Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureでのデータベースのバックアップおよびリカバリの管理
Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureで提供されるバックアップおよびリカバリ機能を使用する方法について学習します。
- バックアップ操作およびリカバリ操作を実行するためのOracle推奨オプション
Oracle Databaseのバックアップおよびリカバリ操作用に次のオプションが用意されています。これらのオプションは相互に排他的です。 - Exadata Databaseバックアップの管理
自動Exadataデータベース・バックアップは、Oracle Cloud Infrastructureによって管理されます。これは、コンソールまたはAPIを使用して構成します。 - 管理対象バックアップ・タイプおよび使用状況情報
自動Exadataデータベース・バックアップには、Autonomous Recovery ServiceとOracle Object Storageの2つのタイプがあります。 - OCIコンソールを使用した自動バックアップおよびスタンドアロン・バックアップの有効化時のバックアップ先の動作
- リカバリ・サービスを使用した長期保存バックアップ
長期保存バックアップ(LTR)を使用すると、完全なLTRライフサイクル管理と不変性により、コンプライアンス、規制またはその他のビジネス・ニーズに対して最大10年間の完全バックアップを格納できます。 - デフォルト・バックアップ・チャネルの割当て
これらは、「Oracle管理バックアップ」または「ユーザー構成バックアップ」を使用する場合のデータベース・バックアップ・チャネルのデフォルト設定です。 - Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Serviceでのバックアップの前提条件
- コンソールを使用したバックアップの管理
- Autonomous Recovery Serviceを既存のデータベースのバックアップ保存先として指定するには
Autonomous Recovery Serviceを既存のデータベースのバックアップ保存先として指定するには、この手順を使用します。 - バックアップ保存先からのExadata Databaseのリカバリ
このトピックでは、コンソールまたはAPIを使用して、オブジェクト・ストレージまたはAutonomous Recovery Serviceに格納されたバックアップからExadataデータベースをリカバリする方法について説明します。 - dbaascliを使用したExadata Databaseバックアップの管理
- APIを使用したバックアップおよびリカバリの管理
- 代替バックアップ方法
OCIコンソールに加えて使用可能な代替バックアップ方法について学習します。 - Oracle Recovery Manager (RMAN)を使用したデータベースのリカバリ
bkup_api
を使用してデータベースをバックアップした場合は、Oracle Recovery Manager (RMAN)ユーティリティを使用して、そのデータベースのバックアップを手動でリストアできます。
親トピック: ハウツー・ガイド
バックアップ操作およびリカバリ操作を実行するためのOracle推奨オプション
Oracle Databaseのバックアップおよびリカバリ操作用に次のオプションが用意されています。これらのオプションは相互に排他的です。
ハイブリッド構成、つまりオプションの混在はサポートされていません。オプションを混在させると自動化できなくなります。2025年8月6日以降、FRA、PHXまたはNRTリージョンで作成されたテナンシの場合、データベースで自動バックアップを有効にすると、Autonomous Recovery Serviceが唯一のバックアップ先になります。
オプション1: Oracle管理バックアップ
Oracle管理バックアップは、1回かぎりの構成に基づいて、Exadata Cloud Infrastructure (ExaDB-D)またはExadata Cloud@Customer (ExaDB-C@C)によって完全に管理されます。これらのバックアップは、ExaDB-DまたはExaDB-C@Cクラウド・サービスのコントロール・プレーンに完全に統合されるだけでなく、OCI APIを介してアクセスすることもできます。このアプローチをお薦めします。
dbaascli database backup
およびdbaascli database recover
コマンドは、特定の操作のために自動バックアップと組み合せて使用できます。詳細は、dbaascli database backup
およびdbaascli database recover
を参照してください。- 顧客は、RMANビューを問い合せたり、表、データファイル、表領域のリカバリ・コマンドなどのRMANのリストアおよびリカバリ・コマンドを発行したりできます。
ノート
RMAN構成を使用して、チューニング済のクラウドRMAN設定を変更しないでください。
オプション2: ユーザー構成バックアップ
dbaascli database backup
およびdbaascli database recover
コマンドを使用して、ホストからのバックアップを構成することもできます。ただし、これらのバックアップはコントロール・プレーンと同期されず、OCI APIと統合されません。また、これらのバックアップの管理およびライフサイクル操作は、サービス・コントロール・プレーン・コンソールからはサポートされていません。そのため、この方法はお薦めしません。
この方法は、特定のタスクを実行するためにバックアップの保存先への直接アクセスが必要な場合に役立ちます。たとえば、リージョン間でバックアップをレプリケートしたり、バックアップの保存先をモニターするために、OSSバケットにアクセスします。
OCIコントロール・プレーンまたはOCI APIを使用せずにRMANを使用してオブジェクト・ストレージへのバックアップを構成する場合、お客様はTDE Walletバックアップを手動で構成する必要があります。デフォルトでは、Oracleクラウド自動化はアーカイブ・ログ・ファイルを24時間ごとにクリーンアップします。RMANを使用して手動バックアップを実行すると、アーカイブ・ログが削除されるリスクがあります。アーカイブ・ログのクリーンアップの構成方法の詳細は、dbaascli database backupを参照してください。Oracle管理バックアップを使用することをお薦めします。
詳細は、ユーザー構成バックアップを参照してください。
オプション3: RMANを使用したバックアップ
顧客が所有するカスタマイズされたスクリプトでRMANを使用してバックアップを直接作成できます。ただし、このアプローチはお薦めしません。
RMANバックアップをOracle管理バックアップまたはユーザー構成バックアップとともに使用することはお薦めしません。
- 既存のRMANバックアップ/リストア・スクリプトを維持する必要のある顧客。
- Data Guard環境のスタンバイ・データベースからバックアップを構成して、バックアップ・ワークロードをスタンバイにオフロードする必要のある顧客。
RMANを使用してバックアップする場合は、バックアップの自動化からデータベースの登録を解除する必要があります。詳細は、手動バックアップおよびリカバリ管理を容易にするための自動バックアップの無効化を参照してください。
Exadata Databaseバックアップの管理
自動Exadataデータベース・バックアップは、Oracle Cloud Infrastructureによって管理されます。これは、コンソールまたはAPIを使用して構成します。
管理対象外バックアップについては、dbaascliを使用したExadata Databaseバックアップの管理を参照してください。
自動Exadataデータベース・バックアップには、Autonomous Recovery ServiceまたはOracle Object Storageの2つの宛先を使用できます。
Oracle管理の自動バックアップ機能は、コンソールを使用してバックアップ設定を簡単に構成できるため、Oracle Cloudデータベースをバックアップするための推奨方法です。自動バックアップ機能では、リカバリ・サービスおよびオブジェクト・ストレージがバックアップの保存先としてサポートされ、同じコストで完全に自動化されたクラウド・バックアップ・ソリューションが提供されます。手動バックアップまたはバックアップ・ストレージ管理タスクを実行する必要はありません。また、バックアップをローカル・ストレージに格納することもできます。次に示す各バックアップ保存先のメリットと要件を考慮する必要があります。
リカバリ・サービス(推奨)
Oracle Databasesの最新のサイバーセキュリティ保護を提供する、オンプレミスのOracleのZero Data Loss Recovery Applianceテクノロジに基づくフルマネージド・サービスです。独自の自動機能により、Oracle Databaseの変更をリアルタイムで保護し、本番データベースのオーバーヘッドなしでバックアップを検証し、任意の時点への高速で予測可能なリカバリを実現します。
バックアップが現在Object Storageで構成されている場合、リカバリ・サービスにシームレスに移行して、同じコストで高度な機能を実現できます。
リカバリ・サービスの詳細は、Oracle Database Autonomous Recovery Serviceについてを参照してください。
オブジェクト・ストレージ
データベースのためのセキュアでスケーラブルなオンデマンド・ストレージ・ソリューション。
以前にdbaascli
を使用してバックアップを構成していた場合、バックアップ用のコンソールまたはAPIの使用に切り替えます:
- 新規バックアップ構成が作成され、データベースに関連付けられます。このため、データベースを保護するために、以前に構成した管理されていないバックアップを使用できなくなります。
管理されたバックアップのタイプおよび使用情報
自動Exadataデータベース・バックアップには、Autonomous Recovery ServiceとOracle Object Storageの2つのタイプがあります。
バックアップ操作を成功させるには、データベースとインフラストラクチャ(VMクラスタまたはDBシステム)が使用可能状態である必要があります。バックアップ操作の進行中に可用性を妨げる可能性のあるアクション(パッチ適用操作など)を実行しないことをお薦めします。自動バックアップ操作が失敗した場合、データベース・サービスは、翌日のバックアップ・ウィンドウで操作を再試行します。Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureインスタンスおよびデータベースの可用性をリストアすると、オンデマンドのフル・バックアップが失敗した場合、操作を再試行できます。
自動バックアップ機能を有効にすると、どちらのサービスでも、選択したバックアップ保存先へのデータベースの増分バックアップが毎日作成されます。
自動バックアップを有効にする場合は、保存期間を制御できます。割り当てられた保存期間の期限が切れると、バックアップが自動的に削除されます。
オブジェクト・ストレージ・バックアップ保持期間
保存期間(日数)は、7、15、30、45、60です。デフォルト: 30日
自動バックアップ・プロセスは、日次バックアップ・ウィンドウ内の任意の時間に開始されます。ユーザーは、データベースの自動バックアップ・プロセスが開始される2時間のスケジュール・ウィンドウを、オプションで指定できます。偶数時に開始される12のスケジューリング・ウィンドウから選択できます(たとえば、1つ目のウィンドウを午前4時から6時まで、その次のウィンドウを午前6時から8時までに指定できます)。スケジュール・ウィンドウ内にバックアップ・ジョブが完了するとはかぎりません
ウィンドウを指定しない場合、Exadata Cloud Infrastructureインスタンスのリージョンのタイム・ゾーンの00:00から06:00までのデフォルトのバックアップ・ウィンドウがデータベースに割り当てられます。デフォルトのバックアップ・スケジュール・ウィンドウは6時間ですが、指定するバックアップ・ウィンドウは2時間です。
Autonomous Recovery Serviceの保護ポリシー
- ブロンズ:14日
- シルバー: 35日
- ゴールド: 65日
- Platinum: 95日
- ユーザーが定義したカスタム
- デフォルト: シルバー- 35日
自動バックアップ・プロセスは、いつでも、または割り当てられたウィンドウ内で開始されます。
- Data Guard: ただし、そのデータベースの自動バックアップは、そのデータベースがプライマリ・ロールを引き継ぐまでは作成されません。
- バックアップ保持の変更:今後、データベースのバックアップ保持期間または保護ポリシーを短くすると、更新された保持期間外の既存のバックアップはシステムによって削除されます。
- バックアップ・ストレージ・コスト:自動バックアップでは、選択したバックアップの保存先に応じて、Autonomous Recovery ServiceまたはObject Storageのストレージ使用コストが発生します。
どちらのサービスを使用しても、いつでもデータベースの全体バックアップを作成できます。
Exadata Cloud Serviceインスタンス・データベースを終了すると、そのすべてのリソースが削除されます。オブジェクト・ストレージの宛先を使用する管理対象バックアップは削除され、Autonomous Recovery Serviceを使用する管理対象バックアップは、選択した削除オプションに従って削除されます。オブジェクト・ストレージで作成されたスタンドアロン・バックアップは、データベースの終了後に残るため、手動で削除する必要があります。スタンドアロン・バックアップを使用して、新しいデータベースを作成できます。
バックアップおよびリカバリ操作でSYSBACKUP管理権限を使用するというOracle推奨プラクティスに準拠するため、クラウド自動化によって、CDB$ROOTコンテナ・レベルでSYSBACKUPロールを持つ共通の管理ユーザーC##DBLCMUSERが作成されます。そのため、バックアップおよびリカバリ操作は、最小限必要な権限を持つユーザーを使用して実行されます。このユーザーの資格証明は、クラウド自動化によってランダムに生成され、安全に管理されます。ユーザーが見つからないか、LOCKEDおよびEXPIREDである場合、クラウド自動化によって、バックアップまたはリカバリ操作中にこのユーザーが再作成またはロック解除されます。このクラウド自動化の変更は、dbaastoolsバージョン21.4.1.1.0から行われました。
OCIコンソールを使用した自動バックアップおよびスタンドアロン・バックアップの有効化時のバックアップの保存先の動作
自動バックアップ
2025年8月6日より、OCIコンソールで自動バックアップを有効にすると、次の条件下でAutonomous Recovery Serviceが使用可能な唯一のバックアップ保存先になります。
- テナンシは、2025年8月6日以降に作成されました。
- データベースは、OCIリージョンのフランクフルト(FRA)、フェニックス(PHX)および東京(NRT)にデプロイされます。
- Oracle Databaseのバージョンが19.18または23.4より後です。
- リージョンに使用可能な容量およびバックアップの制限があります。
ノート: 制限または容量が使用できない場合は、制限の引上げリクエストを送信するように求められます。
OCIオブジェクト・ストレージがバックアップ・オプションとして使用可能な場合
次のシナリオでは、OCI Object Storageがバックアップの保存先として引き続き表示されます。
- テナンシは、2025年8月6日より前に作成されました。
- データベースのバージョンが19.18または23.4より前です。
- リージョンはFRA、PHXまたはNRTではありません。
- データベース・サイズをサポートするためのリージョン容量が不足しているため、Autonomous Recovery Serviceのオンボーディングが失敗します。
その他のシナリオ
- リージョン間のData Guard構成:プライマリ・データベースがFRA、PHXまたはNRTの外部のリージョンにあり、スタンバイ・データベースがこれらのリージョンのいずれかにある場合、Autonomous Recovery Serviceを使用してバックアップできるのはスタンバイのみです。OCI Object Storageは、新しいテナンシではFRA、PHXまたはNRTではサポートされていません。
- 混合テナンシ・リージョン: 2つのリージョン(1つは既存のテナンシ(FRA、PHXまたはNRT以外)で、もう1つはFRA、PHXまたはNRTの新しいテナンシ)で操作する場合、既存のリージョンにOCIオブジェクト・ストレージ、新しいリージョンにAutonomous Recovery Serviceを使用した分割バックアップ構成が発生します。
- 2025年8月6日以降のマルチリージョン・デプロイメント: 2025年8月6日より後に作成された新しいテナンシで、FRA、PHX、NRTおよびIADでのデプロイメントでは、バックアップ構成が異なります。FRA、PHXおよびNRTではAutonomous Recovery Serviceが使用されますが、IADでは引き続きOCI Object Storageがサポートされます。
スタンドアロン・バックアップ
FRA、PHXおよびNRTリージョンで作成された新しいテナンシの場合、スタンドアロン・バックアップの既存の動作は、OCIコンソールとOCI APIの両方で変更されません。
動作は次のとおりです。
- 自動バックアップがOCI Object Storageに構成されている場合、スタンドアロン・バックアップはOCI Object Storageに格納されます。
- 自動バックアップがAutonomous Recovery Serviceに構成されている場合、スタンドアロン・バックアップはAutonomous Recovery Serviceに格納されます。
- 自動バックアップが構成されていない場合、スタンドアロン・バックアップはデフォルトでOCI Object Storageに設定されます。
リカバリ・サービスを使用した長期保存バックアップ
長期保存バックアップ(LTR)では、完全なLTRライフサイクル管理と不変性により、コンプライアンス、規制またはその他のビジネス・ニーズに対して最大10年間の完全バックアップを格納できます。
リカバリ・サービスを使用するLTRの場合、保存期間は、バックアップが作成された日から日数(90 - 3,650)または年数(1 - 10)である必要があります。
必要な保存期間でLTRバックアップを作成するために、Recovery Serviceでは、新しい完全本番バックアップを作成する必要はありませんが、ポリシーの定義済リカバリ・ウィンドウ内でシステム内の既存の運用バックアップを使用して作成します。詳細は、データベースのオンデマンド・バックアップを作成するにはを参照してください。
特定の既存のLTRバックアップの保存期間は、保存期間内に変更できます。詳細は、「リカバリ・サービスを使用したLTRバックアップの保存期間を変更するには」を参照してください。
LTRバックアップをリストアして、保存期間内に新しいデータベースを作成できます。詳細は、バックアップからデータベースを作成するにはを参照してください。
データベースの終了時に、LTRバックアップは「データベース終了後の削除オプション」の値に従って削除されます。
- 72時間でのバックアップの削除: 長期バックアップを含むすべてのバックアップが削除されます。
- ポリシーに基づいて削除: LTRバックアップは、各LTRバックアップの保存ポリシーに従って保持されます。
ノート: Oracleでは、長期バックアップが保持されるように、データベースの終了時に「ポリシーに基づいて削除」オプションを選択することをお薦めします。
長期バックアップでは、次の追加の要因を考慮します。
- LTRバックアップは、データベースで構成されている自動バックアップとは独立して存在し続けます。
- LTRバックアップは、指定した保存期間の終了後に自動的に削除されます。
- インプレース・リストアはLTRではサポートされていません。
- Data Guard構成のデータベースの場合、長期バックアップはリクエストされたデータベースに対してのみ作成されます。
- LTRを作成するには、データベースがAVAILABLE状態である必要があります。
- LTRは、ファイルベースのTDEまたはKMSベースのキーストアを持つデータベースでサポートされています。
- 暗号化キーは、LTRの保持期間全体にわたって保持されます。
- LTRバックアップは、'作成'状態の間は取り消すことができます。
- LTRバックアップは、作成後いつでも削除できます。
- リストア中:
- バックアップがサポートされているDBHomeメジャー・バージョンの場合、そのバージョンの最新RUにリストアされます。
- バックアップがサポートされていないDBHomeメジャー・バージョンの場合は、サポートされているメジャー・バージョンにリストアされ、その後、サポートされているメジャー・バージョンのいずれかにデータベースをアップグレードする必要があります。
デフォルト・バックアップ・チャネルの割当て
これらは、「Oracle管理バックアップ」または「ユーザー構成バックアップ」を使用する場合のデータベース・バックアップ・チャネルのデフォルト設定です。
データベースが「Oracle管理バックアップ」または「ユーザー構成バックアップ」を使用するバックアップ用に構成されている場合、ツールではバックアップ・チャネルに「デフォルト」が使用されます。デフォルトが使用されると、割り当てるチャネルの数は、バックアップまたはリストア・コマンドの実行時にdbaasによって決定されます。割り当てられるチャネルの数は、ノードのコア数によって決まります。次の表に、使用される値およびコア範囲を示します。コアとチャネル値は両方ともノード単位です。リストア操作が優先されます。クラスタ全体の合計チャネル数は、ノード当たりの値にノード数を掛けた数です。自動化では、SCANを使用して、クラスタ内のすべてのノードにRMANチャネルを分散します。
各ノードのコア | 式 | ノード当たりのバックアップ・チャネルの割当て | ノード当たりのリストア・チャネルの割当て |
---|---|---|---|
以下 12 | コア<= 12 | 2 | 4 |
12より大きく、24以下 | コア> 12およびコア<= 24 | 4 | 8 |
24より大きい | コア> 24 | 8 | 16 |
必要に応じて、DBAASCLI getConfig/configure
を使用してbckup
cfg
ファイルを生成し、パラメータbkup_channels_node
を必要なノード当たりのチャネル数に設定することで、静的なノード単位の値を設定できます。
有効な値は1から32です: 合計チャネル数は、ノード数を掛けた値です。この値は、255チャネルの制限を超えることはできません。bkup_channels_node
のdefault
の値によって、コア・チャネル・ベースの割当てが設定されます。
Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Serviceのバックアップの前提条件
リカバリ・サービス
リカバリ・サービスを使用するようにテナンシが構成されていることを確認します。
表5-4リカバリ・サービスを自動バックアップの保存先として使用する前に前提条件タスクを確認する
タスク | 詳細情報 | 必須またはオプション |
---|---|---|
IAMポリシーの作成 |
必須 |
|
ネットワーク・リソースを構成し、リカバリ・サービス・サブネットを登録します |
必須 |
|
保護ポリシーの作成 |
オプションです |
リカバリ・サービスの詳細は、Oracle Database Autonomous Recovery Serviceの概要を参照してください。
オブジェクト・ストレージ
- Exadata Cloud Serviceでは、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageにアクセスする必要があります。VCNでサービス・ゲートウェイを使用してこのアクセスを有効にすることをお薦めします。詳細は、Exascaleインフラストラクチャ・インスタンス上のOracle Exadata Database Serviceのネットワーク設定を参照してください。そのトピックでは、特に次のことに注意してください:
- VCNのサービス・ゲートウェイ
- オブジェクト・ストレージへのノード・アクセス: 静的ルート
- バックアップ・エグレス・ルール: オブジェクト・ストレージへのアクセスを許可する
- リカバリ・サービス・サブネットのサブネットワーク・サイズ要件およびセキュリティ・ルールの確認
- バックアップの保存先として使用する既存のオブジェクト・ストレージ・バケット。コンソールまたはオブジェクト・ストレージAPIを使用してバケットを作成できます。詳細は、バケットの管理を参照してください。
- Oracle Cloud Infrastructureによって生成された認証トークン。コンソールまたはIAM APIを使用してパスワードを生成できます。詳細は、認証トークンの作業を参照してください。
- バックアップ構成ファイルで指定されるユーザー名には、オブジェクト・ストレージへのテナンシレベルのアクセス権が必要です。これを行うための簡単な方法は、ユーザー名を管理者グループに追加することです。ただし、これにより、すべてのクラウド・サービスに対するアクセスが許可されます。そうせずに、管理者は、データベースのバックアップとリストアに必要なオブジェクト・ストレージ内のリソースにのみアクセスできるようにする、次のようなポリシーを作成する必要があります:
Allow group <group_name> to manage objects in compartment <compartment_name> where target.bucket.name = '<bucket_name>' Allow group <group_name> to read buckets in compartment <compartment_name>
グループへのユーザーの追加の詳細は、グループの管理を参照してください。ポリシーの詳細は、ポリシーの開始を参照してください。
コンソールを使用したバックアップの管理
コンソールを使用して、データベースに対して自動増分バックアップの有効化、オンデマンドでのフル・バックアップの作成、管理されたバックアップのリストの表示を行うことができます。コンソールを使用して、手動(オンデマンド)でバックアップを削除することもできます。
- すべてのバックアップは、Transparent Data Encryption (TDE)ウォレット暗号化に使用されたものと同じマスター・キーで暗号化されます。
- 特定のデータベースのバックアップは、そのデータベースの詳細ページにリストされます。独自の暗号化キーを使用してデータベースを保護している場合、「暗号化キー」列には「Oracle管理キー」またはキー名が表示されます。詳細は、ボールトおよびキーのバックアップを参照してください。
ボールトから必要な暗号化キーを削除しないでください。削除すると、キーで保護されているデータベースおよびバックアップが使用できなくなります。
データベースの自動バックアップを構成するには
2025年8月6日以降、FRA、PHXまたはNRTリージョンで作成されたテナンシの場合、データベースで自動バックアップを有効にすると、Autonomous Recovery Serviceが唯一のバックアップ先になります。
Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureインスタンスを作成するときに、オプションで初期データベースの自動バックアップを有効にできます。次の手順を使用して、データベースの作成後に自動バックアップを有効または無効にできます。
セキュリティ・ゾーン・コンパートメント内のデータベースは、自動バックアップが有効である必要があります。データベース・サービス・リソースに影響するポリシーの完全なリストは、セキュリティ・ゾーン・ポリシーのトピックを参照してください。
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Oracle Public Cloud上のExadata」をクリックします。
- コンパートメントを選択します。
- 構成するデータベースを含むクラウドVMクラスタまたはDBシステムに移動します:
「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」で、「Exadata VMクラスタ」をクリックします。VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、自動バックアップを有効化または無効化するデータベースを検索し、その名前をクリックしてデータベースの詳細を表示します。この詳細には、自動バックアップが有効かどうかが表示されます。
- 「自動バックアップの構成」をクリックします。
- 「自動バックアップの構成」ダイアログで、次の詳細を入力します:
- バックアップ保存先: 選択肢は、Autonomous Recovery Service (デフォルト)またはオブジェクト・ストレージです。
-
シナリオ1: 顧客は自動バックアップを有効にし、使用可能な制限があり、Autonomous Recovery Serviceのリージョンに使用可能な容量があります。
バックアップの保存先: 選択肢は、Autonomous Recovery Service (デフォルト)またはObject Storageです。バックアップの保存先をAutonomous Recovery ServiceからObject Storageに切り替えることができます。
-
シナリオ2: 顧客は自動バックアップを有効にし、リカバリ・サービスのデフォルトの制限を使い果たし、自律型リカバリ・サービスの使用可能な容量がリージョンに存在します。
バックアップ保存先: オブジェクト・ストレージのみを使用できます。ただし、追加の制限リクエストを行ってから、Autonomous Recovery Serviceを使用できます。
制限の引上げをリクエストするためのリンクを含む次のメッセージが表示されます。
Tenancy has reached the limit for Autonomous Recovery Service. View your service limits and request an update.
-
シナリオ3: 顧客は自動バックアップを有効にし、Autonomous Recovery Serviceのリージョンに使用可能な容量はありません。
バックアップ保存先: オブジェクト・ストレージのみを使用できます。十分な容量がある場合は、Autonomous Recovery Serviceに移行できます。
次のメッセージが表示されます。
Autonomous Recovery Service has no available capacity in this region. Select Object Storage as your backup destination. You can transition from Object Storage to Autonomous Recovery Service when there is sufficient capacity.
Autonomous Recovery Serviceの容量が使用可能かどうかを事前に確認します。必要な容量が使用可能になり、Object Storageを選択した場合は、Autonomous Recovery Serviceに移行できます。
-
- バックアップ・スケジューリング:
- オブジェクト・ストレージ(L0):
- 完全バックアップ・スケジュール日: 初回および将来のL0バックアップを開始する曜日を選択します。
- フル・バックアップ・スケジューリング時間(UTC): 自動バックアップ機能が選択されている場合に、フル・バックアップを開始する時間ウィンドウを指定します。
-
最初のバックアップをただちに取得: 完全バックアップは、Oracle Databaseを構成するすべてのデータファイルおよび制御ファイルのオペレーティング・システム・バックアップです。完全バックアップには、データベースに関連付けられたパラメータ・ファイルも含まれます。データベースが停止しているとき、またはデータベースが開いているときに、完全なデータベース・バックアップを作成できます。通常は、インスタンス障害やその他の異常な状況の後に完全バックアップを作成しません。
最初の完全バックアップを遅延するように選択した場合、データベースの障害時にデータベースをリカバリできなくなる可能性があります。
-
オブジェクト・ストレージ(L1):
- 増分バックアップ・スケジューリング時間(UTC): 自動バックアップ機能が選択されている場合に、増分バックアップを開始する時間ウィンドウを指定します。
- 自律型リカバリ・サービス(L0):
- 最初のバックアップのスケジュール日: 最初のバックアップの曜日を選択します。
- 最初のバックアップのスケジュール時間(UTC): 最初のバックアップの時間ウィンドウを選択します。
- 最初のバックアップをただちに取得: 完全バックアップは、Oracle Databaseを構成するすべてのデータファイルおよび制御ファイルのオペレーティング・システム・バックアップです。完全バックアップには、データベースに関連付けられたパラメータ・ファイルも含まれます。データベースが停止しているとき、またはデータベースが開いているときに、完全なデータベース・バックアップを作成できます。通常は、インスタンス障害やその他の異常な状況の後に完全バックアップを作成しません。
最初の完全バックアップを遅延するように選択した場合、データベースの障害時にデータベースをリカバリできなくなる可能性があります。
- 自律型リカバリ・サービス(L1):
- 日次バックアップのスケジュール時間(UTC): 自動バックアップ機能が選択されている場合に、増分バックアップを開始する時間ウィンドウを指定します。
- データベース終了後の削除オプション: データベースの終了後に保護されたデータベース・バックアップを保持するために使用できるオプション。これらのオプションは、データベースに偶発的または悪意のある損傷が発生した場合にバックアップからデータベースをリストアする場合にも役立ちます。
- 保護ポリシーまたはバックアップ保持期間で指定された期間のバックアップを保持: データベースの終了後に、オブジェクト・ストレージ・バックアップ保持期間またはAutonomous Recovery Service保護ポリシーで定義された期間全体にわたってデータベース・バックアップを保持する場合は、このオプションを選択します。
- バックアップを72時間保持し、その後削除します: データベースを終了してから72時間の間バックアップを保持する場合は、このオプションを選択します。
- オブジェクト・ストレージ(L0):
- リアルタイム・データ保護の有効化: リアルタイム保護は、保護されたデータベースから自律型リカバリ・サービスへのREDO変更の継続的な転送です。これにより、データ損失が少なくなり、リカバリ・ポイント目標(RPO)が0に近くなります。これは追加料金のオプションです。
- バックアップ保存先: 選択肢は、Autonomous Recovery Service (デフォルト)またはオブジェクト・ストレージです。
- 「変更の保存」をクリックします。
「データベースの詳細」ページには、構成の詳細、「ヘルス」、「リアルタイム・データ保護」および「バックアップ」セクションの「ポリシー情報」が表示されます。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
データベースのオンデマンド・バックアップを作成するには
リカバリ・サービスによって増分バックアップが作成されるときに、オブジェクト・ストレージによってデータベースの完全バックアップが作成されます。
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Exascaleインフラストラクチャ上のExadata Database Service」をクリックします
- コンパートメントを選択します。
-
バックアップするデータベースを含むクラウドVMクラスタに移動します:
「エクサスケール・インフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Service」で、「Exadata VMクラスタ」をクリックします。VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、オンデマンドのフル・バックアップを作成するデータベースを検索し、その名前をクリックしてデータベース詳細を表示します。
-
「リソース」で、「バックアップ」をクリックします。
バックアップのリストが表示されます。
- 「バックアップの作成」をクリックします。
- 表示されるバックアップの作成ウィンドウで、次の手順を実行します。
- 名前: バックアップのわかりやすい名前を指定します。
- 「バックアップ保持」オプションを選択します:
- バックアップ保持期間ごとのバックアップの保持: このオプションを選択して、このバックアップの保護ポリシー保持期間を使用します。
- 長期バックアップ保持期間の指定: 自律リカバリ・サービスでLTR期間を指定するには、このオプションを選択します。保存期間は、バックアップが作成された日から日数(90 - 3,650)または年数(1 - 10)で入力する必要があります。
- 「作成」をクリックします。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
バックアップ・ステータスを表示するには
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Exascaleインフラストラクチャ上のExadata Database Service」をクリックします。
- コンパートメントを選択します。
- 表示するデータベース・バックアップを含むクラウドVMクラスタに移動します。
- 「Exadata VMクラスタ」をクリックします。VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、対象のデータベースを検索し、その名前をクリックしてデータベースの詳細を表示します。
- 「リソース」で、「バックアップ」をクリックします。
バックアップのリストが表示されます。状態列には、バックアップのステータス(「アクティブ」、「作成中」、「取消済」、「取消中」または「失敗」)が表示されます。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
バックアップを取り消すには
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Oracle Public Cloud上のExadata」をクリックします。
- コンパートメントを選択します。
- 表示するデータベース・バックアップを含むクラウドVMクラスタにナビゲートします:
- 「Exadata VMクラスタ」をクリックします。
VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、対象のデータベースを検索し、その名前をクリックしてデータベースの詳細を表示します。
- 「リソース」で、「バックアップ」をクリックします。
バックアップのリストが表示されます。状態列には、バックアップのステータス(「アクティブ」、「作成中」、「取消済」、「取消中」または「失敗」)が表示されます。
- 「作成中」状態のバックアップは、バックアップ行の右側にある「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「バックアップの取消」をクリックすると取り消すことができます。
バックアップの取消しの確認ダイアログが表示されます。
- バックアップの名前を入力し、「バックアップの取消」をクリックします。
状態が「取消中」に変わります。
「リソース」の下の「作業リクエスト」をクリックすると、バックアップ作業リクエストの取消を表示できます。
バックアップの取消しに失敗した場合:
- 「作業リクエスト」ペインの「リソース」に、「データベース・バックアップの取消」という行アイテムが「失敗」の状態で表示されます。バックアップ操作の状態を反映した"「データベース・バックアップの作成」"というバックアップの作業リクエストもあります。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
オブジェクト・ストレージからフル・バックアップを削除するには
自動バックアップは明示的に削除できません。データベースを終了しない場合、自動バックアップはリカバリ・サービスおよびオブジェクト・ストレージに、ユーザーが指定した日数保持され、その後自動的に削除されます。
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Exascaleインフラストラクチャ上のExadata Database Service」をクリックします。
- コンパートメントを選択します。
-
削除するデータベース・バックアップを含むクラウドVMクラスタに移動します:
「Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructure」で、「Exadata VMクラスタ」をクリックします。VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、対象のデータベースを検索し、その名前をクリックしてデータベースの詳細を表示します。
-
「リソース」で、「バックアップ」をクリックします。
バックアップのリストが表示されます。
- 次をクリックします: 「アセット」アイコン (
)対象のバックアップについて、「削除」をクリックします。 - 要求されたら、確認します。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
スタンドアロン・バックアップをオブジェクト・ストレージから削除するには
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「リソース」の下の「スタンドアロン・バックアップ」をクリックします。
- スタンドアロン・バックアップのリストで、削除するバックアップを検索します。
- 対象のバックアップの「アクション」メニューをクリックし、「削除」をクリックします。
- 「削除」ダイアログで、「削除」をクリックしてバックアップの削除を確認します。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
リカバリ・サービスを使用してLTRバックアップの保持期間を変更するには
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」を選択し、「Exascaleインフラストラクチャ上のExadata Database Service」を選択します。
- コンパートメントを選択します。
- バックアップ保存期間を変更するデータベースを含むクラウドVMクラスタまたはDBシステムに移動します:
「Exascaleインフラストラクチャ上のExadata Database Service」で、「Exadata VMクラスタ」をクリックします。VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、保存期間を変更するデータベースの名前をクリックします。
- 「リソース」で、「バックアップ」をクリックします。
バックアップのリストが表示されます。
- バックアップのリストで、保存期間を変更する「長期バックアップ」タイプのバックアップの「アクション」メニューをクリックします。
- 「保持期間の変更」をクリックします。
- 結果の保存期間の変更で、保存期間を変更します。
ノート
保存期間は、バックアップが作成された日から日数(90 - 3,650)または年数(1 - 10)で入力する必要があります。 - 「保存」をクリックします。
親トピック: コンソールを使用したバックアップの管理
Autonomous Recovery Serviceを既存のデータベースのバックアップ保存先として指定するには
Autonomous Recovery Serviceを既存のデータベースのバックアップ保存先として指定するには、この手順を使用します。
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」をクリックします。
- コンパートメントを選択します。
- データベースに移動します:
クラウドVMクラスタ(新しいExadata Cloud Infrastructureリソース・モデル): 「Oracle Public Cloud上のExadata」で、「Exadata VMクラスタ」をクリックします。
VMクラスタのリストで、アクセスするVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
DBシステム: 「Oracleベース・データベース」で、「DBシステム」をクリックします。
DBシステムのリストで、アクセスするExadata DBシステムを検索し、その名前をクリックしてその詳細を表示します。
クラウド・「VMクラスタ」または「DBシステム」の詳細ページの「データベース」表で、データベースの名前をクリックして「データベース詳細」ページを表示します。 - 「自動バックアップの構成」をクリックします。
- 表示されるウィンドウで、次の詳細を指定します:
- 自動バックアップの有効化: チェック・ボックスを選択すると、このデータベースの自動増分バックアップが有効になります。セキュリティ・ゾーン・コンパートメントにデータベースを作成する場合は、自動バックアップを有効にする必要があります。
- バックアップの保存先: 「Autonomous」「リカバリ・サービス」を選択します。
- バックアップ・スケジューリング: 自動バックアップを有効にする場合は、2時間のスケジューリング・ウィンドウを選択してバックアップ操作の開始時間を制御できます。ウィンドウを指定しない場合、(DBシステム・リージョンのタイム・ゾーンの) 6時間のデフォルト・ウィンドウ(00:00から06:00まで)がデータベースに使用されます。
-
保護ポリシー: 自動バックアップを有効にする場合は、次のいずれかが事前設定された保持期間のポリシーまたはカスタム・ポリシーを選択できます。
オブジェクト・ストレージ・バックアップ保持期間: 7、15、30、45、60。デフォルトは30です。増分バックアップは、選択した保持期間の終わりに自動的に削除されます。
Autonomous Recovery Serviceの保護ポリシー:- ブロンズ: 14日
- シルバー: 35日
- ゴールド: 65日
- プラチナ: 95日
- ユーザーが定義したカスタム
- デフォルト:シルバー- 35日
- リアルタイム・データ保護の有効化: リアルタイム保護は、保護されたデータベースから自律型リカバリ・サービスへのREDO変更の継続的な転送です。これにより、データ損失が少なくなり、リカバリ・ポイント目標(RPO)が0に近くなります。これは追加料金のオプションです。
- 「保存」をクリックします。
バックアップ保存先からのExadata Databaseのリカバリ
このトピックでは、コンソールまたはAPIを使用して、オブジェクト・ストレージまたはAutonomous Recovery Serviceに格納されているバックアップからExadataデータベースをリカバリする方法について説明します。
- オブジェクト・ストレージ・サービスは、Exadata Cloud Infrastructureの安全で拡張可能なオンデマンド・ストレージ・ソリューションです。
- OracleDatabase Autonomous Recovery Serviceは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)データベース向けの一元化されたフルマネージドのスタンドアロン・バックアップ・ソリューションです。
オブジェクト・ストレージへのデータベースのバックアップの詳細は、Exadata Databaseバックアップの管理を参照してください。
- コンソールを使用したデータベースのリストア
コンソールを使用して作成されたバックアップの保存先のバックアップからデータベースをリストアするには、コンソールを使用できます。
関連トピック
コンソールを使用したデータベースのリストア
コンソールを使用して作成されたバックアップ保存先のバックアップからデータベースをリストアするには、コンソールを使用できます。
LTRバックアップは、データベースの単一ポイント・イン・タイムを表すため、リストア時に次のオプションはサポートされていません。
次のようにリストアできます。
- 最新の状態にリストア: 可能なかぎりデータ損失の多い、最後に検証された正常な状態にデータベースをリストAします。
- タイムスタンプにリストア: 指定されたタイムスタンプにデータベースをリストアします。
- SCNにリストア: 指定したSCNを使用してデータベースをリストアの処理を行います。このSCNは有効である必要があります。
ノート
データベース・ホストにアクセスして問い合せるか、オンラインまたはアーカイブ・ログにアクセスすることで、使用するSCN番号を決定できます。
コンソールに表示されるバックアップのリストには、管理されていないバックアップ(dbaascli
を使用して直接作成されたバックアップ)はありません。
- データベースをリストアするには
この手順を使用して、Exascale Infrastructure Oracle Database上のExadata Database Serviceをリストアします。
データベースをリストアするには
この手順を使用して、Exascale Infrastructure Oracle Database上のExadata Database Serviceをリストアします。
- ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Exascaleインフラストラクチャ上のExadata Database Service」をクリックします
- 「Exadata VMクラスタ」をクリックします。
- VMクラスタのリストで、リストアするデータベースを構成するVMクラスタを検索し、強調表示された名前をクリックしてクラスタの詳細ページを表示します。
- データベースのリストで、リストアするデータベースを検索し、その名前をクリックしてそれに関する詳細を表示します。
- 「リストア」をクリックします。
- 次のいずれかのオプションを選択し、「データベースのリストア」をクリックします:
- 最新の状態にリストア: 可能なかぎりデータ損失の少ない、最後に確認された正常な状態にデータベースをリストアします。
- タイムスタンプにリストア: データベースを指定したタイムスタンプにリストアします。
-
システム変更番号(SCN)にリストア: 指定したSCNを使用してデータベースをリストアします。このSCNは有効である必要があります。
ノート
データベース・ホストにアクセスして問い合せるか、オンラインまたはアーカイブ・ログにアクセスすることで、使用するSCN番号を決定できます。
- 要求されたら、確認します。
リストア操作が失敗すると、データベースは「リストアに失敗しました」状態になります。別のリストア・オプションを使用してリストアを再試行できます。ただし、データベースのリストアを再試行する前に、ホスト上の
RMAN
ログを確認し、問題を修正することをお薦めします。これらのログ・ファイルは、/var/opt/oracle/log
ディレクトリのサブディレクトリにあります。
親トピック: コンソールを使用したデータベースのリストア
dbaascliを使用したExadata Databaseバックアップの管理
Exadataのバックアップ・ユーティリティdbaascli
を使用して、Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Service上のデータベースをOracle Object Storageサービスの既存のバケットにバックアップできます。
Oracle Cloud Infrastructureによって管理されるバックアップについては、Exadata Databaseバックアップの管理を参照してください。
このトピックでは、次の方法について説明します:
- デフォルトのバックアップ構成ファイルを作成し、データベースをオブジェクト・ストレージ・サービスにバックアップするための要件に合せてパラメータを変更します。
- バックアップ構成ファイルとデータベースを関連付けます。構成が成功すると、データベースはスケジュールどおりにバックアップされるか、タグを使用してオンデマンド・バックアップを作成できます。
- デフォルトのバックアップ構成
デフォルトのバックアップ構成のOracleベスト・プラクティス・ガイドライン。 - バックアップ構成ファイルを作成するには
- オンデマンド・バックアップを作成するには
- バックアップ構成を削除するには
- ローカル・バックアップを削除するには
- オブジェクト・ストレージのバックアップを削除するには
デフォルトのバックアップ構成
デフォルトのバックアップ構成に関するOracleのベスト・プラクティス・ガイドライン。
デフォルトのバックアップ構成は、Oracleベストプラクティス・ガイドラインのセットに従います。
- 暗号化:オブジェクト・ストレージへのすべてのバックアップが暗号化されます。
- バックアップの圧縮: LOW
- アーカイブ・ログのデフォルト圧縮: false
- RMAN暗号化アルゴリズム: AES256
- バックアップの最適化: ON
バックアップ構成ファイルを作成するには
次の手順は、Exadata Cloud Infrastructure VMクラスタの最初のコンピュート・ノードで実行する必要があります。最初のコンピュート・ノードを決定するには、任意のコンピュート・ノードに
grid
ユーザーとして接続し、次のコマンドを実行します: $ $ORACLE_HOME/bin/olsnodes -n
最初のノードは、番号1がノード名の横にリストされます。
- SSHを使用して、VMクラスタ内のデータベース構成済ノードの1つに接続します。
ssh -i <private_key_path> opc@<node_1_ip_address>
opc
としてログインし、sudo
でroot
ユーザーに切り替えます。login as: opc [opc@dbsys ~] $ sudo su -
dbaascli database backup --getConfig
コマンドを使用して、データベース・デプロイメントの現在のバックアップ設定を含むファイルを生成します:# dbaascli database backup --getConfig [--configFile <file_name>] --dbname <database_name>
- 要件を満たすように、ファイル内のパラメータを変更します。
ノート
2025年8月6日以降、FRA、PHXまたはNRTリージョンで作成されたテナンシの場合、データベースで自動バックアップを有効にすると、Autonomous Recovery Serviceが唯一のバックアップ先になります。
パラメータ 説明 bkup_disk=[yes|no]
ローカルでディスク(Fast Recovery Area)にバックアップするかどうか。 bkup_oss=[yes|no]
オブジェクト・ストレージにバックアップするかどうか。はいの場合、パラメータ bkup_oss_url
、bkup_oss_user
、bkup_oss_passwd
およびbkup_oss_recovery_window
も指定する必要があります。bkup_oss_url=<swift_url>
bkup_oss=yes
の場合は必須です。使用するテナントおよびバケットを含むオブジェクト・ストレージURL。URLは次のとおりです:
https://swiftobjectstorage.<region_name>.oraclecloud.com/v1/<tenant>/<bucket>
説明:
<tenant>
- コンソールにサインインするときに指定する小文字のテナント名(大文字を含む場合も)<bucket>
- バックアップに使用する既存のバケットの名前。
bkup_oss_user=<oci_user_name>
bkup_oss=yes
の場合は必須です。Oracle Cloud Infrastructureユーザー・アカウントのユーザー名。これは、Oracle Cloud Infrastructureコンソールへのサインインに使用するユーザー名です。
たとえば、ローカル・ユーザーの場合はjsmith@example.com、フェデレーション・ユーザーの場合は
<identity_provider>/jsmith@example.com
です。ユーザーのタイプを判別するには、次のトピックを参照してください:
- ユーザーの管理(ローカル・ユーザーの情報)
- アイデンティティ・プロバイダによるフェデレート(フェデレーテッド・ユーザーの情報)
ユーザーは、管理者グループのメンバーである必要があります。
bkup_oss_passwd=<auth_token>
bkup_oss=yes
の場合は必須です。コンソールまたはIAM APIを使用して生成される認証トークン(前提条件を参照
これは、Oracle Cloud Infrastructureユーザーのパスワードではありません。
bkup_oss_recovery_window=n
bkup_oss=yes
の場合は必須です。バックアップおよびアーカイブREDOログがオブジェクト・ストレージ・バケットに保持される日数。7日から90日を指定します。
bkup_daily_time=hh:mm
24時間形式の時間と分( hh:mm
)で指定された、日次バックアップがスケジュールされる時刻。bkup_archlog_cron_entry=[yes|no]
dbaastools
を使用してバックアップが構成されていない場合、bkup_archlog_cron_entry=no
を設定すると、crontabからアーカイブ・ログのクリーンアップ・ジョブが削除されます。デフォルト値は"yes"です。 dbaascli database backup --configure
を使用して、このバックアップ構成をデータベース名に関連付けます。# dbaascli database backup --configure --configFile <file_name> --dbname <database_name>
dbaascli database backup --status
を使用して、このコマンドに対して生成されたUUIDのステータスを確認します。# dbaascli database backup --status --uuid <uuid> --dbname <database_name>
ノート
バックアップ構成ファイルには、オブジェクト・ストレージ・バケットにアクセスするための資格証明を含めることができます。このため、バックアップを正常に構成した後で、ファイルを削除することが必要な場合があります。
次のパラメータを変更して、バックアップ構成をカスタマイズできます:
Compatible with Console Automatic Backups=Yes
は、コンソールベースの自動バックアップを使用する場合でも、パラメータを安全に変更できます。Compatible with Console Automatic Backups=No
のパラメータを使用する場合は、コンソールからバックアップを有効にしないでください。
表5-5バックアップ構成パラメータ- dbaascliへのスケジュール・パラメータ
パラメータ | 説明 | コンソール自動バックアップとの互換性* |
---|---|---|
旧名: 新しい名前: |
自動バックアップ構成を有効にします。 有効な値は、 |
いいえ |
旧名: 新しい名前: |
アーカイブ・データベース・ログ・ファイルの自動バックアップを有効にします。 有効な値は、
|
いいえ |
旧名: 新しい名前: |
このパラメータは、レベル0の曜日を制御します。 レベル0のバックアップが取得される曜日。 有効な値は、 デフォルト: |
いいえ |
表5-6バックアップ構成パラメータ- 一般的なRMAN構成パラメータ(ローカル・ストレージ(FRA)以外のすべてのバックアップの保存先に対して有効)
パラメータ | 説明 | コンソール自動バックアップとの互換性* |
---|---|---|
旧名: 新しい名前: |
自動バックアップに適用される圧縮のレベル。 有効な値は、 デフォルト値は 値 RMAN圧縮が有効な場合、TDE暗号化データファイルは、復号化、圧縮およびRMAN暗号化されます。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
自動バックアップに使用されるRMANセクション・サイズ。 デフォルト値は64Gです。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
自動バックアップに使用されるノードごとのRMANチャネルの数。 有効な値は、1から32までです。 デフォルト値は2です。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
24時間形式で表された自動日次バックアップの開始時間( |
はい |
旧名: 新しい名前: |
アーカイブ・データベース・ログ・ファイルの自動バックアップの間隔(分)。 有効な値は、15、20、30、60、120、1440 (分単位で表された1時間間隔)です。 ExaDB-Dのデフォルト値は30です。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
バックアップが存在する場所のタイプ。OSSをバックアップの保存先として指定します。これはデフォルトであり、唯一のオプションです。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
通常のバックアップ/アーカイブ・バックアップのバックアップ・セットに含めることができるデータファイルの最大数を指定します。 | はい |
旧名: 新しい名前: |
アーカイブ・ログ・バックアップのバックアップ・セットに含めることができるアーカイブ・ログ・ファイルの最大数を指定します。 | はい |
旧名: 新しい名前: |
暗号化では、バックアップを暗号化するかどうかを指定します。 デフォルトでは、OSSおよびリカバリ・サービスに対して暗号化が有効になっており、この設定は変更できません。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
最適化は、バックアップ、転送およびリストアが必要なデータの量を減らす機能です。推奨値はONです。 | はい |
旧名: 新しい名前: |
FRAクリーンアップ・ジョブに使用されるチャネルの数を指定します。 | はい |
旧名: 新しい名前: |
アーカイブ・ログ・バックアップを圧縮するかどうかを指定します。 リカバリ・サービスには適用されません。 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
FRAに保持されるアーカイブ・ログの日数を指定します。 | はい |
表5-7バックアップ構成パラメータ- オブジェクト・ストレージ・サービス(OSS)パラメータ
パラメータ | 説明 | コンソール自動バックアップとの互換性* |
---|---|---|
backupDestination=oss |
クラウド・ストレージへのバックアップを有効にします。 有効な値は、 |
いいえ |
旧名: 新しい名前: |
最大90までの日数で表される、クラウド・ストレージ上のバックアップの保持期間。
デフォルト値は30です。 |
いいえ |
旧名: 新しい名前: |
クラウド・ストレージへのバックアップに使用されるストレージ・コンテナの場所。
|
いいえ |
旧名: 新しい名前: |
|
いいえ |
旧名: 新しい名前: |
|
いいえ |
表5-8バックアップ構成パラメータ- RMANカタログ・サポート・パラメータ
パラメータ | 説明 | コンソール自動バックアップとの互換性* |
---|---|---|
旧名: 新しい名前: |
既存のRMANリカバリ・カタログの使用を有効にします。 有効な値は、 |
はい |
旧名: 新しい名前: |
リカバリ・カタログのユーザー名。
|
はい |
旧名: 新しい名前: |
指定したリカバリ・カタログ・ユーザーのパスワード
.
|
はい |
旧名: 新しい名前: |
RMANリカバリ・カタログの接続文字列。
|
はい |
コンソールベースの自動バックアップと組み合せて安全に変更できるのは、
Compatible with Console Automatic Backups = Yes
で示されている前述のパラメータだけです。その他のパラメータを変更する場合は、コンソールからバックアップを有効にしないでください。
オンデマンド・バックアップを作成するには
dbaascli
を使用して、データベースのオンデマンド・バックアップを作成できます。
- VMクラスタまたはDBシステム・リソース内のデータベース構成済ノードの1つにSSHを実行します。
ssh -i <private_key_path> opc@<node_1_ip_address>
最初のコンピュート・ノードを決定するには、任意のコンピュート・ノードに
grid
ユーザーとして接続し、次のコマンドを実行します:$ $ORACLE_HOME/bin/olsnodes -n
最初のノードは、番号1がノード名の横にリストされます。
opc
としてログインし、sudo
でroot
ユーザーに切り替えます。login as: opc [opc@dbsys ~] $ sudo su -
- バックアップが現在の保持ポリシーに従うようにすることも、削除するまで保持される長期バックアップを作成することもできます:
- 現在の保持ポリシーに従ったバックアップを作成するには、次のコマンドを入力します:
# dbaascli database backup --start --dbname <database_name>
- 長期バックアップを作成するには、次のコマンドを入力します:
# dbaascli database backup --start --archival --dbname --tag <archival_tag>
- 現在の保持ポリシーに従ったバックアップを作成するには、次のコマンドを入力します:
- rootユーザー・コマンド・シェルを終了し、コンピュート・ノードから切断します:
# exit $ exit
dbaascli database backup --status
を使用して、バックアップ・コマンドに対して生成されたUUIDのステータスを確認します# dbaascli database backup --status --uuid <uuid> --dbname <database_name>
バックアップ構成を削除するには
- VMクラスタまたはDBシステム・リソース内のデータベース構成済ノードの1つにSSHを実行します。
opc
としてログインし、sudo
でroot
ユーザーに切り替えます。- 次のパラメータを使用して
temp
ファイルを作成します。bkup_oss=no
bkup_cron_entry=no
bkup_archlog_cron_entry=no
- 前述のファイルを
dbaascli database backup --configure
とともに使用して、データベースのバックアップ構成を削除します。# dbaascli database backup --configure --configFile <file_name> --dbname <database_name>
dbaascli database backup --status
を使用して、このコマンドに対して生成されたUUIDのステータスを確認します。# dbaascli database backup --status --uuid <uuid> --dbname <database_name>
これにより、すべての自動バックアップが無効になります。
ローカル・バックアップを削除するには
bkup_api
は非推奨です。かわりに、dbaascli database backup
とそのオプションを使用してください。
Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureインスタンス上のデータベース・デプロイメントのバックアップを削除するには、bkup_api
ユーティリティを使用します。
-
Exadata VMクラスタまたはDBシステム・リソース内の最初のコンピュート・ノードに
opc
ユーザーとして接続します。最初のコンピュート・ノードを決定するには、任意のコンピュート・ノードに
grid
ユーザーとして接続し、次のコマンドを実行します:$ $ORACLE_HOME/bin/olsnodes -n
最初のノードは、番号1がノード名の横にリストされます。
-
rootユーザー・コマンド・シェルを起動します:
$ sudo -s#
-
使用可能なバックアップをリストします:
# >/var/opt/oracle/bkup_api/bkup_api recover_list --dbname=<database_name>
dbname
は、操作するデータベースのデータベース名です。使用可能なバックアップのリストが表示されます。
-
希望するバックアップを削除します:
# /var/opt/oracle/bkup_api/bkup_api bkup_delete --bkup=<backup-tag> --dbname=<database_name>
ここで、
backup-tag
は削除するバックアップのタグです。 -
rootユーザー・コマンド・シェルを終了します:
# exit $
オブジェクト・ストレージのバックアップを削除するには
アーカイブまたは長期バックアップは、オブジェクト・ストレージから削除できます。
# dbaascli database backup --delete --backupTag --dbname <database_name>
説明:
--dbname
- Oracle Database名を指定します--delete
- アーカイブ・バックアップを削除します。--backupTag
- 削除するバックアップ・タグを指定します。
ポリシー・ベースのバックアップは、スケジュールされた日次バックアップで削除されます。または、RMAN delete backupコマンドを使用して、オブジェクト・ストアからバックアップを削除できます。
APIを使用したバックアップおよびリカバリの管理
- APIを使用したバックアップの管理
Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Serviceでデータベース・バックアップにAPIを使用する方法について学習します。
APIを使用したバックアップの管理
Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database Serviceでデータベース・バックアップにAPIを使用する方法について学習します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。
次のAPI操作を使用して、データベース・バックアップを管理します:
- ListBackups
- GetBackup
- CreateBackup
- DeleteBackup
- UpdateDatabase - 自動バックアップを有効および無効にします。
- RestoreDatabase
データベース・サービスのAPIの完全なリストは、データベース・サービスAPIを参照してください。
親トピック: APIを使用したバックアップおよびリカバリの管理
代替バックアップ方法
OCIコンソールに加えて使用可能な代替バックアップ方法について学習します。
Exadata Cloud Infrastructure上のデータベースのバックアップは、コンソールで構成された自動バックアップに加えて、いくつかの方法を使用して実行できます。一般的に、コンソール(またはそれに対応するOCI API/CLI)は、最も簡単で最も自動化された方法を提供するため、推奨される方法です。通常は、代替の管理方法よりもOCIコンソール、OCI APIまたはOCIコマンドラインを利用することをお薦めします。ただし、推奨される方法で必要なアクションを完了できない場合、バックアップを手動で構成するために他の2つのオプション(dbaascli
およびOracle Recovery Manager (RMAN))を使用できます。
dbaascli database backup、dbaascli pdb backup、dbaascli database recoverおよびdbaascli pdb recoverコマンドを使用して、コンテナ・データベースとプラガブル・データベースをバックアップおよびリカバリします。詳細は、バックアップ操作およびリカバリ操作を実行するためのOracle推奨オプションのユーザー構成バックアップを参照してください。
RMANは、Oracle Databaseに含まれているバックアップ・ツールです。RMANの使用の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』(リリース19)を参照してください。RMANを使用してExadata Cloud Infrastructureでデータベースをバックアップすると、バックアップ・オプションに関して最も柔軟性が高くなりますが、最も複雑になります。
ここで説明した方法でバックアップされたデータベースをリストアするためのRMANの使用は安全であるとみなされますが、バックアップの設定にコンソール(およびOCI API/CLI)またはdbaascli
とともに使用しないでください。RMANを利用してバックアップを手動で調整する場合は、コンソール自動バックアップもdbaascli
も使用しないでください。最初に、コンソール・ベースの自動バックアップを完全に無効にする必要があります。詳細は、手動バックアップおよびリカバリ管理を容易にするための自動バックアップの無効化を参照してください。
dbaascli
の方法は、柔軟性および簡易性という点で、RMANとコンソール自動バックアップの中間に位置します。dbaascli
は、コンソール自動バックアップで必要な機能がサポートされていないが、RMANを直接使用する複雑性を回避する場合に使用します。特定のケースでは、dbaascli
を使用してコンソール自動バックアップ構成を変更できますが、これは一般的なケースではありません。一般的には、コンソールでバックアップを有効にするのではなく、dbaascli
を使用する必要があります。
- 手動バックアップおよびリカバリ管理を容易にする自動バックアップの無効化
Exadata Cloud Serviceコンソール、APIまたはbkup_api
で構成されたバックアップは、様々なバックアップおよびリカバリのユースケースで機能します。
手動バックアップおよびリカバリ管理を容易にするための自動バックアップの無効化
Exadata Cloud Serviceコンソール、APIまたはbkup_api
で構成されたバックアップは、様々なバックアップおよびリカバリのユースケースで動作します。
Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructureコンソール、APIまたはbkup_api
で構成されたバックアップは、様々なバックアップおよびリカバリのユースケースで動作します。クラウド管理バックアップでサポートされていないユースケースが必要な場合は、Oracle Recovery Manager (RMAN)ユーティリティを使用してデータベースのバックアップおよびリカバリを手動で管理できます。RMANの使用の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Exascaleインフラストラクチャ上のOracle Exadata Database ServiceでRMANを使用してバックアップおよびリカバリを管理するには、データベース・バックアップとアーカイブ・ログ・バックアップの両方の完全な所有権を取得する必要があります。クラウド管理バックアップは使用できなくなります。手動バックアップを開始する前に、クラウド管理バックアップ機能を無効にする必要があります。これは、手動バックアップの前にクラウド・バックアップ・ジョブがアーカイブ・ログをパージせず、手動バックアップと競合しないようにするために必要です。
bkup_api
ユーティリティを使用して、次の手順に従うことで、自動アーカイブ・ログ・パージ・ジョブを無効にするなど、クラウド管理バックアップを無効にできます:
これらのステップを実行すると、データベースのFRAのアーカイブ・ログは、自動でパージ/バックアップされなくなります。
Oracle Recovery Manager (RMAN)を使用したデータベースのリカバリ
bkup_api
を使用してデータベースをバックアップした場合は、Oracle Recovery Manager (RMAN)ユーティリティを使用して、そのデータベース・バックアップを手動でリストアできます。
bkup_api
を使用してデータベースをバックアップした場合は、Oracle Recovery Manager (RMAN)ユーティリティを使用して、そのデータベース・バックアップを手動でリストアできます。RMANの使用の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
RMANを使用したリカバリは安全ですが、バックアップの開始やバックアップ設定の編集で
backup_api
の使用と組み合せたり、自動コンソール・バックアップと組み合せてRMANを使用しないでください。そうすると、条件の競合や設定の上書きが発生し、バックアップが正常に実行されない可能性があります。