スタンバイでのPeopleSoftの構成

スタンバイの中間層サーバーのファイル・システム構成を完了するには、データベースにアクセスする必要があります。

カスケード・スタンバイのスナップショット・スタンバイへの変換

アプリケーションを稼働させて、スタンバイ環境の構成を完了します。これを行うには、データベースを読取り/書込みモードで一時的にアクセスする必要があります。これは、データベースがプライマリからredoを適用している間は実行できません。Oracle Exadata Database Service on Dedicated InfrastructureのOCIデータベースをフィジカル・スタンバイからスナップショット・スタンバイに変換すると、プライマリ・データベースのredoはスタンバイに出荷されますが、データベースがフィジカル・スタンバイに戻されるまで適用されません。

SSHを使用して、カスケード・スタンバイをホストしているOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure DBノード(domU)のいずれかにログインします。
oracleユーザーになります。
```
$ sudo su – oracle
```
スタンバイ・データベース環境のソースを指定します。
この環境は、Oracle Zero Downtime Migrationを使用する準備としてプレースホルダ・データベースが作成されたときに作成されました。
```
$ . ./CDBHCM.env
```

Oracle Data Guard Brokerを起動し、SYSパスワードを入力します。

$ dgmgrl
DGMGRL for Linux: Release 19.0.0.0.0 - Production on Tue Nov 15 18:38:11 2022
Version 19.14.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2019, Oracle and/or its affiliates.  All rights reserved.

Welcome to DGMGRL, type "help" for information.
DGMGRL> connect sys/password
Connected to " CDBHCM_iad1dx"
Connected as SYSDBA.
DGMGRL>

Oracle Data Guard構成(redoおよび適用ラグ時間を含む)を表示します。

DGMGRL> show configuration lag
Configuration - ZDM_ CDBHCM_iad1dx
  Protection Mode: MaxPerformance
  Members:
  CDBHCM_sca6dp   - Primary database
    CDBHCM_iad1dx - Physical standby database
                     Transport Lag:      0 seconds (computed 1 second ago)
                     Apply Lag:          0 seconds (computed 1 second ago)
    CDBHCM_phx5s - Physical standby database (receiving current redo)
                      Transport Lag:      1 second (computed 1 second ago)
                      Apply Lag:          2 seconds (computed 1 second ago)
Fast-Start Failover:  Disabled
Configuration Status:
SUCCESS   (status updated 43 seconds ago)

エラーがなく、前述の「SUCCESS」が表示された場合は、スタンバイ・データベースをスナップショット・スタンバイに変換します。

DGMGRL> convert database CDBHCM_phx5s to snapshot standby
Converting database "CDBHCM_phx5s " to a Snapshot Standby database, please wait...
Database "CDBHCM_iad1dx" converted successfully

構成を再度表示して、フィジカル・スタンバイがスナップショット・スタンバイになったことを確認します。

トランスポート・ラグがしきい値を超えたことを示す警告が表示される場合があります。この警告は数分後に消えます。

DGMGRL> show configuration lag
Configuration - ZDM_ CDBHCM_iad1dx
  Protection Mode: MaxPerformance
  Members:
   CDBHCM_sca6dp - Primary database
   CDBHCM_phx5s - Snapshot standby database
                     Transport Lag:      0 seconds (computed 2 seconds ago)
                     Apply Lag:          10 minutes 14 seconds (computed 2 seconds ago)
    CDBHCM_iad1dx - Physical standby database (receiving current redo)
                      Transport Lag:      1 second (computed 1 second ago)
                      Apply Lag:          2 seconds (computed 1 second ago)
Fast-Start Failover:  Disabled
Configuration Status:
SUCCESS   (status updated 60 seconds ago)

PeopleSoftに必要なサービスが起動されていることを確認します。
この例では、サービスはHR92U033_BATCHおよびHR92U033_ONLINEです。Oracle Zero Downtime Migrationは、これらのサービスをソース(オンプレミス)データベースから移行し、Oracle Clusterwareに登録しました。
```
$ srvctl status service -db CDBHCM_phx5s -s HR92U033_BATCH
Service HR92U033_BATCH is running on instance(s) CDBHCM1,CDBHCM2
$ srvctl status service -db CDBHCM_phx5s -s HR92U033_ONLINE
Service HR92U033_ONLINE is running on instance(s) CDBHCM1,CDBHCM2
```

必要なサービスが起動されていない場合は、起動します。

$ srvctl start service -db CDBHCM_phx5s -s HR92U033_BATCH
$ srvctl start service -db CDBHCM_phx5s -s HR92U033_ONLINE

スナップショット・スタンバイは、アプリケーションおよびプロセス・スケジューラを構成する準備ができています。

PeopleSoftデータベース接続の設定

tnsnames.oraファイルを編集して、接続を確立します。

カスケード・スタンバイをホストしているリージョンのOCIコンピュート・インスタンスの1つにログオンし、psft.envファイルをソースとします。次に、$TNS_ADMINディレクトリに移動します。
```
$ cd $TNS_ADMIN
```

tnsnames.oraファイルを編集し、アプリケーション・サーバー・ドメインとプロセス・スケジューラ・ドメインの両方のデータベース接続文字列で、HOST値をクラスタのSCAN名に変更します。

ノート:

PeopleToolsは、TNS接続別名をDBNamesとして使用します。TNS別名がPS.PSDBOWNER表のDBNAME列と一致していることを確認します。

たとえば、PSDBOWNER表の例のエントリを次に示します。

DBNAME   OWNERID
-------- --------
HR92U033 EMDBO
HRBATCH  EMDBO

次の例は、tnsnames.oraファイルのエントリです。

# Application server
HR92U033 =
    (DESCRIPTION =
       (CONNECT_TIMEOUT=5)(TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3)(RETRY_COUNT=3)
       (ADDRESS_LIST =
           (LOAD_BALANCE=on)
           (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = phxexadb-krppw-scan.ebsdbprivateexa.ebsmaacloud2vcn.oraclevcn.com)(PORT = 1521))
       )
        (CONNECT_DATA =
           (SERVER = DEDICATED)
           (SERVICE_NAME = HR92U033_ONLINE)
       )
    )

# Process scheduler
HRBATCH =
   (DESCRIPTION =
       (CONNECT_TIMEOUT=5)(TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3)(RETRY_COUNT=3)
       (ADDRESS_LIST =
       (LOAD_BALANCE=on)
           (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = phxexadb-krppw-scan.ebsdbprivateexa.ebsmaacloud2vcn.oraclevcn.com)(PORT = 1521))
       )
       (CONNECT_DATA =
           (SERVER = DEDICATED)
           (SERVICE_NAME = HR92U033_BATCH)
       )
    )

この構成をテストするには、Oracle Zero Downtime Migrationによって移行されたデータベース・サービスが稼働していることを確認します。

構成例では、HR92U033_ONLINEおよびHR92U033_BATCHです。

psadm2 OSユーザーとしてログインし、SQL*Plusを使用して最初のTNS接続文字列別名をテストします。

$ sqlplus PS/password@HR92U033
SQL*Plus: Release 19.0.0.0.0 - Production on Sat Nov 20 00:50:53 2021
Version 19.3.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2019, Oracle.  All rights reserved.
Last Successful login time: Fri Nov 19 2021 02:06:04 +00:00

Connected to:
Oracle Database 19c EE Extreme Perf Release 19.0.0.0.0 - Production
Version 19.19.0.0.0

SQL>

HRBATCH接続文字列別名を同様の方法でテストし、データベースに正常に接続されていることを確認します。
アプリケーションおよびプロセス・スケジューラをホストするすべてのコンピュート・インスタンスで、これらのテストを実行します。

PeopleSoftアプリケーション・ドメインの構成

アプリケーション・サーバー・ドメインをデプロイし、アプリケーション・サーバーをホストするコンピュート・インスタンスを構成します。将来のプライマリ・サイトと同じアプリケーション・サーバー・ドメイン構成にするには、PS_CFG_HOME/appservを、アプリケーション・サーバーをホストするコンピュートVMからカスケード・スタンバイの計算VM上の同じ場所にコピーします。これにより、プロセス・スケジューラ構成も取得されます。

このシナリオでは、アプリケーション・サーバー・ドメインはHR92U033で、4つのコンピュート・インスタンスのうち2つが、それぞれアプリケーション・サーバーとプロセス・スケジューラ(iad-psft-hcm-app01とiad-psft-hcm-app02)の両方をホストします。アプリケーション・サーバーとプロセス・スケジューラは、それぞれ独自のOracle Tuxedoドメイン内で実行されます。

psadm2ユーザーとして、psadminユーティリティを使用して、アプリケーション・サーバーを含むOracle Tuxedoドメインを構成します。

$PS_CFG_HOME/appserv/Application server domainディレクトリでpsappsrv.cfgファイルを検索します。各ノードにドメインをデプロイする前に、psadminユーティリティを使用して、このファイル($PS_HOME/bin/psadmin)に必要な構成変更を行います。

最初のノード(iad-psft-hcm-app01)でpsadm2ユーザーとしてpsadminユーティリティを起動します。
```
cd $PS_HOME/bin ./psadmin
```
psadminユーティリティが起動すると、PS_HOME、PS_CFG_HOMEおよびPS_APP_HOMEのディレクトリ・パスが表示されます。それらが正しいことを確認してください。例
```
PS_CFG_HOME            /peoplesoft/local/ps_config
PS_HOME                /u01/app/psft/pt/ps_home8.57.11
PS_APP_HOME            /u01/app/psft/pt/hcm_app_home
```
「オプション1: アプリケーション・ドメイン」を選択して、アプリケーション・サーバー・ドメインを構成します。
「オプション1: ドメインの管理」を選択します。ドメイン名を選択します(ここではHR92U033)。
「オプション4: このドメインの構成」を選択します。ドメインを停止するには、「Y」と入力します。
表示される構成オプションおよび設定を確認します。
- DBNameのTNS接続文字列別名が正しいことを確認します。この例では、HR92U033です。
- アプリケーション・ドメイン・サーバーで使用されるポートに必要な調整を行います。
- 特に、JOLTポート範囲(PeopleSoft Internet Architecture (PIA) Webサーバーがアプリケーション・サーバーに接続するために使用するポート)に注意してください。これらの値は次のステップで使用します。デフォルトは9000 - 9010です。
「オプション14: 次に示すようにドメインをロード」を選択します。

ドメイン構成がロードされ、Oracle Tuxedoに必要なすべてのドメイン・ファイルが再生成されます。
このドメインを起動するには、「ドメイン管理」で「オプション1: このドメインをブートします」を選択します。

起動プロセスをモニターします。エラーが報告された場合は、$PS_CFG_HOME/appserv/domain name/LOGSのログ・ファイルを確認します。
2番目のノードiad-psft-hcm-app02で、psadm2ユーザーとしてステップ1から7を繰り返します。

Process Schedulerドメインの構成

PeopleSoftプロセス・スケジューラ(またはバッチ・サーバー)は、アプリケーション・サーバーとほぼ同じように構成され、さらにプロセス・スケジューラ・ログの構成も同様です。ユーザーpsadm2として、プロセス・スケジューラ・ノードごとに1つのディレクトリを作成します。

/u02/app/psft/ps/log_output/node1/HR92U033 (for node: phx-psft-hcm-app01)
/u02/app/psft/ps/log_output/node2/HR92U033 (for node: phx-psft-hcm-app02)

これは、中間層の任意のコンピュート・インスタンスから実行できます。ログ出力ディレクトリを配置して、次を実行してプロセス・スケジューラを構成します。

最初のノード(iad-psft-hcm-app01)でpsadm2ユーザーとしてpsadminユーティリティを起動します。
```
cd $PS_HOME/bin ./psadmin
```
psadminユーティリティが起動すると、PS_HOME、PS_CFG_HOMEおよびPS_APP_HOMEのディレクトリ・パスが表示されます。それらが正しいことを確認してください。例
```
PS_CFG_HOME            /peoplesoft/local/ps_config
PS_HOME                /u01/app/psft/pt/ps_home8.57.11
PS_APP_HOME            /u01/app/psft/pt/hcm_app_home
```
「オプション2: Process Scheduler」を選択します。
「オプション1: ドメインの管理」を選択します。ドメイン名を選択します(ここではHR92U033)。
「オプション4: このドメインの構成」を選択します。ドメインを停止するには、「Y」と入力します。
表示される構成オプションおよび設定を確認します。
DBNameのTNS接続文字列別名が正しいことを確認します。この例では、HRBATCHです。
「オプション16: ログ/出力」を選択し、作成したディレクトリ・パスを指定します。
例
- /u02/app/psft/ps/log_output/node1/HR92U033(ノード: phx-psft-hcm-app01)
- /u02/app/psft/ps/log_output/node2/HR92U033 (ノードの場合: phx-psft-hcm-app02)
「オプション6: 次に示すようにドメインをロード」を選択します。

ドメイン構成がロードされ、Oracle Tuxedoに必要なすべてのドメイン・ファイルが再生成されます。
このドメインを起動するには、「ドメイン管理」で「オプション1: このドメインをブートします」を選択します。
起動プロセスをモニターします。エラーが報告された場合は、$PS_CFG_HOME/appserv/prcs/domain name/LOGSのログ・ファイルを確認します。
2番目のノードiad-psft-hcm-app02で、ステップ1から8をpsadm2ユーザーとして繰り返します。
すべてのアプリケーション・サーバーおよびプロセス・スケジューラのコンピュート・インスタンスでJOLTポートを開きます。

これは、rootとして実行されるコマンドfirewall-cmdを使用して実行します。次に、環境用に変更する必要がある例を示します。
```
# firewall-cmd --zone=public --add-rich-rule 'rule family=ipv4 source address=10.10.106.0/24 port port=9000-9100 protocol=tcp accept' –permanent
# firewall-cmd --reload
```

これらのOracle Tuxedoドメインが起動すると、アプリケーションおよびプロセス・スケジューラのデータベース接続をモニターします。

Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インスタンスのいずれかにoracle OSユーザーとしてログインして、次の監視問合せを実行できます。

$ sqlplus / as sysdba
SQL> col service_name format a20
SQL> select a.inst_id,a.instance_name,b.service_name, count(*)
2> from gv$instance a, gv$session b
3> where a.inst_id = b.inst_id
4> and service_name not like 'SYS%'
5> group by a.inst_id,a.instance_name,b.service_name
6> order by 1;

次に出力例を示します。

INST_ID INSTANCE_NAME    SERVICE_NAME           COUNT(*)

---------- ---------------- -------------------- ----------
         1 CDBHCM1          HR92U033_BATCH                8
         1 CDBHCM1          HR92U033_ONLINE              54
         2 CDBHCM2          HR92U033_BATCH                7
         2 CDBHCM2          HR92U033_ONLINE              48

出力には、各Oracle RACインスタンス上の各サービスへの接続数が表示されます。プロセスはデータベース・サーバーに分散する必要があります。

PeopleSoft PIA Webサーバー・ドメインの構成

PeopleSoft Internet Architecture (PIA) setup.shスクリプトを使用して、PIA Webサーバー・ドメインを構成します。

PIA Webサーバーをホストするすべてのコンピュート・インスタンスVMで、psadm2ユーザーとして次のステップを実行します:

環境を最初のノード(phx-psft-hcm-web01)のpsadm2ユーザーとしてソース設定します。
```
$ . ./psft.env
```
PS_CFG_HOMEが定義されていることを確認します。この例では、/peoplesoft/local/ps_configに設定されています。そうでない場合は、.bash_profileが psft.envファイルをコールしていることを確認してください。
テンプレート・レスポンス・ファイルをPS_CFG_HOMEディレクトリにコピーしてカスタマイズします。
```
$ cd $PS_HOME/setup/PsMpPIAInstall
$ cp resp_file.txt $PS_CFG_HOME/phx_oci_pia_resp.txt
```

環境のphx_oci_pia_resp.txtファイルを編集します。

次の例では、変更する必要がある10アイテムのコールアウトを太字で示しています。

# Name of the PIA domain
DOMAIN_NAME=HR92U033    -> The domain name can be the same on all nodes
# Web server type. Possible values are "weblogic", "websphere"
SERVER_TYPE=weblogic
# WebLogic home, the location where Oracle WebLogic is installed (for WebLogic deployment only)
BEA_HOME=/u01/app/psft/pt/bea
# admin console user id/password for securing WebLogic/WebSphere admin console credential
USER_ID=system
USER_PWD=password
USER_PWD_RETYPE=password
# Install action to specify the core task that installer should perform.
# For creating new PIA domain - CREATE_NEW_DOMAIN.
# For redeploying PIA - REDEPLOY_PSAPP.
# For recreating PIA domain - REBUILD_DOMAIN.
# For installing additional PSFT site - ADD_SITE
# For installing Extensions - ADD_PSAPP_EXT
INSTALL_ACTION=CREATE_NEW_DOMAIN         -> Use CREATE_NEW_DOMAIN
# Domain type to specify whether to create new domain or modify existing domain. Possible values are "NEW_DOMAIN", "EXISTING_DOMAIN".
DOMAIN_TYPE=NEW_DOMAIN
# Install type to specify whether the installation is a single server,  multi-server deployment or distributed webLogic server .
#Possible values are "SINGLE_SERVER_INSTALLATION", "MULTI_SERVER_INSTALLATION" and "DISTRIBUTED_SERVER_INSTALLATION"
INSTALL_TYPE=SINGLE_SERVER_INSTALLATION
# WebSite Name          -> THIS MUST BE THE SAME FOR ALL PeopleSoft WEB SERVERS
WEBSITE_NAME=ps         -> For our project we chose “ps”.
                     
# AppServer Name
APPSERVER_NAME=phx-psft-hcm-app01        -> The application domain server
# Appserver JSL Port
JSL_PORT=9000        -> This is the default port, you can choose a different port
# HTTP Port
HTTP_PORT=8080    -> PIA front-end port to access PeopleSoft application
# HTTPS Port
HTTPS_PORT=8443  -> PIA front-end SSL port if SSL is enabled on the web server
# Authentication Domain (optional)
AUTH_DOMAIN=appprivatesu.ebscloudmaavcn.oraclevcn.com   -> Change this to match the network domain for your environment.
# Web Profile Name Possible Values are "DEV","TEST","PROD","KIOSK"
WEB_PROF_NAME=PROD
# Web Profile password for User "PTWEBSERVER"
WEB_PROF_PWD=PTWEBSERVER
WEB_PROF_PWD_RETYPE=PTWEBSERVER
# Integration Gateway user profile.
IGW_USERID=administrator
IGW_PWD=password
IGW_PWD_RETYPE=password
# AppServer connection user profile
APPSRVR_CONN_PWD=PS
APPSRVR_CONN_PWD_RETYPE=PS
# Directory path for reports
REPORTS_DIR=/u02/app/psft/ps/report_repository  -> Report repository location

setup.shスクリプトを実行して、新しいレスポンス・ファイルを指し示してPIAを構成します。
```
$ ./setup.sh -i silent -
DRES_FILE_PATH=$PS_CFG_HOME/phx_oci_pia_resp.txt
```
PIA Webサーバーのアプリケーションドメインサーバーへの負荷分散およびフェイルオーバーを有効にします。
1. $PS_CFG_HOME/webserv/HR92U033/applications/peoplesoft/PORTAL.war/WEB-INF/psftdocs/psにあるconfiguration.propertiesファイルを編集します。
2. psserverを定義する行を変更して、2番目のアプリケーション・ドメイン・サーバーを追加します。
  たとえば、元のエントリは次のようになります。
```
psserver=phx-psft-hcm-app01.appprivatesu.ebscloudmaavcn.oraclevcn.com:9000
```
  次のように編集しました。
```
psserver=phx-psft-hcm-app01.appprivatesu.ebscloudmaavcn.oraclevcn.com:9000,phx-psft-hcm-app02.appprivatesu.ebscloudmaavcn.oraclevcn.com:9000
```
2番目のノードphx-psft-hcm-web02で、ステップ1から5をpsadm2ユーザーとして繰り返します。