するには、管理するCDBまたはPDBに割り当てられたポート番号を指定する準備をします。

Enterprise Manager Express (EM Express)にアクセスするには、ブラウザにURLを指定します:
https://node-ip-address:port/em

説明:

node-ip-addressは、EM Expressをホストしているコンピュート・ノードのクライアント・ネットワークIPアドレスです。

portは、データベースで使用されるEM Expressポートです。

接続が保護されていない、またはプライベートではないという警告がブラウザに表示された場合は、ブラウザの拡張オプションを使用して警告を無視し、続行してください。この警告が表示されるのは、Exadata Cloud@Customerでは自己署名証明書を使用してHTTPS (セキュアHTTP)接続を提供しますが、そのような証明書は多くのWebブラウザによって疑わしいとみなされるためです。

Enterprise Manager 11g Database Controlへのアクセス

Enterprise Manager 11g Database Controlを使用してデータベースを管理するには、管理するデータベースに割り当てられたポート番号を指定する準備をします。

Enterprise Manager 11g Database Controlは、Oracle Database 11gリリース2を使用して作成されたExadata Cloud@Customerデータベースで使用できます。各データベースには、1158、1159、1160などで始まる一定範囲内の一意のポート番号が割り当てられます。

データベースのDatabase Controlポートは、$ORACLE_HOME/host_sid/sysman/config/emd.propertiesファイルでREPOSITORY_URLを検索して確認できます。前のファイル名で、hostはDatabase Controlをホストしているコンピュート・ノードのホスト名で、sidはOracle Databaseシステム識別子(SID)です。

Database Controlにアクセスするには、ブラウザにURLを指定します:
https://node-ip-address:port/em

説明:

node-ip-addressは、Database Controlをホストしているコンピュート・ノードのクライアント・ネットワークIPアドレスです。

portは、データベースで使用されるDatabase Controlポートです。

接続が保護されていない、またはプライベートではないという警告がブラウザに表示された場合は、ブラウザの拡張オプションを使用して警告を無視し、続行してください。この警告が表示されるのは、Exadata Cloud@Customerでは自己署名証明書を使用してHTTPS (セキュアHTTP)接続を提供しますが、そのような証明書は多くのWebブラウザによって疑わしいとみなされるためです。