5 インストーラ
Advanced Management Console を使用すると、管理者はWindowsおよびmacOS用にJavaインストーラ・パッケージを追加できます。
ノート:
Linuxプラットフォーム用のJavaインストーラ・パッケージの追加は、現在サポートされていません。AMCは、エンタープライズ用Java Runtime (JRE)インストーラ(MSI/PKG)および非エンタープライズ用JREインストーラ(EXE/DMG)をサポートします。カスタマイズされたインストーラ・パッケージには、企業のニーズに応じて設定されたインストール・オプションが含まれています。
このトピックには、次の項があります。
インストーラ構成について
Advanced Management Console の「インストーラ」タブは、「エンタープライズ」サブタブと「非エンタープライズ」サブタブに分かれています。これらの各サブタブは、「Windows」タブおよび「macOS」タブで構成され、それぞれWindowsとmacOSで作成されたインストーラ構成を表示します。最後に変更された日付やカスタマイズされているプロパティの数など、各インストーラに関する情報も表示されます。企業顧客は、JRE用のMSI (Windowsインストーラ)およびPKG (macOSインストーラ)にアクセスできます。これらのファイルには、JREのインストールをカスタマイズするために設定できるインストーラ・プロパティが含まれています。Advanced Management Console を使用すると、これらのオペレーティング・システム上で実行されるデスクトップにJREをデプロイする際に使用する、構成ファイルおよびカスタム・インストーラ・ファイルを作成できます。
ノート:
どのような種類のインストーラ構成もエンタープライズ・インストーラにのみ適用されます。初期構成は、JavaバージョンをAdvanced Management Console に追加すると作成されます。この構成は、インストーラ・プロパティのデフォルト設定を示しています。
Javaバージョンの追加
企業で使用するJava Runtime Environment (JRE)バージョンのインストーラ・ファイルがある場合は、このJavaバージョンをAdvanced Management Console に追加します。
Javaバージョンを追加するには、次のようにします。
Javaバージョンの横に表示されたインストーラ・ファイルには、インストーラ・プロパティのデフォルト設定が含まれています。これは基本バージョンであり、Advanced Management Console では変更できません。
ノート:
「非エンタープライズ」サブタブをクリックし、このステップを繰り返して、Javaバージョンを非エンタープライズJREに追加します。インストーラ構成の追加
JavaバージョンをAdvanced Management Consoleに追加した後に、必要に応じてそのバージョンの構成をさらに追加できます。様々な構成により、サポートする様々なグループ用にインストールをカスタマイズできます。
ノート:
構成関連のトピックは、エンタープライズJREにのみ適用されます。非エンタープライズJREは構成できません。構成せずに使用されます。インストーラ構成を追加するには、次のようにします。
インストーラ構成の編集
Advanced Management Console では、既存のインストーラ構成を必要に応じて変更できます。
インストーラ構成を編集するには、次のようにします。
構成を編集する前に作成したカスタマイズ済のMSIファイルおよびエクスポート済の構成ファイルは変更されません。
インストーラ構成の削除
構成が必要なくなった場合は、Advanced Management Console からこのインストーラ構成を削除できます。
インストーラ・ファイルへの構成の適用
カスタム・インストーラ・ファイルを作成するには、Advanced Management Console でインストーラ構成をJavaバージョン用の基本インストーラ・ファイルに適用します。これで、企業でJava Runtime Environment (JRE)をインストールするために必要な設定がカスタム・インストーラ・ファイルに含まれるようになります。
このインストーラ(MSI)ファイルをシステム管理ソフトウェアとともに使用してJREを配布し、企業で必要な設定でインストールされるようにします。必要に応じて、コマンドラインまたは構成ファイルから渡された設定でMSIファイルの設定をオーバーライドできます。
ファイルへのインストーラ構成のエクスポート
インストーラの構成ファイルは、「ファイルへのエクスポート」オプションを使用してエクスポートできます。この構成には、関連するJavaバージョン・インストーラに適用できるカスタマイズされた設定が含まれており、カスタマイズされたインストールを実行するために使用できます。
JREをインストールする際には、MSIファイルのインストール時に作成したファイルを渡します。このステップは、MSIインストール時に作成されたファイルにカスタム設定を指定するために必要です。インストールするJREのバージョンは、必ず構成ファイルを作成したJREのバージョンと一致させます。構成ファイルの設定により、MSIファイルの設定がオーバーライドされたことを確認します。コマンドラインからの設定により、構成ファイルとMSIファイルの両方がオーバーライドされます。
この構成ファイルを使用すると、MSIファイルを複数作成しなくても構成をテストできます。また、すべての組織に対してほとんどの設定が同じである場合、大多数の設定用にカスタムMSIファイルを作成して、異なっている少数の設定用の構成ファイルを渡します。
インストーラ構成の属性
Advanced Management Console の「インストーラ」タブには、使用可能なインストーラ構成および属性に関する情報が表示されます。Advanced Management Console に追加された各Javaバージョンの構成がJavaバージョンごとにグループ化されます。
次の表に、各構成に表示される情報を示します。
属性 | 説明 |
---|---|
構成 |
構成の名前 |
作成日時 |
構成が作成された日時 |
最終変更日時 |
直近の変更日時 |
カスタマイズされたプロパティの数 |
デフォルト値以外の値であるプロパティの数 |
アクション |
構成に使用できるアクション |
インストーラ構成のプロパティ
プロパティ設定は、Java Runtime Environment (JRE)のインストールを管理するために使用します。これらの設定は、デプロイメント・ルール・セットの場所、JREのインストール先、ブラウザでJavaアプリケーションの実行を許可するかどうかといったことを制御します。
使用可能なプロパティは、JREのバージョンによって異なります。『MSI Enterprise JREインストーラ・ガイド for Windows』のインストーラ構成ファイルのオプションに関する項を参照してください。