JavaTM 2 Platform
Standard Ed. 5.0

パッケージ java.util.logging

JavaTM 2 プラットフォームのコアロギング機能のクラスとインタフェースを提供します。

参照先:
          説明

インタフェースの概要
Filter Filter は、ログレベルが提供する制御以上に、ログ対象をきめ細かく制御するために使用されます。
LoggingMXBean ロギングファシリティの管理インタフェースです。
 

クラスの概要
ConsoleHandler この Handler は、System.err にログレコードを発行します。
ErrorManager ErrorManager オブジェクトは Handler に接続され、ロギング時に Handler で発生するエラーを処理します。
FileHandler 単純ファイルのロギング Handler です。
Formatter Formatter は LogRecord のフォーマット処理をサポートします。
Handler Handler オブジェクトは Logger からログメッセージを取得して、それらを書き出します。
Level Level クラスは、ログ出力の制御に使用される標準ログレベルのセットを定義します。
Logger Logger オブジェクトを使用して、特定のシステムまたはアプリケーションコンポーネントのメッセージのログをとります。
LoggingPermission SecurityManager によって実行されるコードが Logger.setLevel などのログ制御メソッドのいずれかを呼び出すときに、SecurityManager がチェックするアクセス権です。
LogManager Logger とログサービスの共有状態のセットを管理するために使用される単一のグローバル LogManager オブジェクトがあります。
LogRecord LogRecord オブジェクトを使用して、ログのフレームワークと個々のログ Handler 間のロギングの要求を渡します。
MemoryHandler メモリの循環バッファの要求をバッファ処理する Handler です。
SimpleFormatter LogRecord の概要を判読可能な形式で出力します。
SocketHandler 簡潔なネットワークログ Handler です。
StreamHandler ストリームに基づくログ Handler です。
XMLFormatter LogRecord を標準 XML 形式でフォーマットします。
 

パッケージ java.util.logging の説明

JavaTM 2 プラットフォームのコアロギング機能のクラスとインタフェースを提供します。ロギング API の主な目的は、顧客のサイトでのソフトウェアの管理とサービスをサポートすることです。

ログを使用する主な 4 つの目的は次のとおりです。

  1. 「エンドユーザとシステム管理者による問題の診断」。これは、リソースの不足、セキュリティ障害、および単純な設定エラーなど、ローカルで修復または追跡可能なよくある問題の簡潔なロギングから構成される
  2. 「フィールドサービスエンジニアによる問題の診断」。フィールドサービスエンジニアが使用するログ情報はシステム管理者が必要な情報よりもかなり複雑で詳細な場合がある。通常このような情報は特別なサブシステム内で付加的なロギングが必要になる
  3. 「開発組織による問題の診断」。フィールドで問題が発生すると、場合によっては取り込まれたログ情報は診断のために元の開発チームに戻される必要がある。このログ情報は非常に詳細であり、かなり不可解なものになるおそれがある。場合によってはこのような情報には特定のサブシステムの内部実行の詳細なトレースが含まれる
  4. 「開発者による問題の診断」。ロギング API を使用して、開発中のアプリケーションのデバッグを支援することもできる。これには、低レベルのライブラリが生成するログ情報とともにターゲットアプリケーションが生成するログ情報が含まれる。ただし、ログ情報をこのように使用することは極めて適切ではあるが、ロギング API は、開発環境にすでに存在する通常のデバッギングとプロファイリングツールを置き換えるものではないことに注意する必要がある

このパッケージの主な要素は次のとおりです。

ロギング API は静的構成制御および動的構成制御の両方を提供します。静的制御では、フィールドサービススタッフが特定の構成を設定して、新しいログ設定でアプリケーションを再起動できるようにします。動的制御は、現在稼動中のプログラム内でログ構成を更新できるようにします。また、API はシステムの異なる機能領域に対してロギングを使用可能または使用不可にできます。たとえば、フィールドサービスエンジニアが、すべての AWT イベントのトレースに関心はあるが、ソケットイベントやメモリの管理に関心がない場合があるからです。

null ポインタ

一般に、javadoc ドキュメントでほかに注記されていないかぎり、メソッドとコンストラクタは null 引数を渡されると NullPointerException をスローします。この規則の一般的な例外としては、Logger クラスのログ簡易メソッド config、entering、exiting、fine、finer、finest、log、logp、logrb、severe、throwing、および warning メソッドが、初期 Level 引数を除くすべての引数に対し null 値を受け入れることが挙げられます (存在する場合)。

関連ドキュメント

制御フローの概要については、「Java ロギングの概要」を参照してください。

導入されたバージョン:
1.4

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バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java 2 SDK SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

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