ドキュメント・コラボレーションを使用してOracle Salesおよびサービス・ビジネス・オブジェクトを拡張する方法について学習します

Oracle SalesおよびServiceビジネス・オブジェクトで作業する場合、多くの場合、コラボレーションする必要があるビジネス・オブジェクトに関連する資料があります。たとえば、商談の場合、RFPに記入したり、顧客ブリーフィング・プレゼンテーションを作成するためにチームと協力する必要がある場合があります。Oracle Sales and Serviceビジネス・オブジェクトは、Oracle Content Managementのコラボレーション・フォルダを使用して簡単に拡張できるため、コンテキスト内ドキュメント・コラボレーション機能を使用できます。

この統合により、組織は、Oracle Sales and Service環境の内外でビジネス・オブジェクトに関連付けられた文書に簡単にアクセス、表示およびアップロードでき、すべての資材はOracle Content Management (OCM)のコラボレーション・フォルダに格納されます。Oracle Sales and Serviceのビジネス・オブジェクト関連文書をOCMフォルダに格納すると、コンテンツをコントリビュートおよび格納するための簡単で最新のドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースが提供されます。また、これらのドキュメントをOCMに格納することで、ユーザーは、Oracle Sales and Serviceアプリケーションにアクセスできない組織外の他のユーザーと簡単にそのコンテンツでコラボレーションできます。これらすべてにより、シンプルなコラボレーションと生産性の向上が可能になります。

開始する前に

この統合を設定するには、まずアクティブなOracle SalesおよびServiceおよびOracle Content Managementインスタンスが必要です。

このソリューションを実行するユーザーは、次の基本的な知識を持っている必要があります。

  • Oracle SalesとServiceのビジネス・オブジェクト

  • OCM (Oracle Content Management)

  • IDCS(Oracle Identity Cloudセキュリティ)

  • Groovyスクリプト

  • HTML

  • WebサービスおよびREST API

アーキテクチャ

このソリューションを使用すると、Oracle SalesおよびServiceビジネス・オブジェクト内から直接Oracle Content Management (OCM)のコラボレーション・フォルダを使用できるようになります。この統合により、OCMの埋込みUI機能を使用して、Oracle SalesおよびServiceビジネス・オブジェクトにOCMドキュメント管理機能が追加されます。この統合を実装すると、イメージ、ビデオ、オフィス・ドキュメントなどの様々なタイプのドキュメントをOracle SalesおよびServiceビジネス・オブジェクトから簡単にアップロードおよびアクセスできます。

この統合では、特定のOCMベース親フォルダに基づいて、新しいビジネス・オブジェクトごとに新しいOCMフォルダが作成されます。

次のイメージは、ユーザーがOracle Sales and Serviceアプリケーションでオブジェクトを作成、表示および削除したときの動作を示しています。

ユーザーがOracle Sales and Serviceアプリケーションでオブジェクトを作成すると、Oracle Content Management内に新しいサブフォルダが作成されます。新しく作成したOCMフォルダGUIDのオブジェクトは、Oracle Sales and Serviceビジネス・オブジェクト内のカスタム・フィールドに格納されます。
create-object.pngの説明が続きます
図create-object.pngの説明

ユーザーがOracle Sales and Serviceアプリケーションでビジネス・オブジェクトを表示し、「文書」タブにナビゲートすると、作成されたOCMフォルダが取得されます。このGUIDは、現在のユーザーにOCMフォルダへのアクセス権があるかどうかを確認するために使用されます。アクセス権がない場合、このユーザーはフォルダのメンバーとして自動的に追加されます。Oracle Content Managementの埋込みフォルダUIは、Oracle SalesおよびServiceビジネス・オブジェクトの「ドキュメント」タブ内にロードされるため、ユーザーは直接操作できます。
view-object.pngの説明が続きます
図ビューの説明- object.png

最後に、ユーザーがOracle Sales and Serviceビジネス・オブジェクトを削除すると、統合によってOCMフォルダGUIDが取得され、これを使用してフォルダをクリーン・アップおよび削除します。この例では、必要に応じてリカバリできるOCMフォルダをごみ箱に移動しています。
delete-object.pngの説明が続きます
図delete-object.pngの説明

必須サービスおよびロールについて

Oracle SalesとServiceのビジネス・オブジェクトの統合を作成するには、次のシステムおよびロールが必要です。
システム ロール
Oracle SalesおよびServiceインスタンス セールス管理者、セールスマネージャ、セールス要員
Identity Cloud Services (IDCS)インスタンス IDCS管理者
Oracle Content Management (OCM)インスタンス 管理者およびエンタープライズ・ユーザー

必要なクラウド・サービスを取得するには、OracleソリューションのOracle Cloudサービスを取得する方法について学習します