ノート:

Oracle Roving Edge InfrastructureへのOracle Autonomous Databaseの導入

イントロダクション

Oracle Roving Edge Infrastructureを使用すると、お客様は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)テナンシを超えてクラウド・ワークロードを分散して、クラウド・サービスを提供し、小売、衛星、その他のエッジ・ロケーションでアプリケーション・ワークロードを実行できます。その結果、お客様は、データからタイムリーなインサイトを生成するために、より速く、より近づいて、データ収集のポイントでデータを処理できます。

Oracle Autonomous Databaseは、弾力的にスケーリングされ、高速な問合せパフォーマンスを発揮する使いやすい完全自律型データベースを提供します。サービスであるOracle Autonomous Databaseには、データベース管理は必要ありません。Oracle Autonomous Databaseを使用すると、ハードウェアの構成や管理、またはソフトウェアのインストールは必要ありません。Oracle Autonomous Databaseは、データベースのプロビジョニング、データベースのバックアップ、データベースのパッチ適用とアップグレード、およびデータベースの拡張または縮小を処理します。Oracle Autonomous Databaseは、完全にエラスティックなサービスです。

Oracle Autonomous Databaseには、次も含まれます。

対象読者

Oracle Roving Edge Infrastructureの管理者、開発者およびユーザー。

目的

前提条件

Oracle Roving Edge InfrastructureへのOracle Autonomous Database Free Container Imageのインストール

タスク1: Oracle Linuxインスタンスの更新

  1. Oracle Linuxインスタンスが最新であることを確認します。sshを使用してインスタンスにアクセスし、次のコマンドを実行してインスタンスを更新します。

    sudo dnf -y update

  2. インスタンスをリブートします。

    sudo reboot

  3. sshを使用して再接続します。

    ssh oracle@<ip_address_of_ol_node>

タスク2: container-toolsモジュールのインストール

  1. 次のコマンドを実行して、container-toolsモジュールをOracle Linuxインスタンスにインストールします。

    sudo dnf module install -y container-tools:ol8

タスク3: Podmanを使用したOracle Database Freeサーバーのインストール

  1. データ・ボリュームを作成します。データ・ボリュームを使用すると、コンテナの再作成中にデータベースを維持できます。

    podman volume create oradata

  2. シークレットを作成します。シークレットは、SSHキーやパスワードなどのセキュア・テキスト文字列をコンテナに渡すユーティリティです。

    echo "Welcome1" | podman secret create oracle_pwd -

    ノート: SYS、SYSTEMおよびPDBADMIN管理ユーザー・アカウントはすべて同じパスワードを使用します。Oracleでは、パスワードの長さを少なくとも8文字とし、少なくとも1つの大文字、1つの小文字、および0から9までの1桁を含めることをお薦めします。

  3. Autonomous Transaction Processing (ATP)ワークロード用のOracle Autonomous Database Free Container Imageを起動します。

    podman run -d \
-p 1521:1521 \
-p 1522:1522 \
-p 8443:8443 \
-p 27017:27017 \
-e WORKLOAD_TYPE=ATP \
-e WALLET_PASSWORD=********* \
-e ADMIN_PASSWORD=********* \
--cap-add SYS_ADMIN \
--device /dev/fuse \
-v oradata:/opt/oracle/oradata \
--name adb-free \
container-registry.oracle.com/database/adb-free:latest-23ai

    Oracle Autonomous Database Free Container Imageは、Autonomous Data Warehouse (ADW)とATPの2種類のデータベース・ワークロード・タイプをサポートしています。これらは、Oracle Autonomous Database Serverlessクラウド・サービスのトランザクション処理およびデータ・ウェアハウス・ワークロード・タイプのデータベースに似ています。

    コンテナ・イメージの初回起動時:

    • ユーザーは管理パスワードを変更する必要があります。環境変数ADMIN_PASSWORDを使用してパスワードを指定します。

    • Walletは、ウォレット・パスワードWALLET_PASSWORDを使用して生成されます。

タスク4: Oracle Database Freeサーバー・コンテナへの接続

  1. マップされたデータベース・ポートを取得します。

    podman port adb-free

    出力例:

    1521/tcp -> 0.0.0.0:1521
1522/tcp -> 0.0.0.0:1522
8443/tcp -> 0.0.0.0:8443
27017/tcp -> 0.0.0.0:27017

  2. SQL*Plusをインストールします。

    sudo dnf install -y oracle-instantclient-release-el8
sudo dnf install -y oracle-instantclient-sqlplus

  3. SQL*Plusを使用してOracle Database Free Server Containerに接続します。

    sqlplus admin/<myatp_admin_password>@myatp_low

    出力例:

    SQL*Plus: Release 21.0.0.0.0 - Production on Mon Jun 10 20:21:34 2024
Version 21.14.0.0.0

Copyright (c) 1982, 2022, Oracle.  All rights reserved.

Last Successful login time: Mon Jun 10 2024 20:16:49 +00:00

Connected to:
Oracle Database 23ai Enterprise Edition Release 23.0.0.0.0 - Production
Version 23.4.0.24.05

SQL>

Oracle Roving Edge InfrastructureへのOracle Autonomous Database無料RPMのインストール

タスク1: Oracle Linuxインスタンスの更新

  1. Oracle Linuxインスタンスが最新であることを確認します。sshを使用してインスタンスにアクセスし、次のコマンドを実行してインスタンスを更新します。

    sudo dnf -y update

  2. インスタンスをリブートします。

    sudo reboot

  3. sshを使用して再接続します。

    ssh oracle@<ip_address_of_ol_node>

タスク2: Oracle Database Free RPMのインストール

  1. インストール前RPMをインストールします。

    sudo dnf install -y oracle-database-preinstall-23ai-1.0-2.el8.x86_64

    Oracle Database Pre-Installation RPMは、Oracleインストールの所有者およびグループを自動的に作成し、Oracle Databaseインストールに必要なその他のカーネル構成の設定も行います。役割区分を使用することを計画している場合、要件に応じてデータベース・ユーザーおよびグループの拡張セットを作成します。

  2. Oracle Database Freeソフトウェアをダウンロードします。

    curl -JLO https://download.oracle.com/otn-pub/otn_software/db-free/oracle-database-free-23ai-1.0-1.el8.x86_64.rpm

    Oracle Database Freeソフトウェアのダウンロード詳細にアクセスするには、Oracle Database Freeソフトウェアのダウンロード詳細へのアクセスを参照してください。

  3. データベース・ソフトウェアをインストールします。

    sudo dnf localinstall -y  oracle-database-free-23ai-1.0-1.el8.x86_64.rpm

タスク3: Oracle Databaseの作成と構成

  1. 構成パラメータを確認します。

    vi /etc/sysconfig/oracle-free–23ai.conf

    構成スクリプトは、1つのプラガブル・データベース(FREEPDB1)を含むコンテナ・データベース(FREE)を作成し、デフォルト・ポート(1521)でリスナーを構成します。

  2. デフォルト設定でデータベースを作成します。

    sudo /etc/init.d/oracle-free-23ai configure

    ノート:コマンド・プロンプトで、SYS、SYSTEMおよびPDBADMIN管理ユーザー・アカウントのパスワードを指定します。Oracleでは、パスワードの長さを少なくとも8文字とし、少なくとも1つの大文字、1つの小文字、および1つの数字[0-9]を含めることをお勧めします。

タスク4: Oracle Database Freeへの接続

  1. データベースの環境を設定します。

    export ORACLE_SID=FREE
export ORAENV_ASK=NO
. /opt/oracle/product/23ai/dbhomeFree/bin/oraenv

  2. データベースへの接続

    sqlplus / as sysdba

    出力例:

    SQL*Plus: Release 23.0.0.0.0 - Production on Thu Jun 6 11:19:10 2024
Version 23.4.0.24.05

Copyright (c) 1982, 2024, Oracle.  All rights reserved.


Connected to:
Oracle Database 23ai Free Release 23.0.0.0.0 - Develop, Learn, and Run for Free
Version 23.4.0.24.05

承認

その他の学習リソース

docs.oracle.com/learnの他のラボをご覧いただくか、Oracle Learning YouTubeチャネルで無料のラーニング・コンテンツにアクセスしてください。また、education.oracle.com/learning-explorerにアクセスして、Oracle Learning Explorerになります。

製品ドキュメントは、Oracle Help Centerを参照してください。