カスタム・ドメインのサポートの構成
Visual Builderで生成されたURLとは異なるURLをカスタマに表示する場合は、バニティURLとも呼ばれるカスタム・ドメインをインスタンス内のアプリケーションにマップできます。カスタム・ドメインは、ドメインにサブドメインを追加することによって作成される、顧客提供のホスト名およびドメイン(FQDN)です。カスタム・ドメインを使用するようにアプリケーションを構成した後、カスタム・ドメインを使用してアプリケーションにアクセスするアプリケーション・ユーザーには、URLに一般的なOracleドメイン(myvbinstance-accountname.builder.ocp.oraclecloud.com
など)は表示されませんが、かわりにmycustom.example.org
のように表示されます。
カスタム・ドメインを使用するには:
- 「カスタム・エンドポイントの作成と構成」の手順を使用して、Visual Builderインスタンスでカスタム・エンドポイントを構成します。
- ビジュアル・アプリケーションの設定エディタでカスタム・エンドポイントを選択し、アプリケーションを公開します。『Oracle Visual Builderによるアプリケーションの開発』のカスタム・アプリケーションURLの指定を参照してください。
ノート
カスタムURLは、Oracle Visual BuilderインスタンスおよびOracle Integrationインスタンスでサポートされています。Oracle Integration、Visual BuilderまたはSaaSオーダーの一部としてプロビジョニングされたVisual Builderインスタンスのいずれを使用しているかに応じて、カスタムURLを有効にするプロセスは異なります。カスタム・ドメインを有効にするには:
- Visual Builder Generation 2インスタンスの場合は、カスタム・エンドポイントの作成と構成の手順を使用します。
- OCIコンソールにアクセスできるVisual Builderインスタンスでは、Oracle Integration 3でのOracle Visual Builderの管理のカスタム・ドメインのサポートの構成の手順を使用する必要があります。
- SaaSオーダーの一部としてプロビジョニングされたVisual Builderインスタンスの場合、WAFを構成するためのOCIコンソールへのアクセス権がない場合があります。この場合、Oracle Integration 3でのOracle Visual Builderの管理のSaaS順序の一部としてプロビジョニングされたVisual Builderインスタンスのカスタム・ドメインの作成の手順を使用する必要があります。
- Oracle Integration Generation 2インスタンスのVisual Builderの場合は、Oracle IntegrationおよびOracle Integration for SaaS、Generation 2のプロビジョニングと管理のインスタンスのカスタム・エンドポイントの構成の手順を使用します。
カスタム・ドメインの構成後:
- ユーザーは、
mycustom.example.org
などのカスタム・ドメインURLのみをブラウザに入力することで、単一のWebアプリケーションにアクセスできます。アプリケーションはカスタム・ドメイン・ルート(/)からロードされ、URLに追加のパス情報や問合せパラメータは必要ありません。 http
はhttps
にリダイレクトできるため、ユーザーが「mycustom.example.com」と入力すると、https://mycustom.example.com
に解決され、デフォルトのWebアプリケーションがロードされます。- ビジネス・オブジェクトを含むアプリケーションでは、ビジネス・オブジェクトREST APIでカスタム・ドメイン構成を使用することもできます。
- 開発者は、カスタム・ドメインを使用してビジュアル・ビルダーでデザイナにアクセスできます。
- カスタム・ドメイン(
https://mycustom.example.com/ic/builder/designer
)からアプリケーションを作成してステージングすると、アプリケーションのカスタム・ドメインではないURL (インスタンスのURLhttps://servicename.oraclecloud.com/ic/builder/rt/appid/version/...
など)を使用してアプリケーションを開くと、カスタム・ドメイン(https://mycustom.example.com/ic/builder/rt/appid/version/...
)に自動的にリダイレクトされます。
カスタム・ドメインには、次の制限もあります。
- アプリケーションの設定エディタでバニティURLとしてカスタム・エンドポイントを選択した場合、アプリケーションの公開後、カスタム・ドメイン・ルート(
https://mycustom.example.com
など)からのみアクセスできます。 - 同じビジュアル・アプリケーションで別のWebアプリケーションを公開すると、すぐにカスタム・ドメインのデフォルト・アプリケーションになり、以前のWebアプリケーションはカスタム・ドメインで使用できなくなります。
- カスタム・ドメインは、1つのライブ・アプリケーションへのアクセスにのみ使用できます(ルートURL用に構成されたビジュアル・アプリケーション内)。同じインスタンス内の他のライブ・アプリケーションにアクセスするには、完全なOracle Cloud URLを使用するか、別のビジュアル・アプリケーションを作成して別のカスタム・ドメインにマップします。
- ビジュアル・アプリケーションに複数のWebアプリケーションが含まれている場合、カスタム・ドメインを使用してアクセスできるのはそのうちの1つのみです。ドメインは個々のWebアプリケーションではなくビジュアル・アプリケーションの「設定」で構成されているため、カスタム・ドメインで使用できるビジュアル・アプリケーションのアプリケーションを指定できません。カスタム・ドメインを使用する場合は、正しいアプリケーションがロードされるように、ビジュアル・アプリケーションには1つのWebアプリケーションのみを含めることをお薦めします。