3 Java Mission Controlのアクセシビリティ

この章では、Java Mission Controlで提供されるアクセシビリティ機能について説明します。

注意:

Java Mission Controlを本番で使用するには、商用ライセンスが必要です。商用機能の詳細とそれらを有効化する方法については、http://www.oracle.com/technetwork/java/javaseproducts/にアクセスしてください。

Oracleは、障害のあるお客様にも使用していただける高品質の情報テクノロジを提供できるよう取り組んでいます。Oracleはこの目標に向け、Java Mission Controlのアクセシビリティを確保するための重要なプロジェクトに着手しました。Oracleはこれらの拡張機能を実装し、発生するあらゆるアクセシビリティ問題に継続的に対処していきます。

3.1 スクリーン・リーダー

Oracleは数多くのスクリーン・リーダー(目の不自由なユーザーを支援するためにスクリーンベースの情報を音声に変換する)をサポートしています。

現在、Freedom Scientific, Inc. によって開発されたJAWSスクリーン・リーダーのための構成オプションが使用可能になっています。この製品の構成方法については、Freedom Scientificスクリーン・リーダーのWebサイト(
http://www.freedomscientific.com/documentation/screen-readers.asp)を参照してください

注意:

JAWSを使用する場合、タブの切替えが予期したとおりに機能しません。回避方法については、「タブを切り替える」を参照してください。

3.2 Java Mission Controlのアクセシビリティ・モード

Java Mission Controlには、傾向を明らかにしてパフォーマンス指標の最小値と最大値を識別するのに役立つ、データの有益なグラフィカル表示を提供するパフォーマンス・データのダイアルおよびグラフが表示されます。ただし、ダイアルやグラフではスクリーン・リーダーで読取り可能な方法で情報は伝達されません。この問題を解決するために、Java Mission Controlでは、ダイアルおよびグラフのデータを表形式で表示する方法が提供されています。これにより、視力に障害を持つユーザーのアクセシビリティが高くなります。アクセシビリティ・モードを切り替えるには、ダイアルまたはグラフの関連するパネルの右上隅の「アクセシビリティ・モード」ボタンをクリックします。

Java Mission Controlのすべてのパネルでアクセシビリティ・モードを有効にするには:

「ウィンドウ」メニューを開き、「プリファレンス」を選択します。
左のペインで「Java Mission Control」を選択します。
「アクセシビリティ・オプション」で、「アクセシビリティ・モードの使用」を選択します。
「適用」をクリックします。

3.3ボタンのテキスト・ラベルの表示

Java Mission Controlには、グラフィックのみでテキスト・ラベルが付いていないボタンが数多くあります。スクリーン・リーダーで読取り可能なテキスト・ラベルを表示するには:

「ウィンドウ」メニューを開き、「プリファレンス」を選択します。
左のペインで「Java Mission Control」を選択します。
「アクセシビリティ・オプション」で、「ボタンのテキスト・ラベルを表示(新規に接続を開き、記録した後に有効になります)」を選択します。
「適用」をクリックします。

実行中のプラグインを再起動すると、ボタンにテキスト・ラベルが表示されます。

3.4オンライン・ヘルプ・テキストのサイズを変更する

目の不自由なユーザーにとって、スタンドアロン(RCP)版のJava Mission Controlのオンライン・ヘルプ・ドキュメントは、テキスト・サイズが大きくなっていなければ読むのが難しい場合があります。Eclipseヘルプ・ビューアの制限のため、現時点ではそのテキスト・サイズを変更することはできません。フォント・サイズを変更するには、外部ブラウザでヘルプを表示します。

Java Mission Controlヘルプのデフォルト・ビューアを変更するには:

「ウィンドウ」メニューを開き、「プリファレンス」を選択します。
左のペインで「ヘルプ」を選択します。
オープン・モードで、オンライン・ヘルプ・コンテンツを外部ブラウザに開くことを選択します。
「適用」をクリックします。

Java Mission Controlでは、オペレーティング・システムに指定されたデフォルトのWebブラウザが使用されます。Java Mission Control内から別のWebブラウザは指定できません。オペレーティング・システムでブラウザを指定する方法は、オペレーティング・システムによって異なります。

3.5 アクセシビリティの既知の問題と回避方法

このセクションでは、Java Mission Controlのアクセシビリティ機能の操作性を向上させるための追加手順を示します。

1行のみのツリー表でのナビゲート

1行のみを含むツリー表コンポーネントでナビゲートする場合、その行に到達するには、スペース・キーまたはShiftキーを押して上下キーを使用します。

タブを切り替える

タブ・コンポーネントにアクセスする際、JAWSは「ページを切り替えるには、[Ctrl]キーを押しながら[Tab]キーを押します」と誤ってユーザーに伝える場合があります。タブを正しく切り替える方法は、左矢印または右矢印キーを使用することです。

スクリーン・リーダーでの表データの読上げ

スクリーン読上げソフトウェアで表データをより効率的に読み上げるには、表データをテキスト・エディタにコピー&ペーストし、そこから読み上げます。データをコピーするには、対象の行を選択し、右クリックして「コピー」を選択します。次に、データをテキスト・エディタに貼り付けます。