8 構成

Advanced Management Consoleを使用すると、管理者は必要なパラメータを構成してアプリケーションをカスタマイズできます。

エージェントのダウンロード

「構成」タブの「エージェントのダウンロード」サブタブで、Advanced Management Console エージェント・プロキシのホスト名およびポートを設定できます。「エージェントのダウンロード」サブタブは、ダウンロード可能なエージェント・バンドル・ファイル(zipファイル)で構成されます。

ノート:

Catalinaの場合、2.19でリリースされている認証済みソフトウェアおよびエージェントのバージョンをインストールする必要があります。
エージェント・プロキシ設定を構成するには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「エージェントのダウンロード」をクリックします。
  3. 「編集」をクリックして、「AMCエージェント・プロキシ設定の構成」ダイアログを表示します。
  4. エージェントがAdvanced Management Console サーバーに接続するための次の詳細を入力します。
    • エージェント・プロキシ・ホスト名: プロキシ・サーバーのホスト名を指定します。
    • エージェント・プロキシ・ポート: プロキシ・サーバーのポート番号を指定します。

      ノート:

      エージェント・プロキシのホスト名とポートの両方をクリアすると、既存のプロキシ設定が削除されます。プロキシがない場合は、プロキシのホスト名およびポートの詳細は不要です。

ユーザー

Advanced Management Console へのアクセスは、ユーザー・アカウントを使用して管理します。ユーザーの追加時に、そのユーザーに付与された権限によってユーザーがアクセスできる機能が決まります。ユーザーは、Advanced Management Console の「構成」タブで管理します。

ユーザー管理の内容には、次の項があります。

ユーザー・アカウントについて

Advanced Management Console のユーザーは、企業内のデスクトップの管理を担当するエンタープライズ管理者です。ユーザーには、Advanced Management Console にログインするためのアカウントが必要です。様々な機能へのアクセスは、アカウントに付与された権限によって制御されます。

初めてAdvanced Management Console を起動すると、ユーザーはユーザー・アカウントの作成を要求されます。その後、そのアカウントを使用してAdvanced Management Console の「構成」タブからその他のユーザーを作成します。「ユーザー・アカウントの作成」を参照してください。

ユーザーはパスワードを変更したり、自分のアカウントのプロパティを編集できます。管理者権限がない場合、ユーザーは自分の権限を変更できません。ユーザーの権限を参照してください。

管理者権限を持っているユーザーのみが、ユーザーを作成および削除できます。このようなユーザーは、アカウントに対する権限の変更を含め、他のユーザーのアカウントを編集することもできます。

ユーザーのビュー

Advanced Management Console の「構成」タブにあるユーザーの表ビューには、定義されているユーザー・アカウントが表示されます。プロパティ・ビューには、選択したアカウントのプロパティが表示されます。

表ビューの「ユーザー」列ヘッダーに表示される矢印をクリックすると、その列の値でデータがソートされます。ユーザー・アカウント数がページ・サイズを超える場合は、表の下にあるナビゲーション・バーを使用して他のページを表示します。他のユーザー・アカウントのプロパティを表示するには、プロパティの下にあるナビゲーション・バーを使用します。

ユーザーの表の詳細

Advanced Management Console の「構成」タブにあるユーザーの表ビューには、ユーザー・アカウントに関する情報と各アカウントに関連付けられた権限が表示されます。

次の表に、ユーザー・アカウントの表ビューに表示される情報を示します。

列名 説明

ユーザー

ユーザー・アカウントの名前

管理者権限

チェック・マークが表示されている場合、アカウントは管理者権限を持っています

インストーラ権限

チェック・マークが表示されている場合、アカウントはインストーラ権限を持っています

ルール・セット権限

チェック・マークが表示されている場合、アカウントはルール・セット権限を持っています

Java使用状況権限

チェック・マークが表示されている場合、アカウントはJava使用状況権限を持っています

ユーザーのプロパティ

Advanced Management Console の「構成」タブにある「ユーザー」のプロパティ・ビューには、ユーザー・アカウントに関する情報が表示されます。

次の表に、ユーザー・アカウントのプロパティ・ビューに表示される情報を示します。

プロパティ 説明

電子メール

アカウントの名前。入力した文字列は、アカウントへのログインに使用されます。

アカウントの所有者の名

アカウントの所有者の姓

電話番号

アカウントの所有者の電話番号

ロール

アカウントに付与された権限

ユーザー・アカウントの作成

ユーザー・アカウントを使用すると、管理者はAdvanced Management Console にアクセスできます。組織のアカウントを作成し、権限を使用して各ユーザーに必要な機能にのみアクセスを限定します。

ユーザー・アカウントを作成するには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「ユーザー」をクリックします。

    既存のユーザー・アカウントの表が表示されます。

  3. 「作成」をクリックします。

    アカウントに必要な情報を指定するためのフォームが表示されます。

  4. 作成しているアカウントに関する情報を入力します。

    電子メール・アドレスは、アカウントの名前としてや、ログインするためにユーザーが入力する文字列として使用されます。電子メール・アドレスは一意である必要があります。

    必須フィールドには、アスタリスク(*)が付いています。パスワードの設定のガイドラインについては、「パスワード・ルール」を参照してください。

  5. 「保存」をクリックして、アカウントを作成します。

    アカウントがアカウントの表に表示されます。

ユーザー・アカウントの編集

ユーザーの情報が変わった場合やアカウントの権限を変更する必要がある場合に、ユーザー・アカウントを編集します。「管理者」権限を持つユーザーは、どのユーザー・アカウントでも編集できます。「管理者」権限がないユーザーは、自分のアカウントしか編集できません。

ユーザー・アカウントを編集するには、次のようにします。
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「ユーザー」をクリックします。

    既存のユーザー・アカウントの表が表示されます。

  3. 編集するアカウントをダブルクリックします。

    アカウントのプロパティ・ビューが表示されます。

  4. 「編集」をクリックします。
  5. 編集しているアカウントに関する情報を変更します。

    アカウントの権限を変更するには、「管理者」権限が必要です。「管理者」権限は、自分のアカウントから削除できません。

  6. 保存」をクリックして、変更を保存します。

アカウントのパスワードの変更

必要に応じて、アカウントに付与された権限に関係なく、Advanced Management Console 用のアカウントのパスワードを変更できます。

ユーザー・アカウントのパスワードを変更するには、次のようにします。
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「ユーザー」をクリックします。

    既存のユーザー・アカウントの表が表示されます。

  3. パスワードを変更するアカウントをダブルクリックします。

    アカウントのプロパティ・ビューが表示されます。

  4. 「パスワードの更新」をクリックします。

    「パスワードの更新」ダイアログが表示されます。

  5. 両方のフィールドに新しいパスワードを入力します。パスワードの設定のガイドラインについては、「パスワード・ルール」を参照してください。
  6. 「保存」をクリックして、パスワードを変更します。

管理者アカウントのパスワードのリセット

Advanced Management Consoleの管理者アカウントのパスワードをリセットできます。

管理者アカウントのパスワードをリセットするには:
  1. Advanced Management Consoleのログイン・ページで、「パスワードを忘れた場合」をクリックします。
  2. 電子メール・アドレスを入力し、「パスワードのリセット」をクリックします。

    パスワードをリセットするためのリンクが、指定した電子メールIDに送信されます。

    ノート:

    WebLogicサーバーにメールが構成されていることを確認します。
  3. 両方のフィールドに新しいパスワードを入力します。パスワードの設定のガイドラインについては、「パスワード・ルール」を参照してください。
  4. AMCの初期化中に設定したセキュリティ質問のいずれかに回答します。

    ノート:

    セキュリティ質問に3回以上誤って回答すると、次の10分間は回答できなくなります。
  5. 「保存」をクリックします。
  6. 新規パスワードでアカウントにログインします。

ノート:

パスワード・リセット機能では、LDAPアカウントはサポートされません。

パスワード・ルール

パスワードの要件

パスワードのデフォルトの文字数は、最初はAMCコンソールの初期化時に管理者によって設定されます。すべてのパスワードの長さは、8文字から128文字の間にしてください。AMCコンソールが初期化された後では、「構成」タブの「ユーザー」でパスワードの文字数を編集できます。「ユーザー」設定の「パスワード・ポリシー」セクションの値を変更して文字数を編集すると、すべてのユーザー・アカウントが新しいパスワード文字数を使用する必要があります。

すべてのパスワードは最小文字数の要件を満たした上で、次の各グループの文字を少なくとも1つ含む必要があります:

  • 数字

  • 特殊文字: パスワードに使用できる特殊文字のリストと説明を次の表に示します

  • 小文字

  • 大文字

表8-1 パスワードに使用できる特殊文字

文字の名前 文字

疑問符

?

アットマーク

@

感嘆符

!

シャープ記号

#

ドル記号

$

パーセント記号

%

プラス記号

+

ハイフン

-

スラッシュ

/

ピリオド

.

円記号

\

一重引用符

'

カンマ

,

コロン

:

カレット

^

アンダースコア

_

抑音符

逆引用符とも呼ばれます。

`

チルダ

~

左カッコ

(

右カッコ

)

左中カッコ

{

右中カッコ

}

左大カッコ

[

右大カッコ

]

ユーザー・アカウントの削除

Advanced Management Console 用のユーザー・アカウントが不要になった場合、削除できます。ユーザー・アカウントを削除するには、管理者権限が必要です。

ユーザー・アカウントを削除するには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「ユーザー」をクリックします。

    既存のユーザー・アカウントの表が表示されます。

  3. 削除するユーザーを選択します。

    ログインに使用するアカウントは削除できません。

  4. 「削除」をクリックします。
  5. 「削除の確認」ダイアログ・ボックスで削除を確認します。

    アカウントがアカウントの表から削除されます。

ユーザーの権限

Advanced Management Console の機能へのアクセスは、ユーザー・アカウントとアカウントに付与された権限によって制御されます。

次の表に、使用可能な権限を示します。

権限 説明

管理者

ユーザーおよびデスクトップ・グループの管理に関する権限、他のタブに対する表示権限

インストーラ

インストーラ構成に関する権限

ルール・セット

デスクトップ管理、ルール・セット管理およびステータスに関する権限

Java使用状況

Java使用状況レポートに関する権限

デスクトップ・グループ

Advanced Management Console を使用すると、エンタープライズ管理者はデスクトップ・グループを定義し、デスクトップ・プロパティに基づいてデスクトップを1つ以上のグループに関連付けることができます。デスクトップ・グループは、Advanced Management Console の「構成」タブで追加します。既存のデスクトップ・グループは「デスクトップ」タブでフィルタとして使用できます。

このトピックには、次の項があります。

デスクトップ・グループについて

Advanced Management Console でのデスクトップ・グループは、グループの値に基づいてデスクトップをフィルタ処理する手段です。グループ名はデスクトップの追加プロパティとして扱われ、マッピング・ファイルでそのプロパティの値を定義します。

たとえば、値ChinaFranceRussiaおよびUnited Statesを持つCountryというグループを考えてみます。グループの作成時に、既存のデスクトップを適切なグループ値にマップします。グループ値Franceに関連付けられたデスクトップを表示するには、「デスクトップ」タブでフィルタ条件Countryを追加し、Franceに設定します。

デスクトップは、次のデスクトップ・プロパティのいずれかに基づいてグループに関連付けられます。

  • IPアドレス

  • 電子メール

  • ホスト名

グループの作成時に、使用するデスクトップ・プロパティを選択します。選択したデスクトップ・プロパティとデスクトップに関連付けるグループ値の値リストが含まれるマッピング・ファイルを指定します。

デスクトップのデスクトップ・プロパティが変更されると、新しい値がグループ・マッピング・ファイルと比較されます。グループの関連付けは、デスクトップ・プロパティの新しい値に基づいて自動的に調整されます。グループの作成後に追加されるデスクトップの場合、デスクトップ・プロパティはそのグループのマッピング・ファイルと比較されます。一致が見つかると、新しいデスクトップはグループに関連付けられます。

マッピング・ファイルについて

Advanced Management Console では、デスクトップ・グループは、デスクトップをグループにマップするために使用するマッピング・ファイルから生成されます。マッピング・ファイルとして、企業内のデスクトップに関する情報が含まれるカンマ区切り値(CSV)ファイルを使用できます。

マッピング・ファイルの各エントリには、マッピングの基準となるデスクトップ・プロパティの列およびデスクトップに関連付けられるグループ値の列を含める必要があります。たとえば、マッピングがホスト名に基づき、グループが国に基づいている場合、各エントリにはホスト名および国名を含める必要があります。マッピング・ファイルにその他の列が含まれる場合、その情報は無視されます。

列の区切りに使用する文字は、グループの作成時に指定します。デフォルトはセミコロン(;)です。デスクトップ・プロパティおよびグループ値の列索引もグループの作成時に指定します。索引はゼロ・ベースであるため、1列目の最初の索引は0です。

次の例に、country-mapping.txtというサンプル・マッピング・ファイルを示します。このファイルを使用して、グループ値ChinaFranceRussiaおよびUnited StatesがあるCountryというグループを作成できます。グループ値とデスクトップ間のマッピングはホスト名に基づいています。ファイルには、デスクトップのホスト名が列0に、各デスクトップの国が列2に含まれています。また、ファイルには、ビジネス・ユニット情報も列1に含まれていますが、これは無視されます。

hostname1;Marketing;France
hostname2;Marketing;France
hostname3;Marketing;United States
hostname4;Engineering;Russia
hostname5;Finance;France
hostname6;Finance;United States
hostname7;Sales;China
hostname8;Sales;Russia
重要な点:
  • グループの作成時に、マッピング・ファイルが処理されます。ファイルのエントリに一致するデスクトップが、デスクトップに指定されているグループ値に関連付けられます。前述のサンプル・マッピング・ファイルで考えると、ホスト名がhostname4のデスクトップはグループCountryおよびグループ値Russiaに関連付けられます。
  • グループでは、デスクトップを複数のグループ値にマッピングすることはできません。そのため、各デスクトップが一意のグループ値にマップされていることを確認してください。
  • ファイルのエントリに一致しないデスクトップは、グループに関連付けられません。
  • どのデスクトップにも一致しないファイルのエントリは無視されます。
  • 一致するデスクトップの数と無視されたエントリの数は、Advanced Management Console の「構成」タブでレポートされます。
  • マッピング・ファイルを変更するには、グループを削除して編集後のマッピング・ファイルを使用して再作成する必要があります。

デスクトップ・グループのビュー

Advanced Management Console の「構成」タブにある「デスクトップ・グループ」の表ビューには、定義されているグループが表示されます。プロパティ・ビューには、選択したグループのプロパティ値が表示されます。

どちらのビューでも、列ヘッダーに表示される矢印をクリックすると、その列の値でデータがソートされます。デスクトップ・グループ数がページ・サイズを超える場合は、表の下にあるナビゲーション・バーを使用して他のページを表示します。他のデスクトップ・グループのプロパティを表示するには、プロパティの下にあるナビゲーション・バーを使用します。

デスクトップ・グループの表の詳細

Advanced Management Console の「構成」タブにあるデスクトップ・グループの表ビューには、マッピング・ファイル内のエントリの数とデスクトップと一致しないエントリの数に関する情報が表示されます。

次の表に、デスクトップ・グループの表ビューに表示される情報を示します。

列名 説明

グループ名

グループの名前

デスクトップ・プロパティ

デスクトップとグループの照合に使用されるデスクトップ・プロパティ

デスクトップ・プロパティ値の数

照合するデスクトップ・プロパティが含まれるマッピング・ファイル内のエントリの数。マッピング・ファイルの1つのエントリが、複数のデスクトップと一致する場合があります。たとえば、1つの電子メール・アドレスが複数のデスクトップと関連付けられる場合があります。

未割当てのデスクトップ・プロパティ値の数

どのデスクトップにも一致しないマッピング・ファイル内のエントリの数割り当てられていないデスクトップ数の値をクリックして、CSVファイルをダウンロードします。このファイルには、エージェントが関連付けられていないデスクトップのリストが含まれます。

デスクトップ・グループ・プロパティの詳細

Advanced Management Console の「構成」タブにあるデスクトップ・グループのプロパティ・ビューには、グループに関連付けられた値と各値に一致するデスクトップの数に関する情報が表示されます。

次の表に、デスクトップ・グループのプロパティ・ビューに表示される情報を示します。

列名 説明

desktop-group-name

デスクトップ・グループの名前。この列のエントリは、このグループのマッピング・ファイルで見つかったグループ値です。

number-of-desktop-property-values

マッピングの基準となるデスクトップ・プロパティの値が含まれるマッピング・ファイル内のエントリの数。列名には、マッピング・ファイル内のエントリの合計数が表示されます。各行のこの列に、1列目に表示されたグループ値に一致するマッピング・ファイル内のエントリの数が表示されます。

number-of-values-not-assigned

どのデスクトップにも一致しないマッピング・ファイル内のエントリの数。列名には、一致しないエントリの合計数が表示されます。各行のこの列に、1列目に表示されたグループ値に一致するのに、どのデスクトップにも一致しないマッピング・ファイル内のエントリの数が表示されます。カウント値をクリックして、CSVファイルをダウンロードします。このファイルには、エージェントが関連付けられていないデスクトップのリストが含まれます。

デスクトップ・グループの作成

Advanced Management Console では、デスクトップ・グループによって企業内のデスクトップを検索したり編成するためのプロパティが追加されます。

デスクトップ・グループを作成するには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「構成」タブを選択します。
  2. 「デスクトップ・グループ」をクリックします。

    既存のデスクトップ・グループの表が表示されます。

  3. 「作成」をクリックします。

    「デスクトップ・グループの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 作成しているグループに関する情報を入力します。

    「マッピング・ファイルについて」で示したcountry-mapping.txtサンプル・マッピング・ファイルを使用する場合、次の値を使用できます。

    • グループ名: Country

    • CSV入力ファイル: country-mapping.txt

    • グループ値列の索引: 2

    • デスクトップ・プロパティの索引: 0

      ノート:

      IPアドレス(192.0.2.254など)ではなく、クラスレス・ドメイン間ルーティング(CIDR)形式のIP範囲を指定することもできます。たとえば192.0.2.1/24などで、IPアドレスの指定によく似ています。IP範囲(192.0.2.157/24など)の場合、ネットワーク・アドレス(192.0.2.157)およびブロードキャスト・アドレス(192.0.2.254)はAdvanced Management Console サーバーによって自動的に除外されます。そのため、格納される実際のIPアドレスは、192.0.2.1、192.0.2.2、...、192.0.2.253のようになります。
    • デスクトップ・プロパティ: Hostname

    • CSVファイルのセパレータ: ;

    Advanced Management Console はCSVのすべてのルールを完全にサポートしているわけではありませんが、次の使用方法はサポートされています。
    • 値にセパレータが含まれている、つまりCSVセパレータ文字自体が値の一部である場合、値が二重引用符で囲まれていることを確認します。たとえば、CSVファイルで使用されるセパレータがカンマの場合、カンマを含む値("California, USA"など)は二重引用符で囲まれています。
    • フィールド内に表示される二重引用符は、前にもう1つ二重引用符を付けることによってエスケープする必要があります。例:"California ""USA"

    • 「#」で始まる行はコメントで、無視されます。

  5. 「作成」をクリックして、グループを作成します。

    マッピング・ファイルが処理され、グループが作成されます。マッピング・ファイルの処理には、しばらく時間がかかることがあります。

    「デスクトップ」タブのフィルタのリストに新しいグループを表示するには、「デスクトップ」タブに移動してブラウザのページをリフレッシュします。

既存のデスクトップ・グループの更新

Advanced Management Console でのデスクトップ・グループは、多数のデスクトップを、IPアドレスなどのプロパティに基づいて1つに組織化またはグループ化します。たとえば、Countryというデスクトップ・グループにCanadaやUSなどの値があり、Canadaというデスクトップ・グループ値があるエントリは100個あります。デスクトップをそれから削除するか、それに新しいデスクトップを追加するか、異なるグループにいくつかのデスクトップを再度割り当てることで、既存のグループを更新できます。

既存のデスクトップ・グループを更新するには、次のようにします。
  1. Advanced Management Console で、「構成」タブを選択します。
  2. 「デスクトップ・グループ」をクリックして既存のデスクトップ・グループを表示します。
  3. 表内のデスクトップ・グループを選択します。「更新」ボタンが使用可能になります。
  4. 「更新」をクリックしてデスクトップ・グループの更新ダイアログ・ボックスを表示します。
    次のいずれかの実行を選択できます。
    • バッチ更新(複数のエントリを同時に更新している)

    • ポイント更新(単一のエントリを更新している)

    • 「デスクトップ・グループの更新」ダイアログ・ボックスに必要なデータを指定することによる、自動更新のスケジュール

    バッチ更新には、CSV形式の入力ファイルが必要となります。自動更新中に、Advanced Management Console は、ホスト(「デスクトップ・グループの更新」ダイアログ・ボックスのURLパラメータ)からデスクトップ・グループ・マッピング・ファイル(CSVファイル)をフェッチし、選択したグループを自動的に更新します。CSV形式については、「デスクトップ・グループの作成」の説明と同じです。更新タイプの選択に応じて、データの入力および更新の送信のために、その更新のための適切なセクションに切り替わります。

デスクトップ・グループのデスクトップの表示

Advanced Management Console 内のデスクトップ・グループのプロパティ・ビューでは、各グループ値に関連付けられているデスクトップのリストへのリンクが提供されます。また、「デスクトップ」タブのデスクトップをグループ名でフィルタ処理し、グループと関連付けられているデスクトップを表示できます。

デスクトップ・グループに含まれるデスクトップを表示するには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「構成」タブを選択します。
  2. 「デスクトップ・グループ」をクリックします。

    既存のデスクトップ・グループの表が表示されます。

  3. 表示するデスクトップ・グループをダブルクリックします。

    そのデスクトップ・グループのプロパティ・ビューが表示されます。1列目にグループの値が表示されます。各値は、その値に関連付けられているデスクトップのリストへのリンクです。

  4. グループ値のいずれかのリンクをクリックします。

    その値に関連付けられているデスクトップのリストが「デスクトップ」タブに表示されます。値からリストが表示されない場合、その値にはデスクトップが関連付けられていません。

「デスクトップ」タブでフィルタを使用してグループのデスクトップを表示することもできます。フィルタ条件からグループ名を選択します。

デスクトップ・グループの削除

デスクトップ・グループが不要になった場合、削除できます。デスクトップ・グループを変更するには、それを削除してから編集後のマッピング・ファイルを使用して再作成する必要があります。

デスクトップ・グループを削除するには、次のようにします。

  1. Advanced Management Console で、「構成」タブを選択します。
  2. 「デスクトップ・グループ」をクリックします。

    既存のデスクトップ・グループの表が表示されます。

  3. 削除するデスクトップ・グループを選択します。
  4. 「削除」をクリックします。

    グループを削除することを確認します。

デスクトップ・グループ・プロパティ

デスクトップ・グループのプロパティにより、グループの作成に使用されるマッピング・ファイルを記述します。また、プロパティはグループのマッピングの基準となるデスクトップ・プロパティを特定します。

次の表に、デスクトップ・グループのプロパティを示します。

プロパティ 説明

グループ名

グループの名前。グループ名は、「デスクトップ」タブのフィルタ条件のフィルタ名および表示オプションとして使用されます。

CSV入力ファイル

マッピング・ファイルの場所。「参照」をクリックして、ファイルに移動します。

グループ値列の索引

グループの値が含まれるマッピング・ファイルの列の索引。たとえば、グループが各デスクトップの国を指定する場合、この索引は国名が表示される列です。列はゼロ・ベースであり、ファイルの1列目が列0になります。

デスクトップ・プロパティの索引

デスクトップがグループに属するかどうかの判断に使用されるデスクトップ・プロパティの値が含まれるマッピング・ファイル内の列の索引。たとえば、マッピングがデスクトップのホスト名に基づいている場合、この索引はホスト名が表示される列です。列はゼロ・ベースであり、ファイルの1列目が列0になります。

デスクトップ・プロパティ

デスクトップがグループに属するかどうかの判断に使用されるデスクトップ・プロパティ。表示されたリストからプロパティを選択します。

CSVファイルのセパレータ

マッピング・ファイルで値の区切りに使用される文字または文字列。デフォルトはセミコロン(;)です。

JAR署名

Advanced Management Console の「構成」タブで、ルール・セットjarに署名するための自己署名証明書をサーバーで生成できます。

自己署名証明書を生成するには、次のようにします。
  1. Advanced Management Console で、「構成」タブをクリックします。
  2. 「JAR署名」をクリックします。
    生成済の証明書がすでに存在する場合は、対応するデータが表示され、「生成」ボタンが無効になります。
  3. 「証明書の作成」ダイアログで次の詳細を入力します。
    • 共通名
    • 組織単位
    • 組織
    • 市区町村
    • 都道府県
    • 国名
    • 有効日数: オプション・フィールド。デフォルトでは、「有効日数」フィールドの値は365日に設定されます。
  4. 「生成」をクリックします。
    自己署名証明書の詳細が「デプロイメント・ルール・セットのJARへの署名用に生成された証明書」に表示されます。証明書のエクスポートをクリックして、生成された証明書をPEM (暗号化された電子メール)形式でダウンロードします。

設定

Advanced Management Console を使用すると、管理者はJava Usage Trackerプロパティ・ファイルでパラメータを指定できます。管理者は、エージェントが使用するサーバー・パラメータも構成できます。

Java使用状況トラッキング

Advanced Management Console エージェントは、エージェント管理のWindowsデスクトップおよびmacOSデスクトップでUsage Trackerを自動的に有効にします。ただし、Linuxオペレーティング・システムでは、Java Usage Trackerを手動で構成する必要があります。

Java使用状況トラッキングの設定をカスタマイズするには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「設定」をクリックします。
  3. 次の表の説明に従ってパラメータを構成します。
    パラメータ 説明

    ポート番号

    ホストのポート番号。

    デフォルト値は19870です。

    区切り文字

    ログ・ファイルのエントリを区切る文字または文字列。

    デフォルトは<SEP>です。

    引用文字

    フィールドを引用するために使用される文字または文字列。

    デフォルトは<QT>です。

    内部引用文字

    スペースで区切られたリストである、JVM引数および追加のプロパティ・フィールドにスペースが含まれる項目を引用するために使用される文字または文字列。

    デフォルトは<IQT>です。

  4. 「保存」をクリックします。

    ノート:

    Linuxデスクトップの場合は、usagetracker.propertiesファイルをダウンロードして<JRE directory/lib/managementフォルダに置きます。

サーバー設定

サーバー設定のデフォルト値を、次のように編集できます。
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「設定」をクリックします。
  3. サーバーのホスト名を入力します。
  4. サーバーのポート番号を入力します。
  5. AMC UIのブラウザ・セッション・タイムアウトをカスタマイズします。タイムアウトおよびセッションを延長するオプションについてユーザーに通知する通知が表示されます。この値は、5分から480分(8時間)の範囲で設定する必要があります。デフォルト値は60分です。
  6. 「保存」をクリックします。

管理対象デスクトップのJava Usage Trackerの構成

管理対象デスクトップは、Advanced Management Console エージェントが実行およびインストールされているデスクトップです。Advanced Management Console エージェントは、管理対象デスクトップにJava Usage Trackerを構成します。このため、1つのサーバーにJava Usage Trackerが構成されているときに、Advanced Management Console に切り替えてJavaをトラッキングする必要がある場合に、Java Usage Trackerの構成の問題に対処しやすくなっています。

この構成を行うために、Advanced Management Console エージェントは、usagetracker.properties ファイル(Java Usage Tracker構成ファイル)を適切なJREサブ・ディレクトリに配置します。このファイルは、JDK 9より前のJREの場合はlib/managementフォルダに、JDK 9の場合はconf/managementフォルダに配置されます。Advanced Management Console UIで、usagetracker.propertiesファイルを「構成」タブの「設定」サブタブにダウンロードできます。

Java Usage Trackerのプロパティのいずれか、たとえば、Java Usage Trackerセパレータ、Java Usage Trackerリスナー・ポートまたは引用文字を変更した場合、Advanced Management Console は、すべての管理対象デスクトップの同様の構成を自動的に更新します。

Advanced Management Console サーバーのホスト名の変更

ホスト名を誤って入力した場合、Advanced Management Console の初期化中に指定したホスト名を変更できます。

サーバーのホスト名を変更するには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「設定」サブタブをクリックし、「編集」をクリックします。
    これで、ホスト名を編集できます。「編集」ボタンは、「保存」ボタンおよび「取消」ボタンに置き換えられます。
  3. 新しいホスト名を入力し、「保存」をクリックします。
新しいホスト名は、新しいエージェントには適用されますが、すでに存在するエージェントには適用されません。

エージェント設定

このトピックには次の項が含まれます

エージェント・アクションの間隔と単位

Advanced Management Console Webユーザー・インタフェースでは、通常のエージェント・アクションの間隔を別の値に設定できます。Advanced Management Console はこれらの値の更新をチェックします。Advanced Management Console UIでエージェント間隔を変更し、変更を保存すると、新しい間隔の情報を使用したコマンドが作成されます。その後、エージェントは、次に新しいコマンドをチェックする際にこのコマンドをフェッチし、エージェント自身を新しい間隔の値で更新し、新しい値によって古い間隔の値が置き換えられます。

エージェント間隔を構成するには:

  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。

  2. 「エージェント設定」をクリックします。

  3. 「編集」をクリックして、「エージェント・アクションの間隔と単位」ダイアログを表示します。

  4. 次のいずれかの値を編集します。すべての値を編集することも、必要な1つの値のみを編集することもできます。

    JUT処理間隔
    エージェントがJava Usage Trackerレコードをサーバーにレポートする間隔
    コマンド確認間隔
    サーバーにエージェントのコマンドがあるかどうかを確認する間隔
    標準JREスキャン間隔
    標準の場所(Windowsの場合はC:\Program Files\Javaなど)でJava Runtime Environment (JRE)をスキャンし、サーバーにレポートする間隔
    アプリケーションJREスキャン間隔
    アプリケーションの場所(Windowsの場合はC:\Program Filesなど)でJREをスキャンし、サーバーにレポートする間隔
    LocalStorage JREスキャン間隔
    ローカル・ストレージ・システム全体(特定のディレクトリをターゲット設定していない)でJREをスキャンし、サーバーにレポートする間隔
    エージェント自動更新
    エージェント自動更新を有効または無効にします
    エージェント・ログ・ファイル最大サイズ(Kb)
    エージェント・ログ・ファイルの最大サイズ(Kb)
    エージェント・ログ・ファイルの数
    エージェント・ログ・ローテーション中のエージェント・ログ・ファイルの最大数
    間隔のランダム化
    間隔のランダム化を有効または無効にします
  5. 「保存」をクリックします。

エージェント更新開始

エージェント更新開始設定によって、エージェント更新を開始または再試行する頻度に影響する方法が提供されます。この頻度は、サーバーの負荷やネットワークに影響する可能性があります。

エージェント更新開始ウィンドウを管理するには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「エージェント設定」をクリックします。
  3. 「編集」をクリックすると、「エージェント設定」サブタブのエージェント・アクションの間隔または「エージェント更新開始」セクションで値を更新できるようになります。
  4. 「エージェント更新開始」セクションで、「エージェント更新開始期間(時間)」フィールドに期間を入力します。Advanced Management Console はこの期間を使用して、エージェント更新を開始する頻度を計算します。「例」は、開始する頻度を見積もります。「エージェント更新開始期間(時間)」を更新すると、「例」の値は動的に更新されます。更新の試行間隔は、選択した期間に関係なく、1秒より長くなることはありません。
    約60日以上オフラインのエージェントは、計算には含まれません。

エージェント自動更新の有効化または無効化

Advanced Management Console では、「構成」タブでエージェント自動更新を有効化または無効化するオプションが提供されます。

エージェント自動更新を有効化または無効化するには:
  1. Advanced Management Console ,で、「構成」タブをクリックします。
  2. 「エージェント設定」サブタブをクリックします。
  3. 「編集」をクリックします。
  4. 「エージェント・アクションの間隔と単位」で「エージェント自動更新」チェック・ボックスを選択または選択解除して、エージェント自動更新を有効化または無効化します。
  5. 「保存」をクリックします。

エージェントでの管理対象JREのトラッキング

Advanced Management Console UIの「構成」タブで、エージェント側でトラッキングする管理対象Java Runtime Environment (JRE)のタイプ(標準、プライベート、インストール済、エンタープライズ、Web対応など)を選択できます。また、特定のフォルダをJREのスキャンおよびトラッキングに含めることも、除外することも可能です。

管理対象JREをトラッキングするには:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「エージェント設定」タブをクリックしてから、「編集」をクリックします。
    「その他のエージェント設定」セクションのチェック・ボックスが有効化されていると、「含めるパス」と「除外するパス」のリストを編集できます。変更は、「保存」ボタンと「取消」ボタンで、保存または破棄できます。
  3. AMCエージェントでのJREのスキャンやトラッキングに特定のフォルダを含めるには、JREトラッキングに含めるパス・テキスト・ボックスにフォルダのパスを入力し、「追加」をクリックします。パスが「含めるパス」リストに追加されます。リストには最大10個のパスを追加できます。パスの最大長は、2000文字です。WindowsまたはLinux/macOSのパスを入力できます。

    AMCエージェントは、「含めるパス」リストに指定されているディレクトリおよびサブディレクトリでJREスキャンを実行します(まだスキャンの対象ではない場合)。

  4. AMCエージェントでのJREのスキャンやトラッキングから特定のフォルダを除外するには、「JREトラッキングから除外するパス」テキスト・ボックスにフォルダのパスを入力し、「追加」をクリックします。パスが「除外するパス」リストに追加されます。リストには最大10個のパスを追加できます。パスの最大長は、2000文字です。WindowsまたはLinux/macOSのパスを入力できます。

    AMCエージェントがシステムでJREをスキャンするとき、「除外するパス」リストの除外されたパスと、そのすべてのサブディレクトリがスキップされます。usagetracker.propertiesファイルは、除外されたパスのJREディレクトリには追加されません。そのため、除外されたパスのJREを使用して起動されたアプリケーションは、AMCエージェントのレポートには含まれません。

  5. 特定のフォルダにおけるJREのスキャンを再度有効にするには、パスの横にある「除去」リンクをクリックします。

一時バックアップ・ファイルの保持

AMCには、一時ファイルのバックアップを保持する追加オプションがあります。

エージェントで障害が発生した場合は、これらの一時ファイルをデバッグに使用できます。ただし、このオプションはデフォルトで有効になっていません。このオプションを有効にするには、「構成」フォルダにあるAMCAgent.propertiesファイルに新しいプロパティpreserveUpdateTemporaryFiles: TRUEを追加します。エージェントで障害が発生した場合は、「バージョン」フォルダでバックアップ・ファイルを探します。

preserveUpdateTemporaryFilesが存在しない場合、またはオプションがFALSEに設定されている場合、バックアップ・ファイルは保持されません。また、自動更新が成功すると、プロパティpreserveUpdateTemporaryFilesオプションがTRUEに設定されている場合でも、一時ファイルは自動的に削除されます。

データベースのメンテナンス

古いコマンドのクリーニングは自動スケジュールされ、毎晩午前0時に実行されます。ただし、Advanced Management Consoleデータベース・クリーンアップ・ツールを使用して、指定したステータスおよび日付の以前のコマンドを手動で削除できます。コマンドのしきい値の日付とステータスを編集することもできます。

データベース・メンテナンスを行うには、次のステップを実行します:
  1. Advanced Management Console UIで、「構成」タブをクリックします。
  2. 「データベース・メンテナンス」をクリックします。
  3. すべてのコマンドを削除する場合は、「DBのクリーンアップ」をクリックします。
  4. 「編集」をクリックして日付を変更し、コマンドの必要なステータスを選択します。
  5. 「保存」をクリックします。
指定された日付よりも古く、指定されたステータスのコマンドが削除されます。