Oracle Visual Builderを使用したフロントエンド・アプリケーションの作成

Oracle Visual Builderは、アプリケーションの作成からステージングおよび公開までの、開発ワークフローのすべてのステージをサポートします。

アプリケーションでアーティファクトを作成し、ビルディング・ブロックを定義するために、Oracle Visual Builderの特定の順序に従う必要はありません。どのように進むかは個人プリファレンスであり、アプリケーションを計画する方法によって決まります。

Oracle Visual Builderでビジュアル・アプリケーションを作成することで、アプリケーション画面を迅速に作成できます。

ビジュアル・アプリケーションの作成

ビジュアル・アプリケーションとは、Webおよびモバイル・アプリケーションの開発に使用するリソースの集合です。ビジュアル・アプリケーションには、データ・ソースおよびビジネス・オブジェクトを記述するJSONファイルのメタデータが含まれ、WebアプリケーションのHTMLファイルおよびJavaScriptファイルが含まれます。一部のリソースは、ビジュアル・アプリケーションの作成時にデフォルトで作成されます。

ビジュアル・アプリケーションを作成するには:

「ビジュアル・アプリケーション」ホーム・ページが表示されていない場合は、ホーム・ページのメニューで「ビジュアル・アプリケーション」を選択します。

ビジュアル・アプリケーションを作成するには、まず、ビジュアル・アプリケーションのホーム・ページを開く必要があります。
「ビジュアル・アプリケーション」ホーム・ページで「新規」をクリックします。
「アプリケーションの作成」ダイアログ・ボックスでアプリケーション名を入力し、「作成」をクリックします。

「アプリケーションID」フィールドは、指定したアプリケーション名に基づいて自動的に移入されます。アプリケーションIDを変更できますが、アイデンティティ・ドメイン内で一意である必要があります。

新しいビジュアル・アプリケーションは、作成すると自動的に開き、アーティファクト・ブラウザと「ようこそ」画面が表示されます。新規アプリケーションにアーティファクトが含まれていません。「ようこそ」画面を使用すると、最初に作成するアーティファクトを決定しやすくなります。「ようこそ」画面の任意のタイルをクリックして、アーティファクトを作成および管理できるアーティファクト・ブラウザでパネルを開きます。複数のモバイル・アプリケーションおよびWebアプリケーションを追加でき、すべてのアプリケーションからビジュアル・アプリケーションに公開されるデータ・ソースにアクセスできます。

エンドポイントからのサービス接続の作成

サービスのベースURIがわかっていて、サービスに接続するために必要なパラメータ(認証の詳細やレスポンス本文など)を指定できる場合は、エンドポイントから接続を作成します。

エンドポイントのURLからサービス接続を作成するには:

「アーティファクト・ブラウザ」で「サービス接続」を開き、「サービス接続の作成」()をクリックします。

サービス接続は、アーティファクト・ブラウザで管理および作成します。
サービス接続の作成ウィザードの「ソースの選択」ペインで、「エンドポイントで定義」をクリックします。
HTTPメソッドを選択し、エンドポイントのURLを入力します。「次へ」をクリックします。
「サービス」タブで、サービス・ベースURL、サービス名およびサービスIDが正しいことを確認します。
指定したエンドポイントによっては、これらの値が自動的に移入される場合があります。
「認証」タブをクリックし、必要に応じて認証の詳細を入力します。
「リクエスト」タブをクリックして、ヘッダーおよびURLパラメータをリクエストに追加します。

エンドポイントによっては、リクエストの一部として渡されるカスタム・ヘッダー、パスまたは問合せパラメータを追加する場合があります。
「レスポンス」タブをクリックして、エンドポイントのレスポンス本文を入力します。

「レスポンス」タブには、レスポンス本文の例を貼り付けることができるテキスト領域があります。レスポンスの例は、戻されるオブジェクトの構造の定義です。例がない場合は、「テスト」タブを使用してリクエストをサービスに送信し、レスポンスを表示できます。「レスポンス」タブのテキスト領域で、レスポンス本文を編集できます。
「テスト」タブをクリックして、リクエストをテストし、エンドポイントからのレスポンスを表示します。

「送信」をクリックすると、レスポンス本文と受信するヘッダーが表示され、必要なデータが受信されることを確認できます。

応答が得られるまで、様々な要求パラメータを試してみることができます。

注意:
「テスト」タブでは、サービスをテストし、他のタブの設定に基づいてエンドポイントに送信するリクエストに対するレスポンスを表示できます。レスポンスがエラーを返す場合は、接続の詳細を確認する必要があります。たとえば、適切な資格証明を使用していることや、サービスに有効なSSL証明書が使用されていることを確認する必要があります。開発目的で、サービスがサポートしている場合、認証に対してトークン・リレーを有効にしようとすることができます。
「レスポンス本体にコピー」をクリックして、現在のレスポンスを「レスポンス」タブのテキスト領域にコピーし、さらに編集できます。
リクエストおよびレスポンスのパラメータに満足した場合は、「作成」をクリックします。

ヒント:

サービスからエンドポイントを追加した後、接続の「エンドポイント」タブにある「+エンドポイント」をクリックし、メニューから「元のサービスから」を選択すると、同じサービスからさらにエンドポイントを追加できます。

モバイル・アプリケーションの作成

ビジュアル・アプリケーションの各モバイル・アプリケーションは独立していますが、すべてのアプリケーションではビジュアル・アプリケーションで定義されたデータソースを使用できます。

ビジュアル・アプリケーションでモバイル・アプリケーションを作成するには:

アーティファクト・ブラウザで「モバイル・アプリケーション」をクリックして、「モバイル・アプリ」ペインを開きます。
ビジュアル・アプリケーションの各モバイル・アプリケーションの構造表現が「モバイル・アプリ」ペインに表示されます。
作成されたモバイル・アプリケーションがない場合、ペインにメッセージと、クリックして「新規モバイル・アプリケーション」ダイアログ・ボックスを開くことができる「+モバイル・アプリケーション」ボタンが表示されます。
アーティファクト・ブラウザで「モバイル・アプリケーションの作成」をクリックします。
新規モバイル・アプリケーションの一般ページで、作成するモバイル・アプリケーションのアプリケーション名を指定します。また、2つのナビゲーション・スタイルから選択することもできます。3つのナビゲーション・アイテムを含む「下部バー」ナビゲーション・スタイルは、デフォルトで構成されています。ナビゲーション・アイテムの数は、最低2つまで、最大5つまで変更できます。スタータ・ページを含むページ・フローは、各ナビゲーション・アイテムに対して生成されます。または、後でモバイル・アプリケーションのナビゲーション・アイテムを構成する場合は「なし」を選択します。「なし」を選択した場合は、モバイル・アプリケーションに対して1つのページ・フローが生成されます。
事前定義されたオプションの選択からモバイル・アプリケーションのホーム画面のレイアウトを選択する場合は「次」アイコンをクリックし、後でホーム画面のレイアウトを設定する場合は「終了」をクリックします。

Oracle Visual BuilderはApache Cordovaフレームワークを使用して、モバイル・アプリケーションがインストールされているデバイスの機能にアクセスします。Apache Cordovaは、アプリケーション開発者が標準のWebテクノロジ(HTML、CSSおよびJavaScript)を使用してモバイル・アプリケーションを開発できる、オープンソース・クロス・プラットフォーム開発フレームワークです。