RESTプロキシ・ノードの管理

このトピックでは、RESTプロキシの使用方法の理解、RESTプロキシへの登録の追加、およびRESTプロキシ・ノードの表示と編集に役立つ情報を示します。

RESTプロキシの使用方法

RESTプロキシは、アプリケーション・アイデンティティをブロックチェーン・メンバーにマップします。これにより、ユーザーおよびアプリケーションはOracle Blockchain Platform REST APIをコールできます。

Oracle Blockchain Platformでは、ネイティブのHyperledger Fabric APIを使用するかわりに、RESTプロキシを使用してHyperledger Fabricネットワークと対話できます。ネイティブHyperledger Fabric APIを使用するときは、ピアおよびオーダラに直接接続します。ただし、RESTプロキシを使用すると、RESTfulプロトコルを介してFabricチェーンコードの問合せや呼出しを行えます。

RESTプロキシへの登録の追加

Hyperledger Fabric登録をRESTプロキシに追加できます。登録により、ユーザーは登録証明書なしでRESTプロキシをコールできます。

登録にユーザーを追加する場合は、すでにIDCSに存在し、REST_USERロールに割り当てられている必要があります。

ブロックチェーン・プラットフォーム・コンソールを使用して、新しい登録を追加し、IDCSユーザーをこれらの登録に関連付けます。登録は、IDCS内ではなくBlockchain Platform内で完全に管理されます。

ユーザーによるRESTリソースへのアクセス方法の詳細は、Oracle Blockchain Platform REST APIを参照してください。

  1. コンソールに移動し、ノード・タブを選択します。
  2. ノード・タブで、登録の追加先のRESTプロキシ・ノードを特定し、このノードの「アクション」メニューをクリックします。
  3. 「登録の表示または管理」をクリックしてノードの現在の登録のリストを表示します。
    現在の登録のリストが表示されます。このページから既存の登録を削除したり、新規登録を追加したりできます。
  4. 「Create New Enrollment」を展開します。
  5. 「登録ID」フィールドに、追加する登録の名前を入力します。
    登録IDに使用できるのは、英数字、ハイフン(-)およびアンダースコア(_)のみです。
  6. オプションで、「ユーザーID」フィールドに、登録に関連付けるREST_USERロールを持つユーザーのIDを入力します。「登録」をクリックします。
    「登録」のクリック後:
    • 登録が作成され、登録表に表示されます。
    • 新しい登録は、ネットワーク内の各RESTプロキシ・ノードにコピーされます。
    • ユーザーIDを指定した場合、そのIDは登録に関連付けられ、関連付けられたRESTユーザー・リストからは削除できません。ユーザーIDが有効なRESTユーザーでない場合は、エラーが返されます。
    • ユーザーIDを指定した場合、生成された登録証明書にはusername属性としてIDが含まれます。
    • コロン(:)を含むユーザーIDは、Basic認証を使用するREST APIコールではサポートされていません。基本認証は、テストおよび内部開発の目的で使用できます。本番環境では基本認証を使用しないでください。
  7. 「関連付けられたRESTクライアント・ユーザー」ペインでは、現在の登録に関連付けられているユーザー(登録からのユーザーの削除など)を表示および管理できます。
  8. 「新規ユーザーの関連付け」を展開して、登録に別のユーザーを追加します。REST_USERロールがすでに割り当てられているユーザーの電子メールまたはIDを入力します。「関連付け」をクリックします。
登録を作成してユーザーを関連付けた後、RESTを使用してブロックチェーンでトランザクションを実行すると、ブロックの詳細にリストされているイニシエータは、元のデフォルト・ユーザーではなく新しい登録としてリストされます。

RESTプロキシ・ノードの構成の表示と編集

RESTプロキシ・ノードの構成により、ネットワーク上でのノードの挙動や動作が決まります。

ノードの構成を変更できます。ユーザー権限を付与されている場合は、ノードの構成設定を表示できます。「RESTプロキシ・ノードの属性」を参照してください。
  1. コンソールに移動し、ノード・タブを選択します。
  2. ノード・タブで、ノード表に移動し、構成情報の取得対象のRESTプロキシ・ノードを特定してノードのその他のアクション・ボタンをクリックします。
  3. 構成オプションは、権限によって決まります。管理者の場合、「構成の編集」を探してクリックします。ユーザーの場合、「表示」を探してクリックします。
    構成ダイアログが表示されます。
  4. 管理者の場合は、必要に応じてノードの提案待機時間(ミリ秒)トランザクション待機時間(ミリ秒)ログ・レベルおよびトランザクション・イベント・ロギングの各属性を変更します。
  5. 「送信」をクリックして構成の変更を保存するか、「X」をクリックして構成ダイアログを閉じます。

RESTプロキシ・ノードのヘルス情報の表示

RESTプロキシ・ノードのメトリックをチェックすると、ブロックチェーン・ネットワーク上でのノードの動作状況がわかります。この情報は、パフォーマンス問題の発見および診断に役立ちます。

ヘルス・ペインには、パフォーマンス・メトリック: CPU使用率およびメモリー使用率が表示されます。
  1. コンソールに移動し、ノード・タブを選択します。
  2. ノード・タブで、ヘルス情報を表示するRESTプロキシ・ノードをクリックします。
    ノード情報ページが表示されます。
  3. ヘルス・ペインをクリックして、ノードのパフォーマンス・メトリックを表示します。
    使用率が一貫して高い場合は、Oracle Supportに連絡してください。