Oracle Data Guardの構成
プライマリ・データベースでOracle Data Guardアソシエーションを作成して、プライマリとスタンバイの間でData Guardを有効にします。Data Guardについて次の点に注意してください:
- Data GuardまたはActive Data Guardを使用したディザスタ・リカバリ・データベース構成は、Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer製品機能です。Active Data Guardが構成されている場合、自動バックアップはスタンバイ・データベースで構成できません。OCIインタフェースでは、このオプションを使用できません。
- Data Guardは、異なるVMクラスタで実行されているデータベースに対して構成できます。これらのVMクラスタは、同じOracle Exadata Database Service on Cloud@Customerインフラストラクチャ(非推奨)で実行することも、同じOCIテナンシおよびリージョンで管理される異なるインフラストラクチャで実行することもできます。
次のステップでは、OCIインタフェースを使用してData Guardを構成する方法について説明します。
- OCIで、ナビゲーション・メニューを開きます。「Oracle Database」をクリックし、「Exadata Cloud@Customer」をクリックします。
- Oracle Exadata Database Service on Cloud@Customer VMクラスタが構成されているコンパートメントをクリックします。
- Data Guardで構成するデータベースを含むVMクラスタをクリックします。
- プライマリ・データベースと同じデータベース・バージョンおよびパッチ・レベルを実行しているデータベース・ホームがスタンバイVMクラスタに存在することを確認します。そうでない場合は作成します。OCIコンソールを使用して、必要なプライマリ・データベース・ホームと同じパッチ・レベルで新しいデータベース・ホームを更新します。データベース・ホーム名、データベース・バージョンおよびパッチ・レベルを確認します。手順については、「始める前に」の項のOracle Exadata Database Service on Cloud@CustomerシステムでのOracle Databaseホームの作成に関する項を参照してください。
- 「データベース名」をクリックします。
- 「リソース」で、「Data Guardアソシエーション」をクリックします。
- 「スタンバイの追加」をクリックします。「スタンバイの追加」ウィンドウが開き、データベース・バージョンによって表示されるオプションが決まります。データベース・バージョン11gおよび12cはData Guardアソシエーションをサポートし、バージョン19c以降はData Guardグループをサポートしています。Data Guardアソシエーションを構成するか、Data Guardグループを構成するかを選択します。
- Data Guard構成を指定します:
- ピア・リージョン: スタンバイOracle Exadata Database Service on Cloud@Customerインフラストラクチャが実行されている(または管理されている)リージョンを選択します。デフォルトでは、現在のデータベースのリージョンが選択されています。
- Exadata Cloud@Customerインフラストラクチャ: ピアOracle Exadata Database Service on Cloud@Customerインフラストラクチャを選択します。
プライマリ・データベースと同じOracle Exadata Database Service on Cloud@Customerインフラストラクチャを選択できますが、本番データベースにはお薦めしません。OCIコンソールには、別のOracle Exadata Database Service on Cloud@Customerインフラストラクチャでスタンバイ・データベースを実行することがベスト・プラクティスであるという警告が表示されます。
必要に応じてコンパートメントを変更します。 - ピアVMクラスタ: スタンバイ・データベースが実行されるVMクラスタを選択します。データベースの可用性を最大化するには、プライマリ・データベースが実行されている場所以外のVMクラスタでスタンバイ・データベースを構成する必要があります。必要に応じてコンパートメントを変更します。
- Data Guardタイプ: 「Data Guard」または「Active Data Guard」を指定します。デフォルトでは、Active Data Guardが選択されています。Data GuardはOracle Enterprise Edition Licenseに含まれています。Active Data Guardには追加のライセンスが必要な場合があります。
- 保護モード: 「最大パフォーマンス」(非同期)または「最大可用性」(同期)を指定します。
初めて(最初のData Guardグループ)スタンバイ・データベースを追加する場合、デフォルトで「最大パフォーマンス」が選択され、初期構成時にこのオプションは変更できません。保護モードは、「Data Guardグループの編集」オプションを使用して最初のData Guardグループを構成した後に変更できます。Data Guardグループがすでに構成されている場合、作成されるスタンバイは最初のスタンバイと同じ保護モードで構成されます。ただし、これは、「Data Guardグループの編集」オプションを使用して新しいData Guardグループを構成した後に変更できます。
- トランスポート: 保護モードに応じて、「同期」または「非同期」を指定します。
保護モードの最大パフォーマンスが構成されている場合、「非同期」トランスポートが選択されます。最大可用性保護モードが構成されている場合、「同期」トランスポートが選択されます。
- データベース・ホーム: 新しいデータベース・ホームを選択します。データベース・ホームでは、ステップ4で説明したプライマリ・データベースと同じデータベース・ソフトウェア・バージョンが実行されている必要があります。
- 一意のデータベース名: スタンバイ・データベースの一意の名前を指定します。
- データベース・パスワード: プライマリ・データベースの
sysパスワードを入力します。 - TDE Walletパスワード: プライマリ・データベースのTDE Walletパスワードを入力します。
- 「スタンバイの追加」をクリックします。