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9.4 UID クラス

UID クラスは、それが生成されるホスト上で一意に定まる識別子を作成するための抽象化です。UID は、ObjID にアドレス空間識別子として含まれます。UID は、ホスト上で一意の数 (int)、時間 (long)、およびカウント (short) から構成されます。

package java.rmi.server;

public final class UID implements java.io.Serializable {

    public UID();
    public UID(short num); 

    public int hashCode();
    public boolean equals(Object obj);
    public String toString();
    public void write(DataOutput out) 
        throws java.io.IOException;
    public static UID read(DataInput in) 
        throws java.io.IOException;
}
1 つ目のコンストラクタは、それが生成されたホスト上で一意に定まる純粋識別子を作成します。この UID は次の条件下で一意に定まります。a) マシンがリブートするのに 1 秒以上を要すること、b) マシンのクロックが決して時間をさかのぼって再設定されないことです。グローバルに一意な UID を生成するには、単に UIDInetAddress を組み合わせます。

2 つ目の形式のコンストラクタは、既知 UID を作り出します。全部で 216 -1 通りの既知 ID を作ることができます。このコンストラクタが作成する ID は、デフォルト UID コンストラクタが作成するどの ID とも衝突することはありません。 デフォルトの UID コンストラクタは、そのホスト上で真に一意な識別子を作成します。

hashCode メソッド、equals メソッド、および toString メソッドが UID のために定義されています。2 つの UID は、内容が完全に一致するとき等しいとみなされます。

write メソッドは、UID を出力ストリームに書きます。

read メソッドは、特定の入力ストリームから読み込まれた内容から UID を作ります。



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