Oracle Database移行の計画
Oracle Databaseの移行を計画するには、ソース環境をインベントリに配置して、最適な移行計画を決定する必要があります。
ソース環境のインベントリ
環境を試行する場合に実行されるタスクには、サポートされるOracle Databaseのバージョンおよび構成があることを確認するためのタスクが含まれます。
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サポートされているバージョンおよび構成があることを確認してください。
最低でも、Oracle Database 11g 11.2.0.4 (スタンドアロン)またはOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2) (スタンドアロン)以上が必要です。
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ソース・データベースのデータベース・ファイルのサイズを決定します。
コマンド行で
du -s
コマンドを実行すると、移行するデータベースのデータベース・ファイルの合計サイズ(redoログ・ファイルのサイズなど)を確認できます。次に例を示します。du -s /u01/app/oracle/*
この値は、ターゲット・データベース・システムに割り当てる領域の大きさに関する情報を提供します。
V$DATAFILE
およびV$TEMPFILE
動的ビューを問い合せて、データファイルの名前およびサイズを確認します。Oracle Automatic Storage Management (ASM)を使用している場合は、ASMで使用されるデータファイルを確認します。グリッド・ソフトウェア所有者として、
ASMCMD
ツールにログインし、次のコマンドを入力します。この例では、DATA
はデータファイルの場所、RECO
は高速リカバリ領域ディスク・グループの場所です。du DATA/db_unique_name/ du RECO/db_unique_name/
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ワークロード・レベルを決定します。
Oracle自動ワークロード・リポジトリ・レポートを生成して、ソース・データベース用のワークロードのサンプルを見つけることができます。または、Oracle Diagnostics PackおよびOracle Tuning Packのライセンスを保有している場合は、自動データベース診断モニター・レポートを生成して、指定したスナップショット間の期間にソース・データベースのパフォーマンスを調べることができます。オペレーティング・システムの容量において、タイム・モデル統計、オペレーティング・システム統計および待機イベントは、作業負荷を比較的明確に測定します。
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ソース・データベースに設定されている環境変数を特定します。
これらの同じ設定をターゲット・データベースで使用できます。
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移行するデータベースがデフォルト以外のカスタム・データベースであるかどうかを確認します。
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データベース・キャラクタ・セットを確認します。
データベース・キャラクタ・セットを検索するには、次の問合せを発行します。
SELECT * FROM NLS_DATABASE_PARAMETERS;
ターゲット・データベースにもこのキャラクタ・セットが含まれることを確認する必要があります。
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現在配置されている障害回復計画を決定します。
たとえば、Oracle Data Guardがすでにデプロイされている場合、移行プロシージャのスタンバイ・データベースを作成できます。(この移行ソリューションでは、Oracle Data Guardを移行に使用します。)オフサイト・バックアップを使用する場合、Oracle Recovery Manager (RMAN)を使用して、Oracle Cloudに新しいバックアップを送信することを計画する必要があります。
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このデータベースでOracle GoldenGateが構成されているかどうかを確認します。
Oracle GoldenGateの情報を検索するには、
ggsci
ユーティリティを実行します。Oracle GoldenGateは、Oracle Data Guardを移行に使用しない場合に代替移行ツールとして使用できる便利なユーティリティです。ただし、このソリューションでは、Oracle GoldenGateを使用した移行の実行方法については扱いません。