ノート:

Oracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerでのCPUリソースのスケーリング

イントロダクション

Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerの消費を最適化するには、Oracle Databaseワークロードの任意の時点での実際のパフォーマンス要件に合わせてCPUリソースをスケーリングします。Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerには、特定の要件に基づいて選択できるスケーリング用の複数のツールが用意されています。

目的

前提条件

方法1: OCIコンソールからのCPUリソースの手動スケーリング

VMクラスタに割り当てられたCPUリソースをスケーリングする最も簡単な方法は、OCIコンソールで実行することです。これは、頻繁に行われず、自動化が不要な1回かぎりの操作に十分です。

  1. OCIコンソールにログインし、ナビゲーション・メニューを開きます。

    ナビゲーションメニューを示す図

  2. Oracle Database」で、「Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer」をクリックします。

    「Oracle Database」メニューを示す図

  3. CPUリソースをスケーリングするVMクラスタを含むリージョンおよびコンパートメントを選択します。

  4. 「Exadata VMクラスタ」をクリックします。

    Exadata VMクラスタの選択を示す図

  5. CPUリソースをスケーリングするVMクラスタの名前をクリックします。

  6. 「VMリソースのスケーリング」をクリックします。

    VMクラスタ情報を示すイメージ

  7. 「VMクラスタのスケーリング」で、VM当たりのOCPU (X11MのECPU)数値を指定し、「変更の保存」をクリックします。

    VMクラスタのスケーリングを示すイメージ

    右側のVMクラスタに割り当てられているOCPU/ECPUの合計数を確認できます。OCPUの最小増分は1、ECPUの最小増分は4です。

ノート: OCPUの数(X11MのECPU)をゼロに設定すると、VMクラスタが停止され、そのVMクラスタに対する請求はなくなりますが、ハイパーバイザでは、VMごとに最小2 OCPU (X11Mの8 ECPU)が予約されます。これらの予約済OCPU (X11MのECPU)は、割り当てられたVMが停止されている場合でも、他のどのVMにも割り当てることができません。コントロール・プレーンでは、使用可能な最大OCPU (X11MのECPU)を表示する場合、予約済OCPU (X11MのECPU)は考慮されないため、後続のスケーリング操作を実行するときに、操作を正常に完了するために十分なOCPU (X11MのECPU)を取得できることを確認するために、これらの予約済OCPU (X11MのECPU)を考慮する必要があります。

方法2: OCI CLIを使用したCPUリソースのスケーリング

OCI CLIは、OCIタスクを実行するために、単独で、またはコンソールで使用できる、フットプリットの小さいツールです。OCI CLIには、コンソールと同じコア機能と追加のコマンドがあります。スクリプトの実行など、これらの機能の一部によって、コンソール機能が拡張されます。

OCI CLIは、OCI SDK for Python上に構築され、Mac、WindowsまたはLinuxで実行されます。Pythonコードは、OCI APIをコールして、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerを含む様々なサービスに実装された機能を提供します。これらのコールは、HTTPSリクエストおよびレスポンスを使用するREST APIです。

  1. OCI CLI GitHubリポジトリから、オペレーティング・システムのOCI CLIをダウンロードします。

  2. Installing the CLIに記載されているオペレーティングシステムのインストール手順に従います。

  3. 次のコマンドを実行して、インストールを確認します。

    $ oci --version
    
  4. OCIの操作に必要な資格証明を含む設定ダイアログを使用して構成を設定します。

    $ oci setup config
    
  5. 構成ファイルを確認します。たとえば次のようにします。

    [DEFAULT]
    user=ocid1.user.oc1..<unique_ID>
    fingerprint=<your_fingerprint>
    key_file=~/.oci/oci_api_key.pem
    tenancy=ocid1.tenancy.oc1..<unique_ID>
    # Some comment
    region=us-ashburn-1
    
  6. 次のコマンドを実行して、テナンシのネームスペースを表示する接続を確認できます。

    $ oci os ns get
    
  7. 次のコマンドを実行して、使用可能なコンパートメントをリストします。

    $ oci iam compartment list
    
  8. 次のコマンドを実行して、コンパートメント内の使用可能なVMクラスタをリストします。

    $ oci db vm-cluster list –-compartment-id <Compartment OCID>
    
  9. VMクラスタでCPUリソースをスケーリングします。

    $ oci db vm-cluster update –-vm-cluster-id <VM Cluster OCID> –-cpu-core-count <number of OCPUs>
    
  10. 次のコマンドを実行して、VMクラスタの正常なスケーリングを確認します。

    $ oci db vm-cluster get --vm-cluster-id <VM Cluster OCID>
    

ノート:

方法3: 切断モードでのdbaascliコマンドによるCPUリソースのスケーリング

dbaascliユーティリティを使用して、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerが切断モードの場合のVMクラスタでのCPUリソースのスケーリングなど、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customerで様々なデータベース・ライフサイクルおよび管理操作を実行できます。

このユーティリティを使用するには、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer仮想マシンに接続し、すべてのdbaascli管理コマンドを実行できるようにrootアクセスが必要です。

ノート:このコマンドは、接続モードで機能しないように設計されており、600秒(10分)後にタイムアウトします。これは、切断モードでのみ使用してください。

  1. 次のコマンドを実行して、CPUコア数をスケーリングします。

    #dbaascli cpuscale update --coreCount <coreCount> --message <message>
         Where:
         --coreCount specifies the number of CPUs that you want to scale up or down per VM in a cluster
         --message is optional, you can include a message for your reference
    
  2. 次のコマンドを実行して、操作の結果を確認します。これにより、dbaascliユーティリティによって開始された現在または最後のスケーリング操作が表示されます。

    #dbaascli cpuscale get_status
    

承認

その他の学習リソース

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