Enterprise Manager Database Controlを使用したデータベースのモニター
この記事では、データベースをモニターするためにEnterprise Manager Database Controlコンソールを設定する方法について説明します。
Enterprise Manager Database Controlコンソールは、バージョン11.2.0.4のデータベースでは、デフォルトで有効になっていません。次の場合にコンソールを有効にできます:
- databaseコマンドを
-co
パラメータとともに使用してコンテナ・データベースを作成するとき。 - 既存のコンテナ・データベースに対して(EMCAを使用したDatabase Controlの構成を参照)。
ポート1158はDBシステムで最初に有効にされるコンソールで使用されるデフォルト・ポートであるため、DBシステムで有効にされる追加のコンソールは、それぞれ別のポートを使用します。
ノート:
2ノードのRAC DBシステム上のバージョン11.2.0.4データベースについては、マルチノードのDBシステムでのバージョン11.2.0.4データベースのコンソールの有効化を参照してください。
必要なIAMポリシー
次の手順の一部では、セキュリティ・リストを作成または更新する権限が必要です。セキュリティ・リスト・ポリシーの詳細は、セキュリティ・リストを参照してください。
Enterprise Manager Database Controlコンソールのポートの確認
- DBシステムにSSH接続して、
opc
としてログインし、sudo
でoracleユーザーに切り替えます。sudo su - oracle . oraenv <provide the database SID at the prompt>
- 次のコマンドを使用して、ポート番号を取得します。
emctl status dbconsole
次の出力に示すように、ポートはURLに含まれています:
Oracle Enterprise Manager 11g Database Control Release 11.2.0.4.0 Copyright (c) 1996, 2013 Oracle Corporation. All rights reserved. https://dbprod:1158/em/console/aboutApplication Oracle Enterprise Manager 11g is running. ------------------------------------------------------------------ Logs are generated in directory /u01/app/oracle/product/11.2.0.4/dbhome_2/dbprod_db11/sysman/log
- DB Systemでポートを開くの説明に従って、コンソールのポートを開きます。
- DB Systemのセキュリティ・リストの更新の説明に従って、コンソールのポートのセキュリティ・リストを更新します。
Enterprise Manager Database Controlコンソールへの接続
コンソールを有効にし、セキュリティ・リストおよびiptables内のそのポートをオープンしたら、次のようにして接続できます:
- Webブラウザで、次のURL形式を使用してコンソールに接続します:
https://<ip_address>:<port>/em
例:
https://129.145.0.164:1158/em
ネットワーク構成に応じて、DBシステムのプライベートIPアドレスまたはパブリックIPアドレスを使用します。
プライベートIPアドレスを使用して、オンプレミス・ネットワークから、または仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内からシステムに接続します。これには、VPNまたはFastConnectを介してVCNに接続するオンプレミス上のホストから、または同じVCN内の別のホストからの接続が含まれます。パブリックIPアドレスを使用して、クラウド外部(VPNなし)からシステムに接続します。IPアドレスは、コンソールで次のようにして確認できます:
- 「DBシステムの詳細」ページの「リソース」で、「ノード」をクリックします。
- 表の列に、「パブリックIPアドレス」および「プライベートIPアドレスおよびDNS名」が表示されます。
- ログイン・ページが表示され、有効なデータベース資格証明でログインできます。
Enterprise Manager Database Controlの詳細は、Oracle Enterprise Manager Database Controlの概要を参照してください。
マルチノードのDBシステムでのバージョン11.2.0.4データベースのコンソールの有効化
マルチノードのDBシステムでバージョン11.2.0.4データベースのコンソールを有効にするには、いくつかの追加ステップが必要です。
2つのノード間のSSH等価の構成
各ノードでSSHキーを作成し、そのキーをもう一方のノードにコピーして、各ノードが両方のノードのキーを持つようにします。次の手順では、サンプル名node1およびnode2を使用します。
- node1にSSH接続して、
opc
としてログインし、sudo
でoracleユーザーに切り替えます。sudo su - oracle
.ssh
というディレクトリを作成し、その権限を設定し、RSAキーを作成して、公開キーをauthorized_keys
ファイルに追加します。mkdir .ssh chmod 755 .ssh ssh-keygen -t rsa cat id_rsa.pub > authorized_keys
- クラスタ内のもう一方のノードで、前のステップを繰り返します。
- 各ノードで、もう一方のノードの
id_rsa.pub
キーをauthorized_keys
ファイルに追加します。完了すると、各ノードの
authorized_keys
に両方のキーが含まれます。 - node1で、次を実行して
known_hosts
ファイルを作成します:- node1にSSH接続し、認証プロンプトにyesと応答します。
- node2にSSH接続し、認証プロンプトにyesと応答します。
- node2で、次を実行して
known_hosts
ファイルを作成します:- node2にSSH接続し、認証プロンプトにyesと応答します。
- node1にSSH接続し、認証プロンプトにyesと応答します。
- node1で、次のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)コマンドを使用して、SSH等価が構成されたことを確認します。
cluvfy stage -pre crsinst -n all -verbose
コンソールの構成
- node1で、次のエントリを含む
emca.rsp
というファイルを作成します。DB_UNIQUE_NAME=<pdb_unique_name> SERVICE_NAME=<db_unique_name>.<db_domain> PORT=<scan listener port> LISTENER_OH=$GI_HOME SYS_PWD=<admin password> DBSNMP_PWD=<admin password> SYSMAN_PWD=<admin password> CLUSTER_NAME=<cluster name> <=== to get the cluster name, run: $GI_HOME/bin/cemutlo -n ASM_OH=$GI_HOME ASM_SID=+ASM1 ASM_PORT=<asm listener port> ASM_USER_NAME=ASMSNMP ASM_USER_PWD=<admin password>
- node1で、
emca.rsp
ファイルを入力として使用して、Enterprise Manager Configuration Assistant (EMCA)を実行します。$ORACLE_HOME/bin/emca -config dbcontrol db -repos create -cluster -silent -respFile <location of response file above>
- node2で、node1のエージェントがnode1のコンソールの管理対象になり、node2のエージェントがnode2のコンソールの管理対象になるようにコンソールを構成します。
$ORACLE_HOME/bin/emca -reconfig dbcontrol -silent -cluster -EM_NODE <node2 host> -EM_NODE_LIST <node2 host> -DB_UNIQUE_NAME <db_unique_name> -SERVICE_NAME <db_unique_name>.<db_domain>
- 各ノードで、コンソールが適切に機能していることを確認します。
出力:export ORACLE_UNQNAME=<db_unique_name> emctl status agent
Oracle Enterprise Manager 11g Database Control Release 11.2.0.4.0 Copyright (c) 1996, 2013 Oracle Corporation. All rights reserved. --------------------------------------------------------------- Agent Version : 10.2.0.4.5 OMS Version : 10.2.0.4.5 Protocol Version : 10.2.0.4.5 Agent Home : /u01/app/oracle/product/11.2.0.4/dbhome_x/<host>_<db_unique_name> Agent binaries : /u01/app/oracle/product/11.2.0.4/dbhome_x Agent Process ID : 26194 Parent Process ID : 25835 Agent URL : https://<node host>:1831/emd/main Repository URL : https://<node host>:5501/em/upload/ Started at : 2017-03-15 20:20:34 Started by user : oracle Last Reload : 2017-03-15 20:27:00 Last successful upload : 2017-03-15 21:06:36 Total Megabytes of XML files uploaded so far : 22.25 Number of XML files pending upload : 0 <=== should be zero Size of XML files pending upload(MB) : 0.00 Available disk space on upload filesystem : 42.75% Data channel upload directory : /u01/app/oracle/product/11.2.0.4/dbhome_x/<host>_<db_unique_name>/sysman/recv Last successful heartbeat to OMS : 2017-03-15 21:08:45 ---------------------------------------------------------------
iptablesおよびセキュリティ・リストの更新
- 各ノードで、DB Systemでのポートのオープンの説明に従って、iptablesを編集してコンソールのポートを開きます。
- DB Systemのセキュリティ・リストの更新の説明に従って、コンソールのポートのセキュリティ・リストを更新します。