com.sun.image.codec.jpeg
インタフェース JPEGImageEncoder

public interface JPEGImageEncoder

JPEGImageEncoder は、イメージデータのバッファを符号化して JPEG データストリームにします。このインタフェースのユーザは、Raster または BufferedImage でイメージデータを提供し、JPEGEncodeParams オブジェクトで必要なパラメータを設定して、符号化される JPEG ストリームの出力先である OutputStream を正常に開く必要があります。 JPEGImageEncoder インタフェースは、イメージデータを符号化して、交換および省略された JPEG データストリームにすることができます。JPEG データストリームは、エンコーダへ提供される OutputStream に書き込まれます。

com.sun.image.codec.jpeg パッケージ内のクラスは、コア Java API の一部ではありません。これらは、Sun の JDK および JRE の配布の一部です。ほかのライセンス保有者がこれらのクラスを配布する可能性はあります。ただし、開発者は、これらのクラスが Sun 以外の実装で利用できると想定して作業することはできません。将来的には、同等の機能がコア API または標準の拡張機能で利用できるようになる予定です。

関連項目:

JPEGCodec, JPEGEncodeParam, Raster, BufferedImage, OutputStream

メソッドの概要

void	encode(BufferedImage bi) BufferedImage を JPEG データストリームとして符号化します。
void	encode(BufferedImage bi, JPEGEncodeParam jep) JPEG データストリームとして BufferedImage を符号化します。
void	encode(Raster ras) Raster を JPEG データストリームとして符号化します。
void	encode(Raster ras, JPEGEncodeParam jep) Raster を JPEG データストリームとして符号化します。
int	getDefaultColorId(ColorModel cm) 指定された ColorModel に対する「デフォルト」の符号化された COLOR_ID を返します。
JPEGEncodeParam	getDefaultJPEGEncodeParam(BufferedImage bi) JPEGEncodeParam オブジェクトを作成するためのファクトリメソッドです。
JPEGEncodeParam	getDefaultJPEGEncodeParam(int numBands, int colorID) JPEGEncodeParam オブジェクトを作成するためのファクトリメソッドです。
JPEGEncodeParam	getDefaultJPEGEncodeParam(JPEGDecodeParam jdp) JPEGDecodeParam から JPEGEncodeParam を作成するためのファクトリメソッドです。
JPEGEncodeParam	getDefaultJPEGEncodeParam(Raster ras, int colorID) JPEGEncodeParam オブジェクトを作成するためのファクトリメソッドです。
JPEGEncodeParam	getJPEGEncodeParam() 現在の JPEGEncodeParam オブジェクトのコピーを返します。
OutputStream	getOutputStream() エンコーダが現在関連付けられているストリームを返します。
void	setJPEGEncodeParam(JPEGEncodeParam jep) 将来の符号化操作で使う JPEGEncodeParam オブジェクトを設定します。

メソッドの詳細

getOutputStream

public OutputStream getOutputStream()

エンコーダが現在関連付けられているストリームを返します。

setJPEGEncodeParam

public void setJPEGEncodeParam(JPEGEncodeParam jep)

将来の符号化操作で使う JPEGEncodeParam オブジェクトを設定します。jep は、コピーされるので、このメソッドを呼び出し直さない限り、変更は追跡されません。

パラメータ:

jep - 将来の符号化で使用する JPEGEncodeParam オブジェクト

getJPEGEncodeParam

public JPEGEncodeParam getJPEGEncodeParam()

現在の JPEGEncodeParam オブジェクトのコピーを返します。変更を符号化処理に反映させたい場合は、setJPEGEncodeParam を使うか、符号化の呼び出し内に修正した param オブジェクトを提供することにより、エンコーダに対してもう一度設定を行う必要があります。

戻り値:

現在の JPEGEncodeParam オブジェクトのコピー

getDefaultJPEGEncodeParam

public JPEGEncodeParam getDefaultJPEGEncodeParam(BufferedImage bi)
                                          throws ImageFormatException

JPEGEncodeParam オブジェクトを作成するためのファクトリメソッドです。返されるオブジェクトは、指定された BufferedImage の符号化を確実に行います。

encode

public void encode(BufferedImage bi)
            throws IOException,
                   ImageFormatException

BufferedImage を JPEG データストリームとして符号化します。カラー変換が行われる場合があります。現在の JPEGEncodeParam の符号化された COLOR_ID は、BufferedImage の ColorModel が指定された際に getDefaultColorID によって返される値と一致しなければなりません。

JPEGEncodeParam オブジェクトが提供されていない場合は、bi を使って getDefaultJPEGEncodeParam を呼び出すことにより、デフォルトの JPEGEncodeParam オブジェクトが作成されます。

パラメータ:

bi - 符号化する BufferedImage

encode

public void encode(BufferedImage bi,
                   JPEGEncodeParam jep)
            throws IOException,
                   ImageFormatException

JPEG データストリームとして BufferedImage を符号化します。カラー変換が行われる場合があります。jep の符号化された COLOR_ID は、BufferedImage の ColorModel が指定された際に getDefaultColorID によって返される値と一致しなければなりません。

この呼び出しは、現在の JPEGEncodeParam オブジェクトも設定します。指定された JPEGEncodeParam オブジェクトは、今回および将来の符号化に使われます。jep が null の場合は、bi を使って getDefaultJPEGEncodeParam を呼び出すことにより、新しい JPEGEncodeParam オブジェクトが作成されます。

パラメータ:

bi - 符号化する BufferedImage

jep - 符号化の制御に使う JPEGEncodeParam オブジェクト

getDefaultColorId

public int getDefaultColorId(ColorModel cm)

指定された ColorModel に対する「デフォルト」の符号化された COLOR_ID を返します。このメソッドは、バッファリングされたイメージの符号化が単純である場合は必要ありません (ライブラリによって計算されます) が、Raster の符号化に役立つ可能性があります。符号化の前に、イメージにどの処理が必要かを特定しておきます。

パラメータ:

cm - JPEG で符号化された COLOR_ID にマップする ColorModel

戻り値:

cm から JPEG Color_ID へのデフォルトのマッピング。まれにカラー変換が必要な場合がある

getDefaultJPEGEncodeParam

public JPEGEncodeParam getDefaultJPEGEncodeParam(Raster ras,
                                                 int colorID)
                                          throws ImageFormatException

JPEGEncodeParam オブジェクトを作成するためのファクトリメソッドです。ユーザは、colorID を Raster 内に含まれるデータに一致させる必要があります。一致させないと、圧縮率またはイメージの品質が低下します。JPEG についての理解が十分でない場合は、BufferedImage インタフェースに忠実に作業することを強くお勧めします。

getDefaultJPEGEncodeParam

public JPEGEncodeParam getDefaultJPEGEncodeParam(int numBands,
                                                 int colorID)
                                          throws ImageFormatException

JPEGEncodeParam オブジェクトを作成するためのファクトリメソッドです。ユーザは、colorID を指定されたバンド数 (符号化されるデータと同じでなければならない) に一致させる必要があります。一致させないと、圧縮率、またはイメージの品質が低下します。JPEG についての理解が十分でない場合は、BufferedImage インタフェースに忠実に作業することを強くお勧めします。

パラメータ:

numBands - 符号化されるバンド数 (最大 4)

colorID - 符号化されるデータに対する COLOR_ID。パラメータオブジェクト内に適切なデフォルトを設定するために使われる。指定されたバンド数に一致していなければならない

getDefaultJPEGEncodeParam

public JPEGEncodeParam getDefaultJPEGEncodeParam(JPEGDecodeParam jdp)
                                          throws ImageFormatException

JPEGDecodeParam から JPEGEncodeParam を作成するためのファクトリメソッドです。JPEGDecodeParam オブジェクトから初期化される新しい JPEGEncodeParam オブジェクトを返します。マーカ、テーブル、マッピングなどの主な情報はすべて DecodeParam から初期化されます。

パラメータ:

jdp - コピーする JPEGDecodeParam オブジェクト

encode

public void encode(Raster ras)
            throws IOException,
                   ImageFormatException

Raster を JPEG データストリームとして符号化します。カラー変換は行われません。Raster を現在の JPEGEncodeParam オブジェクトに含まれる符号化された COLOR_ID に一致させる必要があります。

JPEGEncodeParam オブジェクトが提供されていない場合は、ras および COLOR_ID_UNKNOWN を使って getDefaultJPEGEncodeParam を呼び出すことによって、新しい JPEGEncodeParam オブジェクトが作成されます。

パラメータ:

ras - 符号化する Raster

encode

public void encode(Raster ras,
                   JPEGEncodeParam jep)
            throws IOException,
                   ImageFormatException

Raster を JPEG データストリームとして符号化します。カラー変換は行われません。Raster を JPEGEncodeParam オブジェクトに含まれる符号化された COLOR_ID に一致させる必要があります。 jep が null の場合は、ras および COLOR_ID_UNKNOWN を使って getDefaultJPEGEncodeParam を呼び出すことによって、新しい JPEGEncodeParam オブジェクトが作成されます。

パラメータ:

ras - 符号化する Raster

jep - 符号化の制御に使う JPEGEncodeParam オブジェクト