Oracle Database@Azureについて学習

Oracle Database@Azureは、Microsoft Azureデータ・センターにコロケーションされているOracle Cloud Infrastructure (OCI)で実行されているOracle Databaseサービスです。

Oracle Database@Azureは、Oracle Exadata Database Service、Oracle Autonomous Database Serverless、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)、Oracle Data GuardなどのOracleテクノロジをAzureプラットフォームにもたらします。このソリューションは、AzureネットワークおよびAzure Virtual Network (VNet)アクセスを使用します。サービスは、AzureコンソールまたはAzure自動化ツールを使用して管理できます。Oracle Database@Azureは、完全管理型のAutonomous Databaseと共同管理型のOracle Exadata Database Serviceで構成されます。どちらのサービスもAzureにネイティブに統合されており、シンプルで安全で低レイテンシのオペレーティング環境を提供します。Microsoft Entra IDは、Oracle Database@Azureのフェデレーテッド・アイデンティティおよびアクセス管理を提供します。このソリューションは、複数のAzureアベイラビリティ・ゾーン(AZ)およびリージョンにわたってデプロイ可能で、ビジネスの継続性とクラウドの回復性を確保します。

このソリューションでは、使用可能なネットワーク・トポロジ・オプションの考慮事項と、組織のニーズに最適なものを選択するためのオプションについて学習します。

開始する前に

始める前に、Oracle Database@Azureをよく理解してください:

Oracle Autonomous Database Serverlessネットワーキングに関する考慮事項

Oracle Autonomous Database Serverlessネットワーキングの次の要件を考慮してください:
  • Azureの1xサブネット(DBサブネット)を持つVNet
  • Oracle Autonomous Database Serverlessデプロイメントの前に、DBサブネットを作成してOracle Database@Azureに委任します
  • 委任サブネットを追加のデータベースと再利用(または共有)します。

次の表に、Oracle Autonomous Database Serverlessに必要な最小サブネット・サイズを示します:

データベース・サブネット: 必要なIPアドレスの数 データベース・サブネット: 最小サイズ
1アドレス デプロイされたOracle Autonomous Database Serverlessインスタンス

+Oracle Database@Azureサービスの13アドレス

デプロイされた1つのOracle Autonomous Database Serverlessの最小CIDR要件は/27 (16 Addresses)です

Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureネットワーキングの考慮事項

Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure VMクラスタ・ネットワーキングでは、次のことを考慮します:

  • Azureの1xサブネット(クライアント・サブネット)を持つVNet。
  • Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure VMクラスタ・デプロイメントの前に、クライアント・サブネットを作成してOracle Database@Azureに委任します。
  • Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure VMクラスタ・デプロイメント中のバックアップ・サブネットのCIDRブロック。バックアップ・サブネットをAzureではなくOCIにデプロイします。
  • ディザスタ・リカバリ・シナリオでは、デプロイメントごとに個別のCIDRブロックを持つ重複しないネットワーク。

各データベース・ノードには、4x IPアドレスと、単一クライアント・アクセス名(SCAN)用に予約された3x追加アドレスが必要です。

次の表に、選択したOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure構成に応じて必要な最小サブネット・サイズを示します。

クライアント・サブネット: 必要なIPアドレスの数 クライアント・サブネット: 最小サイズ* バックアップ・サブネット(Azure以外): 必要なIPアドレスの数 バックアップ・サブネット(Azure以外): 最小サイズ*
Oracle Database@Azureサービスのデータベース・ノード当たり4アドレス(最小2ノード) + 3 for SCANs +13

クライアント・サブネットの最小サイズ /27

データベース・ノードに必要なIPアドレスの合計数によって決定される最小サイズ。

 データベース・ノード当たり3 IPアドレス(最小2ノード)

バックアップ・サブネットの最小サイズ /28

データベース・ノードに必要なIPアドレスの合計数によって決まる最小サイズ。