Microsoft Dynamics 365データのOracle Analytics Cloudへの完全リフレッシュ、リアルタイムまたはほぼリアルタイムの同期の有効化

You can process full refresh/initial load and incremental workloads such as foundational and transactional data from Microsoft Dynamics 365 to Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW) by using Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Integration services. Oracle ADWでデータを利用できるようにすると、Oracle Analytics Cloud、Tableau、MicroStrategyなどの分析プラットフォームを使用してデータ分析、レポート、ダッシュボーディングおよび分析機能をサポートすることで、データドリブンの意思決定が容易になります。

このリファレンス・アーキテクチャは、組織がAzureからOCIにデータを統合する方法を示すマルチクラウド・アーキテクチャでもあります。

アーキテクチャ

OCI Data Integration (DI)やOracle IntegrationなどのOCI Integrationサービスの組合せを使用して、このリファレンス・アーキテクチャで定義されたユース・ケースを実装できます。OCI DIは、初期または完全リフレッシュのすべてのワークロードに対応し、Oracle Integrationは、エンタープライズグレードの接続機能との増分およびリアルタイム/ほぼリアルタイムのワークロード同期すべてに対応します。

このアーキテクチャは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上のMicrosoft AzureおよびOracle ADW、OCI統合およびOracle Analyticsクラウド上のMS Dynamics 365およびBlobストレージを使用した一般的なマルチクラウド・デプロイメントを示しています。

次の図は、このリファレンス・アーキテクチャを示しています。


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図enable-refresh-ms-365.pngの説明

enable-refresh-ms-365-oracle.zip

このアーキテクチャでは、次のようになります。
  1. Microsoft Dynamics 365は、Azure Blobストレージに完全リフレッシュおよび増分データ ファイルを生成し、対応する基本ワークロードおよびトランザクション ワークロードに対応します。完全リフレッシュ・ファイルまたは初期ロード・ファイルは最初または必要に応じて生成されますが、増分データファイルは定期的に公開されます。
  2. OCI DIなどのOCI統合サービスは、Oracle Integrationが定期的にAzure Blobストレージから増分データファイルを取得しながら、完全リフレッシュ・データファイルを安全に接続および取得します。
  3. OCI統合サービスは、必要なマッピングおよび変換の完了後、およびエンリッチメントのために完了した中間アプリケーション・オーケストレーションにより、これらのデータ・ファイルをOracle ADWファクト表およびディメンション表に処理します。
  4. The appropriate procedures and processes are executed in Oracle ADW so that the required data is available for data analysis in Oracle Analytics Cloud.
  5. Oracle Analytics Cloudを使用すると、ビジネス・アナリストおよびユーザーは、最新のAI駆動のセルフサービス・アナリティクス機能を使用して、データ準備、ビジュアライゼーション、エンタープライズ・レポート、拡張分析および自然言語処理に対応できます。
このアーキテクチャには、次のコンポーネントがあります。
  • 「アナリティクス」

    Oracle Analytics Cloudは、スケーラブルでセキュアなパブリック・クラウド・サービスであり、最新のAI駆動型セルフサービス・アナリティクス機能を使用して、データ準備、ビジュアライゼーション、エンタープライズ・レポート、拡張分析および自然言語処理および生成に対応する機能をビジネス・アナリストに提供します。Oracle Analytics Cloudでは、迅速なセットアップ、簡単なスケーリングとパッチ適用、自動ライフサイクル管理など、柔軟なサービス管理機能も利用できます。

  • Autonomous Data Warehouse

    Oracle Autonomous Data Warehouseは、データ・ウェアハウス・ワークロード用に最適化された、自動運転、自動保護および自動修復のデータベース・サービスです。ハードウェアの構成や管理、ソフトウェアのインストールを行う必要はありません。Oracle Cloud Infrastructureは、データベースの作成に加え、データベースのバックアップ、パッチ適用、アップグレードおよびチューニングも処理します。

  • Oracle Cloud Infrastructure Data Integration

    OCI Data Integrationは、様々なデータ・ソースからAutonomous Data WarehouseやOracle Cloud Infrastructure Object StorageなどのターゲットOracle Cloud Infrastructureサービスにデータを抽出、ロード、変換、クレンジングおよび再シェイプする、フルマネージドのサーバーレスなクラウドネイティブ・サービスです。ETL (抽出変換ロード)はSparkで完全管理型のスケールアウト処理を利用し、ELT (抽出ロード変換)はAutonomous Data Warehouseの完全なSQLプッシュダウン機能を利用して、データの移動を最小限に抑え、新しく取り込まれたデータの価値実現までの時間を短縮します。ユーザーは、直感的でコードレスなユーザー・インタフェースを使用してデータ統合プロセスを設計し、統合フローを最適化して最も効率的なエンジンとオーケストレーションを生成し、実行環境を自動的に割り当て、スケーリングします。Oracle Cloud Infrastructure Data Integrationは、対話型の探索およびデータ準備を提供し、データ・エンジニアがスキーマ変更を処理するルールを定義することでスキーマ・ドリフトから保護するのに役立ちます。

  • 統合

    Oracle Integrationは、アプリケーションの統合、プロセスの自動化、ビジネス・プロセスに対するインサイトの取得およびビジュアル・アプリケーションの作成を可能にするフルマネージド・サービスです。

詳細の参照

Microsoft Dynamics 365データのOACへの完全リフレッシュまたはリアルタイム/ほぼリアルタイム同期の有効化についてさらに学習します。

次の追加リソースを確認します。

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作成者: Pavan Rajalbandi