請求可能メッセージのモニター
管理者は、選択したOracle IntegrationまたはOracle Integration for SaaSインスタンスで使用される請求可能メッセージの数をモニターできます。
Oracle Integrationの消費モデル
選択したライセンスのタイプによって、メッセージ・パックの定義方法と測定方法が決まります。「使用状況メトリック」ページは、Oracle IntegrationとOracle Integration for SaaSで異なります。
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Oracle Integrationの場合:
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BYOL: ライセンス持込みユーザーの場合、1つのメッセージ・パックは、1時間当たり20,000メッセージとして定義されます。既存のOracle Fusion Middlewareライセンスをクラウドに持ち込む場合、最大3つのメッセージ・パックを選択できます。
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BYOL以外: これらのライセンス・タイプの場合、1つのメッセージ・パックは、1時間当たり5,000メッセージとして定義されます。クラウドに新しいOracle Integrationライセンスを作成する場合、最大12のメッセージ・パックを選択できます。
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Oracle Integration for SaaSの場合、使用状況は1か月当たり100万件のメッセージのパックで月次ベースでトラッキングされるため、毎時のボリュームが予測できない場合でも、常にコストを予測できます。使用状況は毎時ではなく毎月レポートされます。最大43個のメッセージ・パックを選択できます。
含まれるOracle Integration機能
使用状況メトリックには、次の機能が含まれます。
Visual Builderのメッセージ消費は、Oracle Integrationの使用メトリックに含まれていません。
Oracle Integrationの機能 | 使用方法 |
---|---|
統合 |
統合の請求可能メッセージの計算方法の詳細は、「統合の使用について」を参照してください。 |
PROCESS |
プロセスの測定では、1時間の間隔内で対話している一意の同時ユーザーの数をトラッキングします。サイズ設定は、メッセージ・パックに変換される同時ユーザーに基づきます。1プロセス・ユーザー/時間は、400メッセージ/時間と同じです。 プロセス請求可能メッセージの計算方法の詳細は、「プロセスの使用について」を参照してください。 |
統合インサイト |
インサイトの各ビジネス・トランザクションは、1つのメッセージとしてカウントされます。 |
ファイル・サーバー |
ファイル・サーバーに関連する追加コストはありません。FTPアダプタを使用してOracle Integrationのファイル・サーバーにファイルを書き込む場合、FTPアダプタに適用可能な標準価格設定が適用されます。50KBを超えるファイルの読取りまたは書込みは、メッセージとみなされます。たとえば、110KBは3メッセージ(それぞれ50KB)とみなされます。 |
内部コールはメッセージとしてカウントされません。機能を一緒に使用する場合のメッセージのカウント方法については、各使用方法の項を参照してください。
使用状況メトリックの表示
統合の使用状況について
Oracle Integrationインスタンスの作成時に、管理者は、インスタンスごとに使用する予定のメッセージ・パックの数を指定します。
統合の請求メッセージをトラッキングするルール
次のルールに従って、メッセージ消費を計算する方法を決定します。
番号 | ルール | 説明 |
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1 |
トリガー |
各トリガー・アクティビティは50KB単位でカウントされます。たとえば、30KBのインバウンド・メッセージ・ペイロードは1つのメッセージとしてカウントされ、70KBのペイロードは2つのメッセージとしてカウントされます。 |
2 |
起動 |
起動リクエストはメッセージとしてカウントされず、50KB未満のペイロードを持つ起動レスポンスもカウントされません。ただし、レスポンス・メッセージは50KBを超えると50KBの倍数とみなされます。 |
3 |
ファイル |
統合に対する受信ファイルが存在するファイル・ベースのスケジュール済フローの場合、各ファイルは、サイズが50KBより大きい場合にのみ、(50KBの倍数単位で)請求メッセージに変換されます。 |
4 |
内部 |
同じOracle Integrationインスタンス内の内部コールは、メッセージとしてカウントされません。たとえば、次はカウントされません:
別のOracle Integrationインスタンスをコールすると、ターゲットのOracle Integrationインスタンスでメッセージが発生しますが、レスポンス・サイズによってはコール元のOracle Integrationインスタンスでもメッセージが発生する可能性があります。 |
統合の使用状況の例
この表では、メッセージ請求を計算する方法と、適用されるルールを例によって示します。
統合タイプ | シナリオ/フロー | 請求メッセージの計算 | 適用されるルール |
---|---|---|---|
同期/非同期(トリガー) |
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ペイロード・サイズは、トリガー時に考慮されます。 ceil(40/50) = 1メッセージ |
#1 (トリガー) |
同期/非同期(トリガー) |
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ペイロード・サイズは、トリガー時に考慮されます。 ceil(120/50) = 3メッセージ |
#1 (トリガー) |
同期/非同期(トリガー) |
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ペイロード・サイズは、トリガー時に考慮されます。50KBを超える後続のレスポンスもトラッキングされます。このシナリオでは、50KBを超えるファイルのみが考慮されます。 ceil(70/50) + ceil(170/50) = 2 +4 = 6メッセージ |
#1 (トリガー) #3 (ファイル) |
同期/非同期(トリガー) |
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ペイロード・サイズは、トリガー時に考慮されます。50KBを超える後続のレスポンスもトラッキングされます。 ceil (20/50) = 1メッセージ |
#1 (トリガー) |
同期/非同期(トリガー) |
|
ペイロード・サイズは、トリガー時に考慮されます。50KBを超える後続のレスポンスもトラッキングされます。 ceil(10/50)+ ceil (70/50) + ceil(100/50) = 1+2+2 = 5メッセージ |
#1 (トリガー) #2 (起動) #3 (ファイル) |
同期/非同期(トリガー) |
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ペイロード・サイズは、トリガー時に考慮されます。50KBを超える後続のレスポンスもトラッキングされます。トリガーはペイロードのない単なるGETリクエストのため、1つの請求メッセージであるとみなされます。 1メッセージ |
#1 (トリガー) |
スケジュール済フロー |
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レスポンス・データが50KBを超える場合、各起動/ファイルは50KBの倍数単位で考慮されます。 ceil(170/50) = 4メッセージ |
#3 (ファイル) |
スケジュール済フロー |
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レスポンス・データが50KBを超える場合、各起動/ファイルは50KBの倍数単位で考慮されます。 カウントされません。 |
なし |
スケジュール済フロー |
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レスポンス・データが50KBを超える場合、各起動/ファイルは50KBの倍数単位で考慮されます。 Floor(130/50) = 2メッセージ |
#3 (ファイル) |
スケジュール済フロー |
|
レスポンス・データが50KBを超える場合、各起動/ファイルは50KBの倍数単位で考慮されます。 ceil(100/50) = 2メッセージ |
#2 (起動) |
スケジュール済フロー |
|
レスポンス・データが50KBを超える場合、各起動/ファイルは50KBの倍数単位で考慮されます。 カウントされません。 |
#4 (内部) カウントされません |
子の統合フロー |
|
統合子フローの起動は、測定から除外されます。 カウントされません。親はカウントされる場合があることに注意してください。 |
#4 (内部) カウントされません |
子の統合フロー |
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統合子フローの起動は、測定から除外されます。後続のレスポンスはすべて測定されます。 個々の子 = ceil(70/50) = 2メッセージ 親はカウントされる場合があることに注意してください。 |
#2 (起動) |
パブリッシュ/サブスクライブ・フロー |
|
パブリッシュは1メッセージとしてカウントされます。 サブスクライブはトリガーで除外されます。 |
#1 (トリガー) |
パブリッシュ/サブスクライブ・フロー |
|
パブリッシュは1メッセージとしてカウントされます。 サブスクライブ・トリガーは除外されます。ただし、レスポンスが50KBを超える場合、起動は測定されます。そのため、この場合のサブスクライブ・フローは2メッセージとしてカウントされます。 |
#1 (トリガー) #2 (起動) |
プロセスの使用状況について
Oracle Integrationインスタンスの作成時に、管理者は、インスタンスごとに使用する予定のメッセージ・パックの数を指定します。
プロセス・メッセージの測定
プロセスの測定では、1時間の間隔内で対話している一意の同時ユーザーの数をトラッキングします。サイズ設定は、メッセージ・パックに変換される同時ユーザーに基づきます。1プロセス・ユーザー/時間は、400メッセージ/時間と同じです。
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1時間当たり1,000メッセージおよび別個の10ユーザーが存在する場合、これらは1,000の統合メッセージ + (400)*10ユーザー = 5,000、つまり、1時間当たり5,000メッセージの1つのメッセージ・パックとしてカウントされます。
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プロセスのサイズ設定を可視化する別の方法: 1時間当たり5,000のメッセージ・パックは、タスクを実行している12.5の別個の同時ユーザーと同じです。
カウントの対象
ログイン・ユーザーは、タスクまたはプロセス・インスタンスを更新する書込み操作を実行する場合、最低1時間の間隔でカウントされます。これには次が含まれます:
- タスクの更新または処理(タスクの承認/却下、アタッチメント/コメントの追加、再割当て、または情報のリクエスト)
- プロセス・インスタンスの作成
各使用時間内に別個のユーザーが実行できる書き込み操作の数に制限はありません。
Oracle Integrationには、使用状況がなくてもシステムを使用可能な状態に維持するために、1時間当たり1つのメッセージ・パックの最低料金があります。請求目的でOracle Integrationインスタンスをオフにすることはできますが、インスタンスの停止中はどのインスタンスも処理されないことに注意してください。
カウントの対象外
このカウントに次は含まれません:
- 読取り専用(問合せまたは読取り)操作のみを実行するログイン・ユーザー。
- プロセスからトリガーされた統合(統合は除外されます)。
プロセスの使用状況の例
この表では、メッセージ請求を計算する方法と、適用されるルールを例によって示します。
シナリオ・タイプ | シナリオ | 請求メッセージの計算 |
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プロセス・ワークスペース |
午前9時から午前10時までの間に、20人の従業員がワークスペースにアクセスします。1時間の時間枠内に:
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午前9-10時の時間ブロックで、15人の同時ユーザー(新規インスタンスを作成した5ユーザーとタスクを処理した10ユーザー)がレポートされます。 |
プロセス・ワークスペースとモバイル・アプリケーション |
午前10時から午前11時までの間に、10ユーザーがワークスペースにアクセスし、5ユーザーがOracle Process Mobileアプリケーションにアクセスします。1時間の時間枠内に:
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午前10-11時の時間ブロックで、13人の同時ユーザー(10ワークスペース・ユーザーと更新/書込み操作を実行した3モバイル・ユーザー。2モバイル・ユーザーは更新/書込み操作を実行していません)がレポートされます。 |
プロセス・ワークスペースとビジュアル・ビルダー |
午前11時から午後12時までの間に、5ユーザーがビジュアル・ビルダー・アプリケーションからOracle Integrationにアクセスし、他の5ユーザーがワークスペースにアクセスします。
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午前11時-午後12時の時間ブロックで、7人の同時ユーザー(2ビジュアル・ビルダー・ユーザーと更新/書込み操作を実行した5ワークスペース・ユーザー)がレポートされます。この結果には、ビジュアル・ビルダーの同時ユーザー・ライセンスは含まれません。ビジュアル・ビルダーの同時ユーザーは個別に測定されます。 |