Oracle Integrationでのプロセス・プレーヤを使用したプロセスのテスト
アプリケーション・プレーヤを使用してビジネス・プロセスをテストできます。
アプリケーション・プレーヤを使用したプロセスのテストについて
ビジネス・プロセスをテストする際、アプリケーション・プレーヤは特殊なランタイム・パーティションを使用して、アプリケーションのバージョンをランタイムにデプロイします。これにより、プレーヤは一般的にアクティブ化されたアプリケーションと同じ環境でプロセスを実行できます。
アプリケーション・プレーヤは、ビジネス・プロセスを効率的にテストする方法を提供します。ビジネス・プロセスの実際の動作をエミュレートする、デザインタイムからアクセス可能なランタイム環境を使用します。プロセスが実行されると、プレーヤには、プロセス・インスタンスがプロセス・フローを通過するパスを示すビジネス・プロセスのビジュアル表示が表示されます。これにより、プロセス・デザイナはアプリケーションを保存およびデプロイして表示しなくても、ビジネス・プロセスを容易に作成、テストおよび改訂できます。
プロセス・インスタンスがプロセス・フローを通過する際に、プレーヤは動作のアニメーション表示を表示します。プロセスを経由したインスタンスのパスは、様々なフロー要素に対して指定した入力データによって異なります。
ビジネス・プロセスでプレーヤを実行すると、アプリケーションが検証され、アプリケーションの現在のバージョンがプロセス・ランタイム環境のプレーヤ・パーティションにアクティブ化されます。プレーヤを使用している場合、ビジネス・プロセスの設計時に変更を表示するのに、アプリケーションを公開または手動でアクティブ化する必要はありません。
プロセス・モデラーがアプリケーション・プレーヤを使用してビジネス・プロセスをテストするには、管理者がプレーヤを有効にする必要があります。
フロー要素の実行時動作のエミュレーションについて
プレーヤがビジネス・プロセスを実行する際は、プロセス内の一部のフロー要素の実行時動作をエミュレートします。
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ヒューマン・タスク
プレーヤは、ユーザーが実行する必要があるタスクに到達すると、かわりに選択するロールまたはユーザーを表示します。考えられるすべての結果がアクションとして表示されます。フォームがタスクに関連付けられている場合、プレーヤではフォームを起動するか、結果を手動で選択することもできます。フォームを起動すると、フォームがアクティブ化され、別のビューアに表示されます。
フォームが割り当てられていない場合、プレーヤは一時停止し、タスクを実行するロールを選択できます。タスクに定義されている結果の1つを選択するように求められます。「承認 」および「却下」は、デフォルトの結果として定義されます。ただし、結果のリストは、タスクに結果がどのように定義されているかによって異なります。結果を選択すると、プレーヤはビジネス・プロセスの次のフロー要素に進みます。
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メッセージ送信イベントと送信タスク
プレーヤがメッセージ送信イベントまたは送信タスク・イベントに到達すると、これらのイベントが自動的に実行されます。その後、引き続きプロセスのインスタンスをコールし、対応するメッセージ・キャッチ・イベントまたは受信タスクで一時停止します。
どちらの場合も、親プロセスに手動で戻る必要があります。たとえば、送信/受信ペアが同じアプリケーションの異なるビジネス・プロセスでインスタンスを作成している場合、「アプリケーション・プレーヤ」タブに戻ってプロセスの新しいインスタンスを選択し、子プロセスを実行してから親プロセスに戻る必要があります。
送信/受信ペアが外部Webサービスをコールする場合は、プロセスの実行を続行するために必要なWebサービス・メッセージを手動で入力する必要があります。
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タイマー・イベント
プレーヤがタイマー・イベントに到達すると、一時停止し、「実行」をクリックするまで待機します。その後、プレーヤはプロセス・フロー内の次のフロー要素に移動します。
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コール・アクティビティ
プレーヤがコール・アクティビティに到達すると、子プロセスを呼び出し、プロセスの新しいインスタンスを作成します。子プロセスを表示するには、「ドリルダウン」アイコンをクリックします。
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終了イベント
プレーヤが終了イベントに到達すると、一時停止し、「ドリル・アップ」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、プレーヤは親プロセスに戻ります。現在のプロセスに親が存在しない場合、プレーヤは「アプリケーション・プレーヤ」タブに戻り、プロセス・インスタンスを削除します。
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その他のフロー要素
プレーヤは、インスタンスが操作または外部イベントを待機するようにする他のフロー要素に到達すると、一時停止します。プロセスの実行を続行するには、「アプリケーション・プレーヤ」タブの上部にある「リフレッシュ」をクリックします。