Oracle Cloud Infrastructureドキュメント

HeatWaveクラスタの概要

HeatWaveクラスタは、1つ以上のHeatWaveノードで構成されます。HeatWaveノードは、データをメモリーに格納して、問合せを処理します。DBシステムには、クラスタの管理、問合せのスケジューリング、およびDBシステムへの問合せ結果の返送を行うHeatWaveプラグインが含まれています。

ノート

このガイドでは、Oracle Cloud InfrastructureでHeatWaveクラスタをデプロイおよび管理する方法について説明します。Amazon Web ServicesでのMySQL HeatWaveのデプロイおよび管理については、AWS上のMySQL HeatWave、およびAzure (ODSA)のOracle Database ServiceでのMySQL HeatWaveのプロビジョニングについては、MySQL HeatWaveのプロビジョニングを参照してください。

HeatWaveクラスタを有効にすると、特定の前提条件を満たす問合せが、DBシステムからHeatWaveクラスタに自動的にオフロードされて、実行が高速化されます。MySQLクライアントまたはアプリケーションから発行する問合せは、DBシステムに接続することでHeatWaveクラスタと対話します。HeatWaveクラスタは、結果をDBシステムおよび問合せを発行したMySQLクライアントまたはアプリケーションに返します。

MySQL HeatWaveレイクハウス

MySQL HeatWave Lakehouseでは、オブジェクト・ストレージに存在するデータに対してクエリ処理が有効になります。ソース・データはオブジェクト・ストレージから読み取られ、HeatWave形式に変換され、HeatWave永続性ストレージ・レイヤーに格納されてから、HeatWaveクラスタ・メモリーにロードされます。MySQL HeatWave Lakehouseは、CSVおよびParquet形式の構造化データおよびリレーショナル・データをサポートしています。Avro形式はバージョン8.1.0-u3以上でサポートされており、JSON形式はバージョン8.3.0-u2以上でサポートされています。

MySQL 8.4.0-u3より前は、MySQL HeatWave Lakehouseは、MySQL.HeatWave.VM.StandardまたはHeatWave.512GBシェイプのみのHeatWaveクラスタでサポートされています。MySQL HeatWave Lakehouseは、MySQL.HeatWave.VM.StandardまたはHeatWave.512GBシェイプを持つ最大512個のHeatWaveノードをサポートしています。MySQL HeatWave Lakehouseを参照してください。
ノート

MySQL 8.3.0-u2より前は、MySQL HeatWave Lakehouseを有効にするために、ポイントインタイム・リカバリ、高可用性、読取りレプリカおよびアウトバウンド・レプリケーションを無効にする必要があります。

表および列数の制限

DBシステムは、HeatWaveクラスタにロードされたすべての列の一部のメタデータを格納します。HeatWaveクラスタにロードできる表の数は、DBシステムのシェイプおよび列の合計数によって異なります。表の列が多い場合、ロードできる表は少なくなります。各シェイプの列の最大数については、表11-1を参照してください。たとえば、表には表当たり平均100列の表の最大数が表示されます。ディクショナリ・エンコーディング文字列の列では、より多くのメモリーが消費され、ロード可能な列および表の最大数が削減されます。
ノート

自動プロビジョニングを使用して、HeatWaveクラスタに表をロードするのに十分なメモリーがあることを確認できます。

表11-1表および列数の制限

DB Systemのシェイプ 最大列数(約) 表当たり平均100列の表の最大数(約)。
MySQL.Free 81,900 819
MySQL.2 0.19百万 1,900
MySQL.4 0.45百万 4,500
MySQL.8 0.98百万 9,800
MySQL.16 2.0 百万 20,000
MySQL.32 7.27百万 72,700
MySQL.48 6.22百万 62,200
MySQL.64 8.32百万 83,200
MySQL.256 16.71百万 167,100
MySQL.Heatwave.VM.Standard 7.04百万 70,400
MySQL。HeatWave.BM.Standard 26.72百万 267,200

追加情報

HeatWaveクラスタをデプロイした後、次を参照してください:

  • MySQL HeatWaveユーザー・ガイド: データをロードして問合せを実行する方法について説明します。
  • クイックスタート: tpch分析: HeatWaveクラスタをDBシステムに追加する方法、MySQLシェルのパラレル表インポート・ユーティリティを使用してtpchサンプル・データベースをDBシステムにインポートする方法について説明します。データをHeatWaveクラスタに手動でロードし、問合せを実行する方法について説明します。
  • クイックスタート: AirportDB分析: HeatWaveクラスタをDBシステムに追加する方法、MySQLシェルのダンプ・ロード・ユーティリティを使用してairportdbサンプル・データベースDBシステムにインポート方法、自動パラレル・ロードを使用してHeatWaveクラスタにデータをロード方法、および問合せを実行する方法について説明します。