D クラスタ化環境でのAdvanced Management Console のインストール — 例
この項では、LinuxプラットフォームでAdvanced Management Console をインストールする例を説明します。WebLogicクラスタ環境でAdvanced Management Console をデプロイすると、パフォーマンスを向上させることができます。WebLogicクラスタが管理する、異なるホストで実行される複数の管理対象サーバーは、すべてのリクエストをラウンドロビン・モードで処理するために連携できます。
この付録の内容は次のとおりです。
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すべてのマシンが使用可能であることを確認します。
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シェル・アクセスでログインでき、ルート資格証明があることを確認します。
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最初のサーバー(SRV1など)に設定をインストールします。
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2番目のサーバー(SRV2など)に設定をインストールします。
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データベース・サーバー(SRVDB)に設定をインストールします。
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Advanced Management Console アプリケーションをデプロイします。コンソールにアクセスするSRV1で実行されているWebLogic管理サーバー、およびSRV1およびSRV2で実行されているノード・マネージャを持っている必要があります。
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SCCMを使用して、または手動のステップで、Advanced Management Console エージェントをインストールします。
WebLogic Serverのインストールおよび構成
ターゲット管理対象サーバーが実行される各ホスト上で、WebLogic Serverをインストールする必要があります。ドメインは最初のホストで作成する必要があります。
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「WebLogic Serverのインストール」を参照してください。
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WebLogic Serverドメインを作成および構成します。
WebLogic Serverコンソールでのマシンおよびサーバー(SRV1)の構成
WebLogic Serverを構成するには、WebLogic Serverコンソールで必要なマシンおよびサーバーを構成する必要があります。
このトピックでは、主にクラスタに最初のマシン(SRV1)を作成する方法について説明します。WebLogic Serverコンソールでマシンおよびサーバーを構成するには:
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localhostではなくDNS名でノード・マネージャを起動するように、nodemanagerプロパティを編集します。このガイドでは、
${MW_HOME}
がWebLogic Serverホーム・ディレクトリを表しています。[deployment@SRV1 nodemanager]$ pwd ${MW_HOME}/user_project/domains/base_domain/nodemanager [deployment@SRV1 nodemanager]$ vi nodemanager.properties Set ListenAddress=SRV1.yourdomain.com
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WebLogicコンソールを起動します。
[deployment@SRV1 bin]$ pwd ${MW_HOME}/user_projects/domains/base_domain/bin [deployment@SRV1 bin]$ nohup ./startWebLogic.sh & [1] 7820 [deployment@SRV1 bin]$
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ノード・マネージャを起動します。
[deployment@SRV1 bin]$ pwd ${MW_HOME}/bin [deployment@SRV1 bin]$ nohup ./startNodeManager.sh & [2] 7991 [deployment@SRV1 bin]$
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WebLogic管理ユーザーでWebLogicコンソールにログインします(
http://SRV1.yourdomain.com:7001/console/login/LoginForm.jsp
)。 -
「環境」をクリックし、左側のパネルから「マシン」をクリックします。
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「新規」をクリックし、SRV1 DNS名を入力し、ドロップダウン・リストから「Unix」を選択して、「次」をクリックします。
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SRV1
のDNS名を入力し、「終了」をクリックします。 -
同様に、ステップ6と7を繰り返して、SRV2のマシンを作成します。
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「環境」に移動し、左側のパネルから「サーバー」をクリックします。
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「新規」をクリックし、リスニング・アドレス(DNS名として)およびポート番号を使用してサーバーの詳細を入力します。「はい、このサーバー用に新しいクラスタを作成します。」を選択していることを確認し、「次」をクリックします。
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新しいクラスタに名前を付け(
cluster-0
など)、「終了」をクリックします。 -
サーバー名をクリックし、このサーバーを
SRV1
に関連付け、SSLを有効にして、「保存」をクリックします。 -
ステップ9から12に従って、SRV2のサーバーを構成します。このサーバーを以前に作成した既存のクラスタに関連付けていることを確認します。
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サーバーを再度クリックし、構成ページから「サーバーの起動」に移動してヒープ・サイズを構成します。
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「サービス」をクリックし、左側のパネルから「JTA」をクリックします。
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「タイムアウト」を更新し、「保存」をクリックします。「WebLogic Server JTAの設定」を参照してください。
ドメイン・パックの作成
[deployment@SRV1 Oracle_Home]$ java -version
java version "1.8.0_121"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_121-b13)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.121-b13, mixed mode)
[deployment@SRV1 ]$ export PATH=${MW_HOME}/oracle_common/common/bin:$PATH
[deployment@SRV1 ]$ export DOMAIN=${MW_HOME}
[deployment@SRV1 ]$ pack.sh -managed=true -domain=$DOMAIN -template=/tmp/template.jar -template_name="/tmp/template_name"
<< read domain from ${MW_HOME}
succeed: read domain from ${MW_HOME}
<< set config option Managed to "true"
succeed: set config option Managed to "true"
<< write template to "/tmp/template.jar"
..............................
>> succeed: write template to "/tmp/template.jar"
<< close template
succeed: close template
[deployment@SRV1 base_domain]$
クラスタ内の2番目のマシン(SRV2)の構成
2番目のマシンを構成するには:
ノート:
場合によっては、admin_url
のユーザー名とパスワードを含むようにboot.properties
ファイルを設定する必要があります。
ロード・バランサの構成
ロード・バランサは、バックエンドWebLogic Serverの前にあります。任意のロード・バランサを使用できます。ロード・バランサはクライアントとバックエンド・サーバー間の各パケットの転送ステーションであるため、単一点ボトルネックとなる可能性があります。そのため、ハードウェア・ロード・バランサを強くお薦めします。
Java Advanced Management Console アプリケーションのデプロイ
アプリケーションを配置するには:
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SRV1およびSRV2のインストールおよび構成ステップを完了したかどうかを確認します。
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WebLogic ServerがSRV1で起動されているかどうかを確認します。起動されていない場合、起動する必要があります。
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SRV1でWeblogicコンソールにログインします。
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左側のパネルから「デプロイメント」をクリックします。
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「インストール」をクリックし、WebLogicデプロイメント・ライブラリから
jax-rs-2.0.war
をインストールします。「次」をクリックし、「次」をクリックします。 -
「デプロイメント・ターゲット」ページで、「クラスタのすべてのサーバー」を選択して、このライブラリをすべてのサーバーにデプロイし、「次」をクリックします。
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次の画面で「次」、「終了」の順にクリックして、デフォルトを受け入れます。
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Advanced Management Console アプリケーションをデプロイするには、左側のパネルから「デプロイメント」をクリックします。
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「インストール」をクリックし、
JavaAMC
デプロイメント・パッケージを選択します。「次」をクリックし、「次」をクリックします。 -
「デプロイメント・ターゲット」ページで、「クラスタのすべてのサーバー」を選択して、このライブラリをすべてのサーバーにデプロイし、「次」をクリックします。
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「次へ」および「終了」をクリックします。
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左側のパネルから「デプロイメント」をクリックして、デプロイメントが終了したことを確認します。
Oracle Databaseのインストールおよび構成
Oracleデータベースのインストールおよび構成を開始する前に、構成でroot権限が必要なときにroot権限を取得できることを確認します。
「LinuxでのOracleデータベースの構成」を参照してください。
WebLogic Serverのデータ・ソースの構成
ノート:
データ・ソースは、単一のWebLogic Serverではなくクラスタ上にデプロイする必要があります。