CDC 1.1.2

Connected Device Configuration (CDC), バージョン 1.1.2

Connected Device Configuration, Version 1.1.2 はじめに Connected Device Configuration は Java Platform, Micro Edition (Java ME) 構成の 1 つです。

参照先:
          説明

パッケージ
java.io このパッケージは、データストリーム、直列化、ファイルシステムによるシステム入出力用に提供されています。
java.lang Java プログラム言語の設計にあたり基本的なクラスを提供します。
java.lang.ref ガベージコレクタとの制限付きの対話をサポートする、参照オブジェクトクラスを提供します。
java.lang.reflect クラスとオブジェクトに関するリフレクト情報を取得するクラスおよびインタフェースを提供します。
java.math 任意精度の整数演算 (BigInteger) および任意精度の小数演算 (BigDecimal) を行うクラスを提供します。
java.net ネットワークアプリケーションを実装するためのクラスを提供します。
java.security セキュリティーフレームワークのクラスとインタフェースを提供します。
java.security.cert 証明書、証明書の取り消しリスト (CRL)、証明書パスを解析および管理するためのクラスとインタフェースを提供します。
java.text テキスト、日付、数値、およびメッセージを自然言語に依存しない方法で処理するためのクラスとインタフェースを提供します。
java.util このパッケージには、コレクションフレームワーク、レガシーコレクションクラス、イベントモデル、日時機能、国際化、およびさまざまなユーティリティークラス (StringTokenizer、乱数ジェネレーター、およびビット配列) が含まれています。
java.util.jar JAR (Java ARchive) ファイル形式の読み込みと書き込みに使うクラスを提供します。
java.util.zip 標準の ZIP および GZIP ファイル形式の読み込みおよび書き込み用クラスを提供します。
javax.microedition.io リソースに制限のある環境で、アプリケーションに、さまざまな入出力プロトコルを使用できるようにする簡易メカニズムを提供します。

 

Connected Device Configuration, Version 1.1.2

はじめに

Connected Device Configuration は Java Platform, Micro Edition (Java ME) 構成の 1 つです。この構成は、Java 仮想マシンの完全実装を必要とするデバイス、およびプロファイルの追加により Java Platform, Standard Edition API 全体を含めることができる API セットを必要とするデバイス専用です。一般的な実装では、サポートされるプロファイルに応じて、API セットのサブセットを使用します。この文書では、CDC を使用する Java ME プロファイルに CDC が提供する機能について説明します。この仕様は、Java Community Process によって開発されました。Java Community Process の詳細については、http://java.sun.com/jcp を参照してください。

新機能の一覧

前回のリリースからの変更点のリスト

前回の仕様リリース以降の変更点のリストを確認するには、jdiff などのツールを使用して、前回の仕様と今回の仕様の差分を生成してください。

Java 言語仕様への準拠

CDC の実装は、Java 言語仕様 (http://java.sun.com/docs/books/jls/index.html) に定義されているように、Java プログラミング言語を完全にサポートする必要があります。この仕様は、紙媒体でも出版されています (Addison-Wesley、ISBN 0-201-31008-2)。

Java 仮想マシン仕様への準拠

CDC の実装は、Java 仮想マシン仕様 (http://java.sun.com/docs/books/vmspec/2nd-edition/html/VMSpecTOC.doc.html) に定義されているように、Java 仮想マシンを完全にサポートする必要があります。この仕様は、紙媒体でも出版されています (Addison-Wesley、ISBN 0-201-43294-3)。

その他の仮想マシン要件

ネイティブメソッドを呼び出すインタフェースが CDC 実装に含まれている場合、そのインタフェースは Java Native Interface Version 1.1 であり、JNI の拡張機能が Java 技術に含まれている必要があります。Java Native Interface 1.1 仕様および Java 拡張機能については、http://java.sun.com/products/jdk/1.4.2/docs/guide/jni/index.html を参照してください。

デバッグインタフェースが CDC 実装に含まれている場合、そのインタフェースは Java Virtual Machine Debugging Interface (JVMDI) である必要があります。JVMDI 仕様については、http://java.sun.com/products/jdk/1.4.2/docs/guide/jpda/jvmdi-spec.html を参照してください。

プロファイリングインタフェースが CDC 実装に含まれている場合、そのインタフェースは Java Virtual Machine Profiling Interface (JVMPI) である必要があります。JVMPI 仕様については、http://java.sun.com/products/jdk/1.4.2/docs/guide/jvmpi/index.html を参照してください。

J2SE 1.4.2 API 仕様との関係

CDC 1.1.2 API は、主として J2SE 1.4.2 API に基づいています。この仕様に規定されている API は、「Configurations and Profiles Architecture Specification」に厳密に準拠する必要があります。

CLDC 仕様との関係

CDC 1.1.2 API には、CLDC 1.1 仕様で定義されている Java 言語 API がすべて含まれています。これには、CLDC により定義される java.* パッケージと、CLDC で定義されている javax.microedition パッケージの両方が含まれます。多くの場合、CLDC 仕様によって J2SE APIから削除された API は、CDC 仕様に含まれています。完全な CLDC 1.1 仕様については、http://java.sun.com/aboutJava/communityprocess/final/jsr139/index.html を参照してください。

プロセスモデルのサポートの定義

配下のオペレーティングシステムからのプロセスモデルのサポートは、システム上のほかのすべての不可分なインスタンスから独立した存在である実行プログラムの不可分なインスタンスによって定義されます。これらの各インスタンスは、独自のアドレス空間を持ち、独自のリソースを制御できます。プロセスが破棄されるか終了すると、単一の Java VM からフォークされたすべてのプロセスが破棄され、関連付けられたすべてのリソース (メモリー、入出力、ファイルなど) がオペレーティングシステムによって正常に解放されます。

セキュリティーサポート

次のセキュリティー機能はサポートされていません。

プロトコルのサポート

詳細は、javax.microedition.io パッケージの概要の「プロトコルサポート」のセクションを参照してください。

汎用接続フレームワーク (GCF) のセキュリティーチェック

詳細は、javax.microedition.io パッケージの概要の「汎用接続フレームワーク (GCF) のセキュリティーチェック」のセクションを参照してください。

文字エンコーディング

概要には、次のパッケージに必要な文字エンコーディングが記載されています。

ネットワークのサポート

準拠実装は、ローカルホストへのループバック通信だけをサポートする必要があります。外部ホストへの IP ネットワーク通信は不要です。実装が外部ホストとの IP ネットワーク通信をサポートしない場合、システムプロパティー java.net.isRestricted の値を true に設定する必要があります。java.net.isRestricted の値が true に設定されている場合、java.net および java.microedition.io パッケージの API は、ホスト名の解決や接続の確立などのために外部通信が要求されたとき、指定されているように例外 java.io.IOException とそのサブクラスをスローします。


CDC 1.1.2

Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. Use of this specification is subject to license terms.