4 アップグレードの開始

アップグレードの準備

JMSにアップグレードする前に、特定の重要な概念(特にOracle Cloud Infrastructure (OCI)およびJMSに関連する概念)の基礎を理解しておいてください:

  • Oracle Cloudの基本: Oracle Cloudに関連する基礎的な概念およびプラクティスをよく理解します。クラウド・コンピューティングとOCIのコア原則を理解すると、Oracle Cloud内にJMSを導入するために必要なコンテキストを捉えることができます。
  • JMSの重要な概念および用語: Java Management Service (JMS)に固有のコア概念および用語に対するインサイトを得ます。JMSの用語と機能をよく理解すると、導入が容易になり、その機能を効果的に活用できます。
これらの概念に加えて、AMCからJMSへの移行前に実行する必要がある実践的なタスクがあります:
  • AMCエージェントの停止: AMCとJMSは両方ともJava Usage Trackerに依存するため、すべてのデスクトップでAMCエージェントの操作を停止する必要があります。このステップは、競合を回避し、JMSエージェントによるJavaの使用状況を適切にレポートするために必要です。
  • AMCのレポートの保存: AMCのレポートはJMSと互換性がありません。データ形式に違いがあり、JMSでは追加のフィールドが取得されるため、移行できません。JMSにはエージェントがインストールされた日付以降のデータのみが含められるため、参照および履歴分析のためにAMCの使用状況レポートを個別に保存することをお薦めします。

JMS自体には専用のハードウェアや関連するメンテナンス・コストは必要ありませんが、Oracle Cloud InfrastructureのMonitoring、LoggingおよびObject Storageサービスには依存します。関連するコストの詳細は、Oracle Cloud Servicesの契約に記載されているサービスの説明を参照してください。

これらの重要な詳細は、JMSが組織に適しているかを評価するうえで重要な役割を果たし、確信を持ってJMSを使い始め、その能力を最大限に活用するために必要なツールを提供します。

スタート・ガイド

JMS機能をよく理解したところで、開始する際に次のステップを行うと役立ちます:

  1. OCIアカウントをまだ持っていない場合は、作成します。https://cloud.oracle.com/freeで登録すると、無料で開始できます。
  2. Livelabsを使用してJMSを実際に使ってみるか、JMSユーザー・ガイドの手順に従い、Java管理サービスを使用してJavaランタイム、アプリケーションおよび管理対象インスタンスのインベントリを管理します。

Java SE Subscriptionをご利用の場合は、Oracleサポートに連絡してJMSの使用を開始できます。サポート・チームが、お客様の要件とAMCデプロイメントを評価し、カスタマイズしたオンボーディング・プランをご用意します。