Oracle Cloud ERPへのデータのアップロード

データをOracle Cloud ERPにアップロードするフローを作成する必要があります。

次のステップでは、前述のフローで生成されたFBDIファイルを消費し、そのファイルをOracle Cloud ERPにアップロードします。

Oracle Cloud ERPは、データ転送に使用できるWebサービス(主にSOAP)を公開します。これらのサービスはSOAPコールを使用して直接アクセスできますが、データをアップロードおよび受信するZIPファイルなどのバイナリ・ファイルの処理に関して複雑さがいくつかあります。単純なSOAPコールを使用したZIPファイルの取得およびアップロードは煩雑になる場合があります。幸い、Oracle Integrationには、これらの複雑さのいくつかを抽象化するERPアダプタがあります。そのため、この場合は仕訳アップロードにERPアダプタが使用されます。

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図journal-entry-2.pngの説明

イメージの2つの番号付きステップでは、次のステップを実行します。

  1. FBDI ZIPファイルを読み取ります。
  2. ERPアダプタを使用してOracle Cloud ERPを起動します。

Oracle Cloud ERPアダプタは、FBDIファイルおよびプロパティ・ファイルを含むZIPファイルを入力として取得します。読取りアクティビティはファイルを読み取るため、ファイル参照および名前のみをOracle Cloud ERPアダプタに渡す必要があります。

ファイル・ベース・データZIPファイルの読取り

フローの最初のステップは、FBDI ZIPファイルの読取りです。

フローはスケジューラによってトリガーされます。スケジューラがプロセスを開始すると、最初のアクティビティは前のフローで作成されたFBDI ZIPファイルを読み取ります。ファイルはZIPファイルであるため、読取りにスキーマは必要ありません。

アダプタを使用したデータ・ファイルのアップロード

Oracle Cloud ERPアダプタを使用してOracle Cloud ERPを起動します。

設計時にOracle Cloud ERPアダプタを構成するには、Oracle ERP Cloudエンドポイント構成ウィザードを使用します:

  1. 「基本情報」ステップで、エンドポイントInvokeERPをコールし、必要に応じて説明を指定し、アクションを「Financials Cloudアプリケーションへのデータのインポート」に設定します。
  2. 「操作」ステップで、「インポート・ジョブ名」「仕訳のインポート」などの値を入力します。オプションで、説明を入力し、「抽出ファイル」「すべて」に設定します。
  3. 「レスポンス」ステップで、要件に従って通知を設定し、コールバック情報を設定します。「統合フロー識別子」および「バージョン」を、コールバックのOracle Integrationフローの識別子およびバージョンに設定します。
    コールバック・フローについては、次の記事で説明します。そのフローを作成し、その識別子をここで使用する必要があります。