インスタンスの更新
Oracle Ksplice、OS管理ハブまたはOracle Autonomous Linuxを使用して、システム更新の自動化を支援しますが、システムを最新の状態に保つために、推奨されるガイダンスにも従ってください。
Oracle Kspliceの使用
Oracle Kspliceを使用すると、リブートしなくてもシステムにパッチを適用できます。ただし、これらの更新はインメモリーでのみ行われます。また、システムのリブート時に最新のリリースから開始されるように、ディスク上のパッケージも最新バージョンに更新する必要があります。システムのメンテナンスの推奨事項に従ってください。
OS管理ハブの使用
OS管理ハブを使用して、OS環境のOracle Linuxインスタンスの更新を管理および監視できます。OS管理ハブでは、更新のためにインスタンスをグループ化でき、自動化されたパッチおよびフリート管理機能が提供されます。詳細は、Oracle Linuxパッケージ管理を参照してください。
Autonomous Linuxの使用
Autonomous Linuxは、システム・パッケージの更新を定期的なスケジュールで自動的に処理できます。Autonomous Linuxは、カーネル、OpenSSLおよびglibcライブラリのゼロ・ダウンタイムKsplice更新に加え、自動的な日次更新を提供します。このような更新は、自律型更新と呼ばれます。Autonomous Linuxインスタンスを作成すると、サービスによって、制御されたスケジュール済ジョブが自律型更新のために自動的に作成されます。コンソール、CLIまたはAPIを使用して、毎日の自律型更新の開始時間を更新できます。
システムのメンテナンス
OSおよびユーザー・スペース・パッケージを最新の状態に保ち、最新のバグ修正およびセキュリティ・パッチを取得します。
次のことをお薦めします。
-
Oracle Linuxリリースの
_latest
yumリポジトリにインスタンスを登録します。 -
Oracle Linux yumパッケージ・マネージャの外部でインストールされたソフトウェアをすべて更新します。
たとえば、デスクトップアプリケーションをインストールするためのツール(
flatpak
やsnap
など)。Python、RubyおよびNodeのライブラリおよびモジュールをインストールするためのpip
、gem
およびnpm
などのツール。それぞれ独自のソフトウェア更新メカニズムがあります。 -
常にインスタンスをOSの最新リリースにアップデートします。
Oracle Linuxでは、ローリング更新レベルのアプローチを使用してソフトウェアを最新の状態に保ちます。各更新レベル(「更新」と呼ばれることが多い)は、そのOracle Linuxリリースの最新パッケージのローリング・スナップショットであり、Oracle Linuxの独立したバージョンとはみなされません。
パッケージを手動で更新するか、自動更新に適したツールをインストールして構成します。
Oracle Linuxでのソフトウェアの管理で説明されている
dnf-automatic
ユーティリティを使用します。