AWRスナップショット収集
Oracle Databaseは、その状態、ワークロード、および選択した時間にわたって使用されるリソースの統計データまたはスナップショットを定期的に収集します。
問題の検出および自己チューニングの目的で、これらのスナップショットを自動ワークロード・リポジトリ(AWR)に格納します。これらのスナップショットを使用して、特定の期間のデータベース・パフォーマンスを監視および診断できます。
AWRはスナップショットの違いを比較して、システム・ロードの有効性に基づき、どのSQL文を取得するかを確認します。これにより、期間中に収集する必要があるSQL文の数が減少します。スナップショットの作成後、自動データベース診断モニター(ADDM)は、パフォーマンス分析および解決のためにスナップショット内のデータを処理します。
デフォルトでは、Oracle Databaseは1時間ごとにスナップショットを自動的に収集し、その統計をAWRに8日間保存します。ただし、「パフォーマンス・ハブ」ページの「AWR設定」オプションを使用して、次のようなスナップショット収集の一部の設定を手動で構成できます:
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データベースのスナップショット収集を有効または無効にします。
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スナップショットの間隔を設定します。
スナップショット間隔により、スナップショットが収集される頻度が決定されます。間隔が短いほど頻度が高くなり、AWRにより収集されるデータ量が増大します。
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AWRにスナップショットを格納する日数を指定します。
保存期間は、統計データが完全に削除されるまで保持される期間を決定します。保存期間が長いほど、AWRの領域が必要になります。