物理フォント


1.2 リリース以降の Java 2 SDK ソフトウェアから、lib/fonts サブディレクトリに TrueType フォントのセットが組み込まれました。1.2 リリースより前には、JDK ソフトウェアはホストプラットフォームのフォントに依存していました。Monospace のような論理フォントは、font.properties ファイル内のホストプラットフォームフォントにマッピングされています。論理フォントと区別するため、このドキュメントでは TrueType フォントを「物理フォント」と呼びます。

長所

物理フォントは Java 2 プラットフォームにネイティブに組み込まれているため、プログラマは、Java 実行環境が実装されているホストプラットフォームであれば、異なるロケールでも利用できる同一のフォントファミリのセットが保証されます。このため、プログラマは、ロケールおよびプラットフォームごとに大きく異なるホストプラットフォームのフォントに依存する必要がなくなります。

SDK の物理フォントには、次の長所があります。

Java 2 プラットフォームによって提供される物理フォント

Java 2 SDK では、Lucida Sans、Lucida Bright、および Lucida Sans Typewriter の 3 つのフォントファミリが提供されます。各ファミリには 4 つのフォントが含まれており、合計 12 のフォントが提供されます。

Java 2DTM API 内の関連メソッド

SDK の物理フォントの使用

SDK の物理フォントは、基本プラットフォームによって提供されるフォントなど、ほかのフォントと同じ方法で使用できます。たとえば、Lucida Sans Regular フォントのインスタンスは、通常の Font コンストラクタを使って作成できます。たとえば、次のコンストラクタは、Lucida Sans Regular フォントの Font インスタンスを作成します。
Font f = new Font("Lucida Sans", font.PLAIN, 12)
次の例は、Lucida Sans Typewriter Oblique フォントの Font インスタンスを作成します。
Font f = new Font("Lucida Sans Typewriter", font.ITALIC, 18)

Java 2 プラットフォームの物理フォントは、Java 2 SDK の jre/lib/fonts フォルダ、および Java 2 Runtime Environment の lib/fonts ディレクトリに格納されています。TrueType フォントをこのディレクトリに追加して、プログラムで使用することができます。TrueType フォントは、Unicode で符号化されていなければなりません。


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