ユーザーおよび環境の構成

Oracle SQL Developerによって移行メタデータが格納される移行リポジトリ・ユーザーおよび環境を作成します。

移行のためのユーザーの作成

移行用のユーザーを作成します。

  1. 管理者ユーザーとしてAutonomous Databaseにログインします。
  2. 移行メタデータの移行リポジトリ・ユーザーおよびパスワードを作成し、メタデータに対する無制限の領域割当てをユーザーに付与します。
    この例では、ユーザーmwrepを使用します。
    SQL> CREATE USER MWREP 
    IDENTIFIED BY password 
    DEFAULT TABLESPACE DATA
    TEMPORARY TABLESPACE TEMP;
    ALTER USER MWREP QUOTA UNLIMITED on DATA;
  3. mwrepユーザーに権限を付与します。
    SQL> GRANT 
        CONNECT, 
        RESOURCE, 
        CREATE SESSION, 
        CREATE VIEW, 
        CREATE MATERIALIZED VIEW 
        TO mwrep;

移行スクリプトの生成

スクリプトを生成するには、Oracle SQL Developer移行ワークベンチを使用します。

  1. Oracle Cloud Infrastructureでユーザーおよびパスワードを作成します。
    たとえば、db2migrationです。このユーザーの目的は、データベース移行リポジトリ・オブジェクトを格納することです。
  2. ユーザーdb2migrationに次の権限を付与します: CREATE SESSION、RESOURCE、CREATE VIEW、CREATE MATERIALIZED VIEW、CREATE SYNONYM、UNLIMITED TABLESPACE TO db2migration
  3. Oracle SQL Developer移行ワークベンチを開き、「次へ」をクリックします。
    移行ウィザードが表示されます
  4. リポジトリ: 「リポジトリ」接続のdb2migrationを選択し、「次へ」をクリックします。
  5. プロジェクト:プロジェクト・フォルダの名前を入力し、「次へ」をクリックします。
    プロジェクトは、スクリプトなどの移行エンティティのコンテナです。プロジェクト名のフォルダが出力ディレクトリに作成されます。たとえば、プロジェクト名にdb2 to oracle migrationを使用します。
  6. ソース・データベース: 「オンライン・モード」を選択し、接続としてIBM Db2データベースを選択し、「次へ」をクリックします。
  7. 取得:使用可能なデータベースのリストからデータベースを選択し、「次」をクリックします。
  8. 変換:変換オプションを指定し、「次」をクリックします。
  9. 翻訳:翻訳可能なSQLオブジェクトのリストから選択し、「次」をクリックします。
  10. ターゲット・データベース: 「オフライン・モード」を選択し、「ターゲット・オブジェクトの削除」を選択して移行オブジェクトを作成し、「次へ」をクリックします。
  11. データの移動: 「オフライン・モード」を選択してデータを移行オブジェクトに移動し、「次」をクリックします。
  12. サマリー:サマリーを検討します。該当する場合、「終了」をクリックします。
プロジェクト・フォルダ(db2 to oracle migration)の下に、datamovegeneratedの2つのフォルダが表示されます。

データのエクスポート

IBM Db2データベースからデータをエクスポートします。

  1. datamoveフォルダを、IBM Db2データベース(db2inst1)がアクセスできるディレクトリにコピーします。
  2. DB2_data.shスクリプトを実行します。
    [db2inst1@db2inst1 DB2INST1]$ pwd
    /database/DB2INST1[db2inst1@db2inst1 DB2INST1]
    $ sh DB2_data.sh dojo db2inst1 password
    スクリプトによって、ファイルが/database/DB2INST1/dataフォルダに生成されます。