Oracle Database移行の準備

Oracleデータベースを移行する前に、ソース・データベースに関する情報を収集し、バックアップする必要があります。

ソースOracle Databaseでの前提条件の実行

Oracle Databaseを移行する前に、ソース・データベースに関するいくつかの必要な情報を収集します。

  1. ソース・データベースのNAMEおよびDBID属性の値には、次のように注意してください。
    SELECT name, dbid FROM v$database;
  2. ソース・データベースのOSS_URL、OSS_USERおよびOSS_PASSWD属性の値に注意してください。Oracle Database Cloud Service MyServicesコンソール(Cloud Storage Container)を使用して、OSS_URL属性の値を取得します。バックアップ・ウォレットを問い合せて、OSS_USER属性を確認します。OSS_PASSWDは、オブジェクト・ストア認証用のパスワードです。
    $ $ORACLE_HOME/bin/mkstore -wrl
    /u01/app/oracle/admin/database_name/opc_wallet -listCredential
  3. ソース・データベースのタイムゾーンは次のとおりです。
    SELECT * from v$timezone_file;
  4. ソース・データベースのサイズをメモします。これは、移行されたデータベースに対応できる十分な容量でターゲット・データベースをプロビジョニングするために必要です。

ソースOracle Databaseのバックアップ

Oracle Databaseを移行する前に、ソース・データベースをバックアップします。

  1. ソース・データベースで実行されているすべてのアプリケーションを停止します。アプリケーションを停止するためのアプリケーション固有の手順に従います。
  2. Oracle Cloud Infrastructure Classicマシンにログインし、Oracle Net Listenerを停止します。
    $ lsnrctl stop
  3. sysdbaとしてデータベースにログインします。
  4. 次のSQLコマンドを使用して、ソース・データベースを停止して起動します。
    shutdown immediate
    startup
  5. ソース・データベースをバックアップします。データベースは、Oracle Cloud Infrastructure Classic My Services Console for Oracle Database Cloud Serviceの「バックアップ」オプションを使用してバックアップできます。プロンプトが表示されたら「はい」を選択して永久に保持します。

Oracle Cloud Infrastructureでのシングルインスタンス・データベース・システムの作成

ソース・データベース環境のインベントリに基づいて、Oracle Cloud Infrastructureに単一インスタンス・データベース・システムを作成します。

データベース・ソフトウェア・エディション、ソフトウェア・リリース、タイプ、名前およびバージョンは、ターゲット・データベースとソース・データベースで同じである必要があります。ターゲット・データベースの記憶域および形状を選択する場合、ソース・データベースの容量およびサイズ以上である必要があります。
  1. Oracle Cloud Infrastructure コンソールの左上隅にあるナビゲーション・メニューを開いて、「ベア・メタル」、「VM」および「≪ Exadata」をクリックします。
  2. 操作するコンパートメントを選択します。
  3. 「DB Systemの作成」をクリックします。
  4. DB Systemの基本情報を入力します。

    次の要件を満たしていることを確認します。

    • データベースの使用可能なデータベース記憶域容量は、ソース・データベースのもの以上です。形状によって、DBシステムのタイプと、システムに割り当てられるリソースが決まります。仮想マシン・シェイプを選択し、シェイプ・タイプを変更して、プライマリ(ソース)サーバーとして使用可能なOcpuとメモリーが同じであるシェイプを選択します。

    • データベース・ソフトウェア・エディション、ソフトウェア・リリースおよびタイプ(単一インスタンス)は、ソース・データベースと同じです。

  5. 次へ」をクリックして、データベース情報を入力します。

    次の要件を満たしていることを確認します。

    • データベース名、バージョンおよびプラガブル・データベース(PDB)名は、ソース・データベースと同じです。

    • データベース管理者の資格証明の場合、ソース・データベースに使用されるのと同じSYSパスワードを入力します。パスワードのOracle Cloud Infrastructure要件は、2つの大文字、2つの小文字、2つの数字および2つの特殊文字です。特殊文字は、_、#または-です。プライマリ・データベースのSYSパスワードがこの要件に合わない場合は、これらの設定を完了した後に変更できます。

    • キャラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットは、ソース・データベースと同じです。キャラクタ・セットを表示するには、「詳細オプションの表示」を開きます。

  6. 自動バックアップの有効化」を選択して、このデータベースをOracle Cloud Infrastructure Object Storageにバックアップします。
    Swiftオブジェクト記憶域のエンドポイントと資格証明を使用します。
  7. 「DB Systemの作成」をクリックします。
    このデータベース・システムがターゲット・システムになります。