Java Runtime Environmentの管理

JREの管理アーキテクチャについて

Java Runtime Environment (JRE)の管理ワークフローは、ユーザー・インタフェース(UI)、サーバーおよびエージェントのコンポーネントで構成されます。

このトピックではJREのアーキテクチャについて説明します。

UI: JREの管理のユーザー・インタフェースとして、Advanced Management Console の「デスクトップ」および「ステータス」タブが用意されています。
- デスクトップ: 「デスクトップ」タブで、JREをインストールまたはアンインストールする必要があるデスクトップを選択して、「JREのインストール」または「JREのアンインストール」をそれぞれクリックします。
- ステータス: 「ステータス」タブでは、スケジュールされたすべてのアクション(コマンド)の詳細を、各アクションが完了、失敗または進行中のデスクトップ数に関する情報とともに表示できます。
- インストーラ: 「インストーラ」タブで、Javaバージョンを追加し、エンタープライズと非エンタープライズの両方のJRE用にJavaバージョンを構成できます。エンタープライズJREは.msiパッケージと同様で、JREパッケージと構成ファイルの両方が含まれていますが、非エンタープライズJREには構成ファイルが含まれていません。非エンタープライズJREは構成できません。構成せずに使用されます。
サーバー/データベース: JREのインストールまたはJREのアンインストールの各アクションに関する情報が保存されます。各アクションには、ターゲットのすべてのデスクトップに関する情報および各デスクトップのステータスが含まれます
エージェント: エージェントのアクションでは、JREのインストールおよびアンインストール・プロセスが実行されます。

JREのインストール

/amcwebuiの「デスクトップ」タブで、「JREのインストール」をクリックして、構成済のJava Runtime Environment (JRE)をインストールします。

前提条件として、JREのインストール・プロセスを開始する前に、Advanced Management Console の「インストーラ」タブで、「Javaバージョンの追加」をクリックして、Javaバージョンを追加および構成します。

JREをインストールするには、次のようにします。

Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。「表示」ドロップダウン・リストからターゲットのデスクトップを選択したことを確認します。
「JREのインストール」をクリックすると、「JREのインストール」ダイアログが表示されます。
「エンタープライズ」ボタンは、デフォルトで強調表示されています。
「インストールするJREを選択してください」ドロップダウン・リストからJREを選択します。
「インストーラ」タブに追加された使用可能なJREバージョンを選択できます。JREを選択すると、対応する構成が「JREの構成を選択してください」ドロップダウン・リストに表示されます。たとえば、Java 8 Update 141 JREを選択すると、「Java 8 Update 141の構成を選択してください」ドロップダウン・リストに、8u141configが表示されます。

図install-jre.pngの説明
選択したJREをインストールするターゲット・デスクトップを選択します。選択済のデスクトップまたはすべてのフィルタ処理済デスクトップのどちらかを選択できます。1つ以上のデスクトップを選択していることを確認します。
これらのオプションのどちらかを選択したら、「次」が有効になります。1つ以上のデスクトップを選択しないと、「次」ボタンが有効になりません。

ノート:
1000を超えるデスクトップを選択した場合、警告メッセージが「サマリー」の下に表示されます。
「次」をクリックすると、「スケジュール」画面が表示され、次を選択できます(オプションのステップ)。
1. JREのダウンロードを延期(時間): JREをダウンロードする時間を延期する場合に値を選択します。
2. JREのダウンロードを均一に分散する時間間隔(時間): JREをダウンロードする時間を分散する場合に値を選択します。
「次」をクリックすると、選択したJREの要約が表示されます。選択したスケジュールが「サマリー」の下に表示されます。

図install-jre-summary.pngの説明
「JREのインストール」をクリックして、「JREのインストール」コマンドをスケジュールします。

非エンタープライズJREのインストール

WindowsおよびmacOS用に非エンタープライズJREをインストールできます。ただし、非エンタープライズにはカスタマイズを定義する機能はありませんが、「デスクトップ」タブから「JREのインストール」を使用してインストールすることはできます。

前提条件として、JREのインストール・プロセスを開始する前に、Advanced Management Console の「インストーラ」タブで、「Javaバージョンの追加」をクリックして、Javaバージョンを追加および構成します。

非エンタープライズJREをインストールするには:

Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。「表示」ドロップダウン・リストからターゲットのデスクトップを選択したことを確認します。
「JREのインストール」をクリックすると、「JREのインストール」ダイアログが表示されます。
「エンタープライズ」タブは、デフォルトで強調表示されています。
選択したJREをインストールするターゲット・デスクトップを選択します。選択済のデスクトップまたはすべてのフィルタ処理済デスクトップのどちらかを選択できます。
これらのオプションのどちらかを選択したら、「次」が有効になります。
「非エンタープライズ」タブをクリックします。
「インストールするJREを選択してください」ドロップダウン・リストからJREを選択します。

図non-enterprisejre_install.pngの説明
「次」をクリックすると、「スケジュール」画面が表示され、次を選択できます(オプションのステップ)。
1. JREのダウンロードを延期(時間): JREをダウンロードする時間を延期する場合に値を選択します。
2. JREのダウンロードを均一に分散する時間間隔(時間): JREをダウンロードする時間を分散する場合に値を選択します。
「次」をクリックすると、選択したJREの要約が表示されます。

図non-enterprisejre_installsummary.pngの説明
「JREのインストール」をクリックして、「JREのインストール」コマンドをスケジュールします。

JREのアンインストール

管理対象デスクトップで検出された、Oracle Java Runtime Environment (JRE)インストーラまたはEnterprise Microsoft Windows Installer (MSI)を使用してインストールされたOracle JREをアンインストールできます。Advanced Management Console では、プライベートにインストールされたJREまたはデスクトップには存在するが実際にはインストールされていないJREはアンインストールされません。

JREをアンインストールするには、次のようにします。

Advanced Management Console で、「デスクトップ」タブをクリックします。「表示」ドロップダウン・リストからターゲットのデスクトップを選択したことを確認します。
「JREのアンインストール」をクリックすると、「JREのアンインストール」ダイアログが表示されます。
JREをアンインストールするターゲットのデスクトップを選択します。選択済のデスクトップまたはすべてのフィルタ処理済デスクトップのどちらかのターゲット・オプションを選択します。
「次」をクリックします。
JREバージョンをアンインストールする方法を選択します。「セキュリティ・ベースラインを下回るJREバージョンをアンインストール」または「特定のJREバージョンをアンインストール」のどちらかのオプションを選択できます。
「次」ボタンは、これらのどちらかのオプションを選択したときのみに有効になります。「特定のJREバージョンをアンインストール」を選択すると、次のようにJREバージョンのリストが表示されます。

図uninstalljre.pngの説明
「次」をクリックすると、アンインストールするように選択したJREの要約が表示されます。

図uninstalljre-summary.pngの説明
「JREのアンインストール」をクリックすると、選択したJREがアンインストールされます。

ステータス

「ステータス」タブは、Java Runtime Engine (JRE)の管理アーキテクチャの主要なユーザー・インタフェース(UI)コンポーネントを形成しています。このタブは、さらに「コマンド」、「デスクトップ」、「Java」およびJavaリリースタブで構成されています。

コマンド: 「コマンド」タブでは、「JREのインストール」や「JREのアンインストール」などのエージェント・アクションの詳細を、「スケジュール済」、「進行中」、「完了」、「失敗」、「取消済」のいずれかのステータスとともに表示できます。これらの各コマンド・ステータスで、カウンタをクリックすれば、指定された状態のコマンドがあるすべてのデスクトップが表示されます。アクションを取り消すには、「取消」アイコンをクリックします。
デスクトップ: 「デスクトップ」タブで、失敗およびリタイア済のデスクトップがあるルール・セットの詳細を表示できます。「「デスクトップ」タブにデータを表示」をクリックすると、「デスクトップ」タブに移動します。
Java: 「Java」タブで、Java Usage Trackerの処理済および失敗レコード数の詳細およびJavaセキュリティ・ベースラインに関する情報を表示できます。
Javaリリース: Javaリリースタブでは、もうすぐリリースされるCPUおよびリリースされたCPUが表示されます。このタブには、「Javaバージョン」、「タイプ」(CPU/LU/PSU)および「日付」が表形式で表示されます。また、気付いていない可能性がある新しいリリースの数を示す警告が、Javaリリースタブの横に数値として表示されます。たとえば(4)です。ここでの(4)は、Javaリリースタブに最後にアクセスした後に4つの新しいリリースがあったことを示します。