Autonomous Databaseへのデータのエクスポート

この項では、Autonomous Databaseにデータをエクスポートし、ロード・パイプラインを管理するプロセスについて説明します。
ノート

自律型データベースの設定および保守は、JMSのプレビューの範囲外です。詳細は、Always FreeのAutonomous Databaseに関する項を参照してください。

設定前提条件:

Autonomous Databaseにエクスポートされたデータに対してロード・パイプラインを設定および実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください:

  1. データベース・ユーザー権限の設定

    Oracle Database Actions - SQLコンソールでロード・パイプライン・スクリプトを起動するユーザーがOCI管理者ではない場合、管理者は必要な実行権限を付与する必要があります。

    GRANT EXECUTE ON DBMS_CLOUD_PIPELINE TO <user-name>; 
    GRANT READ,WRITE ON DIRECTORY DATA_PUMP_DIR TO <user-name>; 
    GRANT CREATE JOB TO <user-name>;
  2. リソース・プリンシパルの有効化

    Oracle Database Actions - SQLコンソール内で、管理者として次のコマンドを実行してリソース・プリンシパルを有効にします:

    EXEC DBMS_CLOUD_ADMIN.ENABLE_RESOURCE_PRINCIPAL();

    管理者以外のユーザーがパイプライン・スクリプトを管理者として実行する場合は、次のコマンドを実行して、そのユーザーのリソース・プリンシパルを有効にします。

    EXEC DBMS_CLOUD_ADMIN.ENABLE_RESOURCE_PRINCIPAL(username => '<user-name>');
  3. ターゲットAutonomous Databaseの動的グループの作成

    次の一致ルールを使用して動的グループを作成します:

    ALL {resource.type = 'autonomousdatabase', resource.id = '<adb-ocid>'} 

    <adb-ocid>は、データのロード先となるAutonomous DatabaseのOCIDです。

  4. オブジェクト・ストレージ・バケットへのリソース・プリンシパル・ポリシー・アクセス権の付与

    ポリシーを作成して、Autonomous Databaseのリソース・プリンシパルにターゲット・オブジェクト・ストレージ・バケット内のファイルへのアクセス権を付与します。「ポリシー」フィールドに次のポリシーを作成します:

    ALLOW DYNAMIC-GROUP <dynamic-group-name> TO READ objects IN compartment <compartment-name> where target.bucket.name='<export-bucket-name>'
    
    ここでは:
    • <export-bucket-name>は、JMSフリート・データのエクスポート先のオブジェクト・ストレージの名前です。
    • <compartment-name>は、バケットが属するコンパートメントの名前です

ロード・パイプライン・スクリプトの取得

パイプライン・スクリプトは、Java Management Serviceコンソールから取得できます。
  1. 「フリート」ダッシュボードで、エクスポートしたデータをAutonomous Databaseにロードする必要があるフリートを選択します。
  2. 「データ・エクスポート設定」に移動して、Autonomous Databaseロード・パイプライン・スクリプトをダウンロードします。

パイプライン・スクリプトの実行

スクリプトの内容をコピーし、Oracle Database Actions - SQLコンソールで実行します。

パイプラインのロード・スクリプトは、次の4つの主要なタスクを実行します。

  1. 3つのエクスポート・リソースに対応する3つの表を作成します。表がすでに存在する場合、新しい表は作成されません。
    • 管理対象インスタンス
    • 管理対象インスタンスとJavaランタイム
    • 管理対象インスタンス、Javaランタイムおよびアプリケーション
  2. 3つのパイプラインを作成して構成し、新しいCSVファイルのターゲット・オブジェクト・ストレージ・バケットを定期的にポーリングします。新しいファイルが検出されると、それらのファイルのデータが正しい表にロードされます。パイプラインがすでに存在する場合、新しいパイプラインは作成されません。
  3. 新しく作成したパイプラインを起動します。
  4. 週に1回実行されるスケジュール済ジョブを作成して有効化し、冗長エクスポート・データをチェックして削除します。

既存のパイプラインの監視と管理

すべてのアクティブなパイプライン・ジョブをモニターするには、「Oracle Database Actions」および「スケジューリング」に移動します。

Oracle Database Actions - SQLコンソール内で問合せを実行することもできます:

SELECT * FROM USER_CLOUD_PIPELINES WHERE PIPELINE_NAME LIKE 'JMS%'

実行される各ジョブの詳細は、ユーザーのクラウド名で識別される$STATUS表および$LOG表を参照してください。

パイプラインは、パイプラインの起動、停止、リセットまたは削除によって制御できます。詳細なステップは、コントロール・パイプラインを参照してください。