Oracle Cloud Infrastructureドキュメント

グループについて

グループは、OS管理ハブでインスタンスのコレクションを管理およびモニターする方法を提供します。グループを使用して、エラッタの適用、ソフトウェアの更新、および一般的なコンテンツ管理タスクのジョブのスケジュールを行うことができます。

グループの作成では、OS (およびOracle Linuxのソフトウェア・ソース)を選択し、グループにインスタンスを追加します。グループのインスタンスには、同じOSベンダー、OSバージョン、アーキテクチャおよび場所が必要です。場所は、OCIまたはオンプレミスとサードパーティ・クラウドのいずれかです。グループは複数のコンパートメントにまたがることができますが、すべてのグループ・メンバーを単一のコンパートメントに配置することをお薦めします(コンパートメントのベスト・プラクティスを参照)。

グループの場合、セキュリティ脆弱性パッチおよびバグ修正を適用するための繰返し更新ジョブのスケジュールなど、一般的なコンテンツ管理タスクのジョブをスケジュールできます。ジョブのスケジューリング後、保留中および完了済のジョブのステータスをモニターできます。ジョブ結果は、グループ・ジョブの実行に失敗したグループ・メンバー(存在する場合)を特定するのに役立ちます。個々のグループ・メンバーに固有のジョブは、グループ・ジョブのリストに表示されません。

追加の表示およびレポート・ステータスのために、サービスではグループのレポートが提供され、コンパートメント内のグループのメンバーに関する情報を表示できます。これには、どのメンバーにパッチ適用が必要か、およびサービスと通信していないメンバーが含まれます。

インスタンスがグループに参加するとどうなりますか。

サービス:

  • グループのスケジュール済ジョブにインスタンスを含めます。
  • 将来のすべてのグループレベルのアクション(更新ジョブ、マニフェストの変更など)をインスタンスに適用します。
  • (Oracle Linuxのみ)インスタンスのソフトウェア・ソースを、グループ・マニフェストにリストされているソフトウェア・ソースに置き換えます
  • (Oracle Linuxのみ)グループ内のソフトウェアソースから、グループマニフェスト内のパッケージの最新の使用可能なバージョンをインストールします。
  • (Oracle Linuxのみ)グループ内のソフトウェアソースから、グループマニフェスト内のモジュールとプロファイルをインストールします。

このサービスでは、次の処理は行われません。

インスタンスがグループを離れるとどうなりますか。

インスタンスのOSコンテンツは変更されません。インスタンス上のソフトウェアは、インスタンスがグループを離れるときと同じままです。インスタンスはグループの一部として管理されなくなり、繰返しグループ・ジョブには含まれません。インスタンスが定期的なセキュリティおよびその他の更新を受信するように、インスタンスの繰返し更新ジョブの作成を検討してください。

インスタンスはグループから独立して変更できますか。

パッケージのインストール、パッケージの削除、またはグループの個々のインスタンス上のパッケージの更新を実行できます。個々のグループメンバーに変更を加えると、そのインスタンスがグループマニフェストとは異なる場合があります。グループ・マニフェストがインスタンス上のものと異なるのはなぜですか。を参照してください

ただし、ソフトウェア・ソースはグループ・レベルでアタッチする必要があります。

グループマニフェスト(Oracle Linuxのみ)

グループ・マニフェストを使用して、Oracle Linuxインスタンスのグループで使用可能なコンテンツを制御します。グループマニフェストには、すべてのグループメンバーが使用できるソフトウェアソースが一覧表示されます。マニフェストを使用して、グループに参加したときにインスタンスをインストールするパッケージおよびモジュールのセットを定義することもできます。

グループマニフェストに加えた変更は、グループの現在のメンバーに反映されます。たとえば、ソフトウェア・ソースをマニフェストに追加すると、そのソフトウェア・ソースはグループ内のすべてのインスタンスにアタッチされます。同様に、グループマニフェストにパッケージを追加すると、そのパッケージがグループ内のすべてのインスタンスにインストールされます。

グループメンバーは、添付されたソフトウェアソースをグループマニフェストで指定されているものから変更できません。グループは、メンバーが使用できる一連のソフトウェア・ソースを定義します。ただし、グループメンバーは、個々のパッケージおよびモジュールをマニフェストから独立してインストールおよび削除できます。
ノート

繰返し更新ジョブをスケジュールして、グループ・メンバーがグループで使用可能な最新のパッケージに更新されるようにします。
グループ・マニフェストがインスタンス上のものと異なるのはなぜですか。

グループ・マニフェストには、グループ・メンバーの完全なパッケージ・インベントリおよびモジュール・インベントリがリストされず、グループ全体の完全なコンテンツ整列も強制されません。グループへの参加時にインスタンスにインストールするパッケージおよびモジュールのセットを指定します。

個々のインスタンスには、グループマニフェストにリストされていないパッケージが含まれます。これには次が含まれます。

  • インスタンスがグループに参加する前にインストールされたパッケージ。
  • 個々のインスタンスにインストールされたパッケージ(インスタンスへのパッケージのインストール)。
  • サービスの外部にインストールされたパッケージ(たとえば、dnf installを使用)

次の場合に、インスタンス上にないパッケージがグループ・マニフェストに存在する場合があります。

グループ・マニフェストが変更されるとどうなりますか。

グループマニフェストが変更されると、サービスはそれらの変更をグループの現在のすべてのメンバーに適用します。たとえば、マニフェストからパッケージを削除すると、グループ内のすべてのインスタンスからパッケージが削除されます。