ヘッダーをスキップ
Java Platform, Standard Edition Java Mission Controlユーザーズ・ガイド
リリース5.5
E59384-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

2 Java Mission Controlクライアントの使用

この章では、JMCクライアントを起動し、その機能を使用する方法について説明します。


注意:

Java Mission Controlを本番で使用するには、商用ライセンスが必要です。商用機能の詳細とそれらを有効化する方法については、http://www.oracle.com/technetwork/java/javaseproducts/にアクセスしてください。

JMCクライアントは、JVMに接続してJava Mission Controlに含まれるツールを起動するためのメイン・アプリケーションです。JMCクライアントはスタンドアロン・アプリケーションとして、またはEclipseプラグインとして実行できます。JMCクライアントは、セキュリティ・マネージャが存在しないか、またはセキュリティ・マネージャと同時に実行されないため、必ずセキュアな環境で実行するようにしてください。

2.1 Java Mission Controlクライアントの起動

JMCクライアント実行可能ファイルは、Java SE Development Kit (JDK)インストール・パス(JAVA_HOME)のbinディレクトリにあります。JAVA_HOME/binディレクトリがPATH環境変数内にある場合、コマンド行プロンプト(シェル)でjmcと入力することでJMCクライアントを起動できます。それ以外の場合は、JMC実行可能ファイルへのフル・パスを指定する必要があります。

  • JAVA_HOME\bin\jmc.exe (Windows)

  • JAVA_HOME/bin/jmc (Linux、OS X)


注意:

Windowsでは、JMCクライアントの実行可能ファイルのショートカットは「スタート」メニューの「すべてのプログラム」Java Development Kitフォルダに追加されます。


注意:

OS Xでは、JMC実行可能ファイルが見つからないかSpotlightにJMCがない場合に、/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk<version>.jdk/Contents/Home/bin/jmcを使用してコマンド行からJMCを起動できます。または、ファインダを使用して/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk<version>.jdk/Contents/Home/lib/missioncontrolを参照し、Java Mission Controlアプリケーションをダブルクリックします。


注意:

OS X上でJMC実行可能ファイルを起動すると、「ターミナル」ウィンドウが開きます。JMCクライアントを閉じると、[Process completed]というテキストの背後にターミナルが残ります。この状況を回避するには、ターミナルの「環境設定」「設定」タブを開き、使用するスキームを選択し、「シェル」タブを選択して「シェルの終了時」オプションを「シェルが正常に終了した場合は閉じる」に変更します。

JMCランチャへのJVMオプションの受渡し

JMCはJavaアプリケーションで、JMCクライアント実行可能ファイルはこのアプリケーション用の起動ツールです。JMCの起動は、JAVA_HOME/binディレクトリにあるjmc.iniファイル内で指定されたオプションによって制御されます。jmc.iniファイル内の-vmargsオプションに対する引数は、JMCアプリケーションを実行するJVMに渡されるオプションとなります。これらのオプションは、このJVMの実行方法を制御するために指定できます。jmc.iniファイルを変更したくない場合は、コマンド行でjmcコマンドの-vmargsオプションに対する引数としてJVMオプションを指定できます。


注意:

jmcコマンドにほかのオプションが指定されている場合、-vmargsオプションは最後に指定される必要があります。

独自のJVMオプション・セットでJMCクライアントを起動する(jmc.iniファイルに指定されたものをオーバーライドする)には、次のコマンドを実行します(複数の引数は空白で区切ります)。

jmc -vmarg 引数


追加のJVMオプションでJMCクライアントを起動する(jmc.iniファイルに指定されたものにそれらを追加する)には、次のコマンドを実行します(複数の引数は空白で区切ります)。

jmc --launcher.appendVmargs -vmarg 引数



ワークスペース・ディレクトリの使用

JMCクライアントの設定を別のコンピュータまたは別のユーザーにコピーすることや、様々なアプリケーションに対して事前定義された異なる設定を使用することが必要な場合は、JMCクライアントの起動時に-dataコマンド行オプションを追加し、ワークスペース・ディレクトリを定義します:

jmc -data workspace-directory

2.2 Java Mission ControlクライアントGUI

はじめてJMCクライアントを起動するときは、デフォルトでウィンドウの左側に次の2つのビューが表示されます。

  • 「JVMブラウザ」は、すべての使用可能なJVM接続を表示するプラグインです。

  • 「イベント・タイプ」には、選択したフライト記録のイベント・タイプのリストが含まれます。フライト記録を開く方法の詳細は、オンライン・ヘルプのJava Flight Recorderプラグインに関するセクションを参照してください。

「ウィンドウ」メニューを開き、「ビューの表示」「その他」の順に選択して、使用可能なすべてのビューをリストするウィンドウを開くことができます。必要なビューを選択し、「OK」をクリックして開きます。デフォルトのビューに加えて、次のビューが使用可能です。

  • 「プロパティ」には、表に表示されていない非表示プロパティを含め、表で選択した項目のプロパティがリストされます。

  • 「進行状況の表示」には、フライト記録などの実行中の操作の進行状況が表示されます。

  • 「ヘルプ」には、Java Mission Controlオンライン・ヘルプが表示されます。

JMCクライアント・ウィンドウのその他の部分は、エディタ・エリア用に予約されています。エディタ・エリアは、使用可能なJVM接続用のプラグインを操作する際に使用されます。プラグインを起動するには、JVM接続を右クリックし、プラグイン(「JMXコンソールを開始します」「履歴データを開く」「フライト記録の開始」など)を選択します。

2.2.1タブとタブ・グループ

ビューおよびエディタは、タブ・グループに統合されたタブとして表示されます。JMCクライアント・ウィンドウの周りにタブおよびタブ・グループをドラッグすると、作業に最適なレイアウトを作成できます。ビュー・タブおよびタブ・グループは、メイン・ウィンドウから切り離すこともできます。

タブ・グループは、JMCクライアント・ウィンドウのサイズまで最大化したり、その他のタブ・グループ用の余白を増やすために最小化したりできます。

  • タブ・グループを最大化するには、右上隅にある「最大化」ボタンをクリックします。タブ・グループはJMCクライアント・ウィンドウとほぼ同じサイズに拡張され、「最大化」ボタンが「復元」ボタンに変わります。その他のタブ・グループは、自動的に最小化されます。

  • タブ・グループを最小化するには、右上隅にある「最小化」ボタンをクリックします。タブ・グループが縮小され、「最小化」ボタンが「復元」ボタンに変わります。JMCクライアント・ウィンドウの残りの部分は、その他のタブ・グループにより均等に埋められます。

  • タブを元の状態に戻すには、「復元」ボタンをクリックします。

論理的に関連する情報を分類するために、エディタ・タブはサブタブ(またはサブタブ・グループ)に分割されているため、特定のデータにドリル・ダウンできます。一部のサブタブでは、データを制御するためのボタンがサブタブ名の右側に表示されます。

2.2.2 パネル

エディタ・タブは、論理的に関連する情報がグラフ、表、リストなどの形式で表示されたパネルで構成されています。パネル内の様々なコントロール(ボタン、テキスト・フィールド、ドロップダウン・リストなど)を使用することで、一部のパラメータを変更できます。

一部のパネルは、タブ内のその他のパネル用の余白を増やすために、(パネル名の横にある黒い三角形の表示および非表示ボタンを使用することで)縮小できます。パネル名の右側には、コンポーネントの追加と削除、データのリフレッシュ、モードの切替え、設定の変更、パネルに関するオンライン・ヘルプの取得などを行うためのボタンが付いています。

大部分のパネルは固有のものですが、一部のパネルは異なるタブ同士で類似しています。各パネルの使用方法については、そのパネルの説明に示されています。この情報を表示するには、パネル名の右側にある疑問符のボタンをクリックします。