3 デスクトップ管理

Advanced Management Console では、企業でどのようにJavaテクノロジを使用しているかに関する情報が管理者に提供されます。Advanced Management Console を使用して、管理者はセキュアでないバージョンのJavaを実行しているコンピュータの数、企業のコンピュータにインストールされているJREのバージョン、企業でアクティブになっているデプロイメント・ルール・セットといったことを確認できます。また、Advanced Management Console を使用すると、管理者はデプロイメント・ルール・セットを管理対象コンピュータにプッシュできます。

このトピックには、次の項があります。

デスクトップについて

Advanced Management Console でのデスクトップは、企業内のクライアント・コンピュータを表します。Advanced Management Console で管理されるデスクトップに関する情報は、「デスクトップ」タブおよび「ステータス」タブに表示されます。

デスクトップをAdvanced Management Consoleで管理するには、Advanced Management Consoleエージェントをそのデスクトップにインストールする必要があります。エージェントは、デスクトップに関する情報を収集し、中央サーバーに送信します。また、エージェントは、デスクトップにデプロイメント・ルール・セットをインストールするためのリクエストを処理します。Advanced Management Console インストレーションおよび構成ガイド』「Advanced Management Consoleエージェントのインストールと構成」を参照してください。

リタイア済のデスクトップおよびルール・セットの失敗に関するレポートは、「ステータス」タブから利用できます。

「デスクトップ」タブ

Advanced Management Consoleの「デスクトップ」タブには、Advanced Management Consoleで管理されるデスクトップに関する情報が表示されます。選択したデスクトップ・プロパティに関するレポートを取得するためにフィルタを使用できます。デプロイメント・ルール・セットをデスクトップにプッシュする機能およびデスクトップ情報をHTMLファイルまたはカンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートする機能も提供されます。

デスクトップのビュー

「デスクトップ」タブ内の表には、Advanced Management Console で管理されるデスクトップのプロパティが表示されます。プロパティ・ビューには、各デスクトップのさらに詳細な情報が表示されます。選択した表示オプションに応じて、円グラフや棒グラフとして情報を表示することもできます。

表ビューはデフォルトのビューです。表ビューは、すべての表示オプションで使用できます。ただし、表示されるプロパティは選択した表示オプションによって決まります。列ヘッダーに表示される矢印をクリックすると、その列の値でデータがソートされます。デスクトップ数がページ・サイズを超える場合は、表の下にあるナビゲーション・バーを使用して他のページを表示します。

プロパティ・ビューは、表示オプションとして「デスクトップ」を選択した場合にのみ使用できます。「インストール済のJRE」表または「コマンド・キュー」表の列ヘッダーをクリックすると、その列の値でデータがソートされます。ナビゲーション・バーを使用して、フィルタ条件に一致する他のデスクトップのプロパティをスクロールします。

表示オプションとして「デスクトップ」以外を選択した場合は、円グラフおよび棒グラフを使用できます。円グラフの区分または棒グラフの棒をクリックすると、選択した値に一致するデスクトップが表示されます。

デスクトップ・プロパティのフィルタ

「デスクトップ」タブの表示オプションおよびフィルタ条件により、Advanced Management Console で管理されるデスクトップについて表示される情報が決まります。

デフォルトの表示オプションは「デスクトップ」で、各管理対象デスクトップのプロパティが表に表示されます。表示オプションの他の選択肢では、選択したオプションの値および各値に一致するデスクトップの数が表示されます。たとえば、Java Runtime Environment (JRE)のメジャー・バージョンを選択すると、1つ以上のデスクトップにインストールされているJREのすべてのメジャー・バージョンと、インストール先のデスクトップの数が表示されます。

フィルタ条件により、表示される情報をさらに絞り込みます。条件で使用できる選択肢は、デスクトップのプロパティに基づいています。たとえば、すべての管理対象デスクトップで見つかったJREのメジャー・バージョンが1.7.0および1.8.0のみの場合、「JREのメジャー・バージョン」条件の選択肢として「1.6.0」は表示されません。

表示オプションおよびフィルタ条件をあわせて使用し、次のような疑問に対する答えを得ることができます。

  • どのデスクトップがセキュアでないバージョンのJREを実行しているか。

    「表示」「デスクトップ」に設定します。条件「JREセキュリティ」を追加し、「一部のJREが安全ではありません」に設定します。表に、セキュアでないJREが1つ以上インストールされているデスクトップのリストが表示されます。

  • どの程度のデスクトップがJRE 7のバージョンを実行しているか。

    「表示」「JREのメジャー・バージョン」に設定します。JREのメジャー・バージョン1.6.0が表示されている行の「ホスト」列の数値を確認します。

    バージョン1.7.0のデータのみを表示するには、条件「JREのメジャー・バージョン」を追加して「1.7.0」に設定します。「1.7.0」が表または使用可能なメジャー・バージョンのリストに表示されない場合は、JRE 7のバージョンを実行しているデスクトップがありません。

  • どのデプロイメント・ルール・セットがデスクトップで使用されているか。

    「表示」「アクティブなルール・セット」に設定します。表に、アクティブなルール・セットおよび各ルール・セットのデスクトップ数のリストが表示されます。

  • どのデスクトップがルール・セットrule-set-nameを使用しているか。

    「表示」「デスクトップ」に設定します。条件「アクティブなルール・セット」を追加し、関心のあるルール・セットの名前に設定します。表に、選択したルール・セットを使用しているデスクトップのリストが表示されます。

デプロイメント・ルール・セットの配布

デプロイメント・ルール・セットは、企業内での実行が許可されるアプリケーションの管理に役立ちます。Advanced Management Console の「デスクトップ」タブには、デプロイメント・ルール・セットを選択したデスクトップにプッシュするためのオプションがあります。

Advanced Management Console エージェントを使用して、ルール・セットをデスクトップにインストールします。ルール・セットをプッシュすると、コマンドがエージェントに送信されます。次回、エージェントがAdvanced Management Console サーバーと接続した際に、エージェントはそのコマンドを処理します。ルール・セットのステータスを表示するには、「ルール・セットのステータス」表示オプションを選択するか、「ルール・セットのステータス」フィルタ条件を設定します。

デスクトップに関するレポートの生成

レポートは、Advanced Management Console で管理されるデスクトップに関する疑問と、そのようなデスクトップにインストールされているJREバージョンおよびデプロイメント・ルール・セットに関する疑問に答えるために使用します。「デスクトップ」タブの表示オプションおよびフィルタ条件を設定して、必要なレポート・タイプを生成します。レポート・データは外部ファイルにエクスポートできます。

使用するフィルタに応じて、レポートは表、円グラフまたは棒グラフとして使用できます。「デスクトップのビュー」を参照してください。

リタイア済のデスクトップまたはルール・セットが失敗したデスクトップに関するレポートは、「ステータス」タブから利用できます。

デスクトップ・レポートの表示オプションの設定

「デスクトップ」タブで表示オプションを設定して、特定のプロパティの各値に一致するAdvanced Management Console で管理されるデスクトップの数を表示します。

表示オプションを設定するには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。
  2. レポートを表示するプロパティを選択します。

    次の例に、表示オプションをどのように使用するかを示します。

    • デスクトップにインストールされているJREバージョンと、各バージョンがインストールされているデスクトップの数を表示するには、「表示」「JREのフル・バージョン」に設定します。表の1列目には、見つかったJREバージョンが表示されます。2列目には、そのバージョンがインストールされているデスクトップの数が表示されます。

    • デスクトップでアクティブになっているルール・セットと、各ルール・セットがインストールされているデスクトップの数を表示するには、「表示」「アクティブなルール・セット」に設定します。表の1列目には、見つかったアクティブなルール・セットの名前が表示されます。2列目には、そのルール・セットがインストールされているデスクトップの数が表示されます。

    • デスクトップ・グループが存在する場合は、「表示」をデスクトップ・グループの名前に設定すると、デスクトップ・グループの各値に関連付けられているデスクトップの数が表示されます。

デスクトップ・レポートのフィルタの設定

「デスクトップ」タブでフィルタを使用して、選択したデスクトップ・プロパティの特定の値に一致するAdvanced Management Console で管理されるデスクトップのみを表示します。

デスクトップ・プロパティで情報をフィルタ処理するには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。
  2. 「条件の追加」をクリックし、リストからフィルタを1つ以上選択します。
  3. 選択したフィルタごとに、照合する値を選択または入力します。

    値リストを示すフィルタには、1つ以上のデスクトップに存在する値のみが表示されます。たとえば、「JREのメジャー・バージョン」フィルタには、1つ以上のデスクトップにインストールされているメジャー・バージョンのみが表示されます。「名」や「姓」など、値リストがないフィルタには、照合する文字列を入力して[Enter]を押します。ワイルドカードは現在サポートされていません。

    一部のフィルタは、第2フィルタを必要とします。第2フィルタは第1フィルタを選択すると自動的に表示されます。たとえば、フィルタ条件「OSバージョン」を選択すると、「OSファミリ」フィルタも表示されます。

フィルタ条件に一致するデスクトップを表示するには、「表示」「デスクトップ」に表示します。

デスクトップ・レポートのエクスポート

Advanced Management Console で生成されたデスクトップ・レポートのデータを外部ファイルにエクスポートできます。エクスポートされるデータに含めるデスクトップを選択するには、フィルタ条件を使用します。

デスクトップのデータをエクスポートするには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。
  2. 必ず「表示」「デスクトップ」に設定します。

    「その他のアクション」ボタンは、「デスクトップ」表示オプションを設定した場合のみ使用可能です。

  3. (オプション)エクスポートされるデータに含めるデスクトップのみを示すように、フィルタ条件を設定します。

    「条件の追加」をクリックし、選択する各フィルタに値を設定します。条件に一致する情報のみエクスポートされます。

    フィルタを設定しないと、エクスポートされるデータにすべてのデスクトップが含まれます。

  4. 「その他のアクション」をクリックし、「データのエクスポート」を選択します。

    「データのエクスポート」ウィンドウが表示されます。

  5. 出力形式を選択します:
    • HTML: 生成されたファイルには、HTML形式の表のデータが含まれます。

    • CSV: 生成されたファイルには、選択した値セパレータで区切られたテキスト・フィールドのデータが含まれます。

    • JSON: 生成ファイルには、コンピュータが読取り可能なJSON形式のデータが含まれます。
  6. 「確認」をクリックします。

    ブラウザにより、データを保存または表示するように求められます。選択した形式に応じて、デフォルトのファイル名はamc2-desktops_YYYY-MM-DD_HH-MM.csvまたはamc2-desktops_YYYY-MM-DD_HH-MM.htmlになります。YYYY-MM-DD_HH-MMは、ファイル作成時のサーバー側のタイム・スタンプです。

フィルタ条件と一致するアプリケーションごとに次のデータがエクスポートされます。

  • オペレーティング・システム名

  • オペレーティング・システムのバージョン

  • オペレーティング・システムのアーキテクチャ

  • 所有者名

  • 所有者の電子メール・アドレス

  • 最後の接続のタイムスタンプ

  • ホスト名

  • IPアドレス

  • アクティブなルール・セットの名前

  • エージェントのバージョン

  • デスクトップにインストールされた安全なJREバージョン番号

  • デスクトップにインストールされた安全ではないJREバージョン番号

  • デスクトップ・グループおよびデスクトップを含むグループに対するグループ・プロパティの値

  • 各Javaバージョンの最近の使用状況のタイムスタンプを示す「最近の使用状況」列

デプロイメント・ルール・セットのプッシュ

デプロイメント・ルール・セットとは、ルールの条件セットに基づいてJavaアプリケーションを許可またはブロックするためのルールです。Advanced Management Console を使用すると、企業内のデスクトップに署名済デプロイメント・ルール・セットを配布できます。Advanced Management Consoleが署名済DeploymentRuleSet.jarファイルをデスクトップにプッシュすると、Advanced Management Consoleエージェントは、このDeploymentRuleSet.jarファイルからの証明書を保持する特定のトラストストアをポイントするように、そのデスクトップのJava deployment.propertiesを編集します。デフォルトでは、deployment.propertiesファイルは、C:\Windows\Sun\Java\Deployment\にあります。

デスクトップにdeployment.user.security.trusted.cacertsプロパティ・セットが特定の場所に設定されたdeployment.propertiesファイルがすでにある場合、Advanced Management Console はそのプロパティ値を上書きします。

ノート:

署名済デプロイメント・ルール・セットは、Advanced Management Console で使用できる必要があります。使用できない場合、デプロイメント・ルール・セットをプッシュするためのオプションが有効になりません。

デプロイメント・ルール・セットをプッシュするには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。
  2. 必ず「表示」「デスクトップ」に設定します。

    「デプロイメント・ルール・セットのプッシュ」ボタンは、「デスクトップ」表示オプションでのみ使用可能です。

  3. (オプション)ルール・セットをプッシュするデスクトップのサブセットを表示するフィルタ条件を設定します。
  4. (オプション)デスクトップのチェック・ボックスを選択して、ターゲット・デスクトップを選択します。

    デスクトップを選択しないと、設定したフィルタ条件に一致するデスクトップがすべてターゲットとなります。

  5. 「デプロイメント・ルール・セットのプッシュ」をクリックすると、「デプロイメント・ルール・セットのプッシュ」ダイアログが表示されます。
  6. 表示されたリストからルール・セットを1つ選択します。

    署名済ルール・セットしか配布できません。プッシュするルール・セットがリストにない場合、そのルール・セットは現在署名されていません。

  7. ターゲットを選択します。
    • 選択したデスクトップにのみプッシュするには、「選択済のデスクトップ」を選択します。

    • 設定したフィルタ条件で一致したデスクトップすべてにプッシュするには、「すべてのフィルタ処理済デスクトップ」を選択します。

  8. 「プッシュ」をクリックします。

次回、ターゲット・デスクトップのエージェントがAdvanced Management Console サーバーと接続した際に、エージェントはルール・セットをダウンロードしてインストールします。ルール・セットのステータスを表示するには、「ルール・セットのステータス」表示オプションを選択するか、「ルール・セットのステータス」フィルタ条件を設定します。

ノート:

Advanced Management Consoleからデプロイされた後にデスクトップで変更されたルール・セットはAdvanced Management Consoleよって認識されなくなります。変更されたルール・セットを含むデスクトップのプロパティは、デスクトップにはアクティブなルール・セットがないことを示す場合に更新されます。

エージェント自動更新の有効化または無効化

Advanced Management Console では、「構成」タブでエージェント自動更新を有効化または無効化するオプションが提供されます。

エージェント自動更新を有効化または無効化するには:
  1. Advanced Management Console ,で、「構成」タブをクリックします。
  2. 「エージェント設定」サブタブをクリックします。
  3. 「編集」をクリックします。
  4. 「エージェント・アクションの間隔と単位」で「エージェント自動更新」チェック・ボックスを選択または選択解除して、エージェント自動更新を有効化または無効化します。
  5. 「保存」をクリックします。

Java自動更新の有効化または無効化

Javaには、バックグラウンドで新しいバージョンのJavaがあるかどうかを確認し、それをインストールするメカニズムがあります。Advanced Management Console では、デスクトップでJava Runtime Environment (JRE)管理をきめ細かく制御するため、「デスクトップ」タブで各デスクトップ上のJava自動更新を有効化または無効化するオプションが提供されます。

Java自動更新を有効化または無効化するには:
  1. Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。
  2. 「表示」ドロップダウン・リストの「デスクトップ」が選択されていることを確認します。

    「その他のアクション」ボタンは、「デスクトップ」表示オプションを設定した場合のみ使用可能です。

  3. 「表」アイコンが選択されていることを確認します。
  4. (オプション)自動更新を有効化または無効化するデスクトップのみを示すように、フィルタ条件を設定します。
    1. 「条件の追加」をクリックします。
    2. フィルタを選択し、選択した各フィルタに値を設定します。

    エージェント自動更新は、条件に一致するデスクトップに対してのみ、有効化または無効化されます。フィルタが設定されていない場合、エージェント自動更新はすべてのデスクトップに対して有効化または無効化されます。

  5. 「その他のアクション」をクリックしてから「デスクトップのJava自動更新の設定」を選択して、「デスクトップのJava自動更新の設定」ダイアログを表示します。
  6. 次のいずれかのオプションを選択して、ターゲット・デスクトップを選択します。
    • 選択済のデスクトップ: 選択済のデスクトップの数を示します。
    • すべてのフィルタ処理済デスクトップ: 含まれるフィルタ処理済デスクトップの数を示します。
  7. Java自動更新を有効化する場合は「有効」を、無効化する場合は「無効」を選択します。
  8. 「確認」をクリックします。
選択したデスクトップでJava自動更新メカニズムが有効化(または無効化)されました。

デスクトップ・プロパティ

Advanced Management Consoleエージェントは、Advanced Management Consoleで管理されるデスクトップに関する情報を収集します。プロパティは、各デスクトップのJREバージョン、オペレーティング・システム、デプロイメント・ルール・セットといったものを表します。

次の表に、表示オプションを「デスクトップ」に設定した場合に表示されるデスクトップ・プロパティを示します。プロパティ・ビューにしか表示されないプロパティは、「プロパティ・ビューのみ」列の「X」で示します。

プロパティ 説明 プロパティ・ビューのみ 省略可能

アクティブなルール・セット

アクティブなルール・セット(ある場合)の名前

X

アーキテクチャ

JREのアーキテクチャ(32-bitなど)

X

 

コマンド・キュー

デスクトップに対して実行されたコマンド、各コマンドのステータス、その他の詳細(プッシュされたデプロイメント・ルール・セットの名前など)のリスト

X

 

デスクトップの登録済ユーザーの名

X

X

ホスト名

デスクトップのホスト名

X

 

IPアドレス

デスクトップのIPアドレス

X

 

Javaベンダー

JREを配布したベンダーの名前

X

 

Javaバージョン

デスクトップで見つかったすべてのWeb対応JREがリストされます。

X

最後の接続

エージェントと最後に接続したときのタイムスタンプ

 

デスクトップの登録済ユーザーの姓

X

X

OS

デスクトップが実行しているオペレーティング・システム

 

OSのアーキテクチャ

デスクトップが実行されているオペレーティング・システムのアーキテクチャ(64ビットなど)

X

 

OSファミリ

デスクトップのオペレーティング・システム。

X

 

その他のJRE

デスクトップで見つかったその他の(Web対応ではない)JREがすべてリストされます。

   

所有者の電子メール

デスクトップの登録済ユーザーの電子メール

X

セキュア

JREが安全なバージョンであるかどうかを示すフラグ。チェック・マークは安全であることを意味します。

X

 

パス

JREの場所のパス。JREが複数の場所にある場合は、すべてのパスがセミコロン(;)で区切られて表示されます。

X

 

バージョン

デスクトップにインストールされたAdvanced Management Consoleエージェントのバージョン

 

表示オプションを「デスクトップ」以外に設定すると、表には選択したデスクトップのフィルタ条件の値と各値に一致するデスクトップの数が表示されます。

Web対応JRE

Advanced Management Console エージェントは、Java Runtime Environment (JRE)がWeb対応かどうかを検出できます。JREがWeb対応の場合、アプレットおよびJava Web Startアプリケーションの実行に使用できます。

Advanced Management Console は、Rich Internet Application (RIA)を実行するためにJavaプラグインまたはJava Web Startで実際に使用されているJREは何かを検出できます。これらのWeb対応JREは「デスクトップ・プロパティ」「Javaバージョン」列および「プロパティ」ビューの「Web対応JRE」表に表示されます。「Web対応JRE」表を表示するには、「デスクトップ」タブで、デスクトップを選択して「プロパティ」アイコンをクリックします。選択したデスクトップの詳細が、「Web対応JRE」表、「インストール済のJRE」表および「コマンド・キュー」表に表示されます。他のすべてのJREは、「デスクトップ」タブの「その他のJRE」列に表示されます。

「デスクトップ」タブの「表示」ドロップダウン・リストから「JREのフル・バージョン」または「JREのメジャー・バージョン」を選択したときにもWeb対応JREを表示できます。

Advanced Management Console サーバーと共有されたデスクトップ・プロパティ

Advanced Management Consoleエージェントが登録されると、一部の情報(デスクトップ・プロパティ)がAdvanced Management Consoleサーバーに送信されます。これは、Java使用状況とJava Runtime Environment (JRE)の両方に関連する情報です。

エージェントは、自身に関する次の情報をサーバーに送信します。
  • 名(オプション)

  • 姓(オプション)

  • 電子メール(オプション)

  • ハートビート: 登録しようとするエージェントの現在のタイムスタンプ。

  • IPアドレス

  • ホスト名

  • OSアーキテクチャ(64–bitなど)

  • OSバージョン(10.9.5など)

  • OS名(macOSなど)

名、姓および電子メールの値は、AMCUser.propertiesファイルに入力される値です。このファイルはAdvanced Management Console エージェントのプロパティ・ファイルです。プロパティ・ファイルがないか、エージェントがこれらの値のいずれかを空のままにするよう選択している場合、3つのプロパティの値はnullとしてレポートされます。エージェントが実行を開始すると、使用状況追跡レコードが設定された状態で、Web Startアプリケーション、アプレット(jnlpとhtmlの両方)およびスタンドアロン・アプリケーションの使用状況追跡レコードなどの詳細情報が、定期的に収集され、Advanced Management Console サーバーと共有されます。

また、エージェントは、デスクトップ上のJREを定期的にスキャンし、次の情報をサーバーと共有します。

  • Javaバージョン(メジャーとマイナーの両方)

  • アーキテクチャ

  • ベンダー

  • JREがインストールされているパス

  • インストールのタイプ

  • JREがWeb対応かどうか

デスクトップのフィルタ条件

「デスクトップ」タブで使用できるフィルタ条件を使用して、Advanced Management Console で管理されるデスクトップに関するレポートを生成します。フィルタと選択した値により、管理者は企業内で使用されているデスクトップおよびJREバージョンに関する特定の情報を得ることができます。

次の表に、デスクトップに使用できるフィルタと、条件を表示オプションとして設定するかフィルタとして設定するかを示します。フィルタの場合、説明に記載されていないかぎり、有効な値はドロップダウン・リストに表示されます。

基準 説明 表示オプション フィルタ条件

デスクトップ

Advanced Management Consoleで管理されるデスクトップのリスト

X

JREのメジャー・バージョン

JREのメジャー・バージョン(1.7.0や1.8.0など)。

X

X

JREのマイナー・バージョン

メジャー・リリースに対する更新リリースのバージョン番号。このフィルタを選択すると、「JREのメジャー・バージョン」フィルタも表示されます。

X

JREのフル・バージョン

JREのメジャー・バージョンおよびマイナー・バージョン(1.7.0_67や1.8.0_40など)

X

JREのアーキテクチャ

JREのアーキテクチャ(32-bit JREの場合の32など)

X

X

JREセキュリティ

JREセキュリティ・ベースラインに基づいたセキュリティ・ステータス。このフィルタは、インストールされたJREがすべてセキュアなデスクトップ、インストールされたJREがすべてセキュアでないデスクトップ、インストールされたJREの一部がセキュアでないデスクトップを表示する場合に設定します。

X

OSファミリ

デスクトップのオペレーティング・システム。

X

X

OSバージョン

オペレーティング・システムのバージョン。このフィルタを選択すると、「OSファミリ」フィルタも表示されます。

X

OS (ファミリ+バージョン)

オペレーティング・システムのファミリおよびバージョン

X

OSのアーキテクチャ

オペレーティング・システムのアーキテクチャ

X

X

最後の接続

このドロップダウン・リストに表示された、「リタイア済」、「オンライン」および「オフライン」のデスクトップ・タイプ。フィルタを設定して、次に示すデスクトップ・タイプを表示します。

  • リタイア済: Advanced Management Consoleサーバーに1か月以上接続していないデスクトップ。Advanced Management Consoleエージェントに接続するのはサーバーではなくデスクトップです。デスクトップが実際にはオンだが、なんらかの理由でエージェントがサーバーと接続できない場合、そのようなデスクトップはリタイア済またはオフラインと表示されることがあります。

    "リタイア済"デスクトップを削除する手順については、Advanced Management Console インストレーションおよび構成ガイド』Advanced Management Consoleエージェントの登録解除とUsage Trackerのプロパティに関する項を参照してください。

  • オフライン: Advanced Management Consoleサーバーに1日以上1か月未満接続していないデスクトップ。

  • オンライン: 過去24時間にサーバーと接続しているデスクトップ。

ノート:

Advanced Management Consoleの将来のリリースで、値(1か月または1日)は変更される可能性があります。または、そうした値を構成する方法がAdvanced Management Console UIで提供される可能性があります。

X

所有者の名

デスクトップの登録済ユーザーの名。照合する名前を入力します。

X

所有者の姓

デスクトップの登録済ユーザーの姓。照合する名前を入力します。

X

所有者の電子メール

デスクトップの登録済ユーザーの電子メール。照合する電子メール・アドレスを入力します。

X

アクティブなルール・セット

デスクトップにインストールされているアクティブなルール・セットの名前

X

X

ルール・セットのステータス

デスクトップにルール・セットをプッシュするリクエストのステータス

X

X

エージェントのバージョン

デスクトップで実行されているAdvanced Management Consoleエージェントのバージョン

X

デスクトップ・グループ

定義されている各デスクトップ・グループのフィルタ(ある場合)。「デスクトップ・グループ」は、グループの名前です。

X

X

JREセキュリティ・ベースライン

JREセキュリティ・ベースラインは、セキュリティ関連の変更が含まれているJREの最新バージョンを特定します。JREファミリごとに1つのベースラインが特定されます。Advanced Management Console の「ステータス」タブには、現在のセキュリティ・ベースラインが表示されます。

「ステータス」タブの「Javaセキュリティ・ベースライン」セクションには、次の情報が表示されます。

  • URL: Advanced Management Console によるセキュリティ・ベースライン・バージョンに関する情報のダウンロード元となる場所

  • ベースライン日: 「URL」フィールドによって識別される場所のセキュリティ・ベースラインが最後に更新された日時

  • ベースライン: 各JREファミリのセキュリティ・ベースライン・バージョン

  • 最終確認: セキュリティ・ベースラインに関する情報がAdvanced Management Console によって最後に確認された日時