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Java Platform, Standard Edition Installation Guide
Release 10
E91100-01
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12 構成ファイルを使用したJREのインストール

構成ファイルを使用して、JREインストールを標準化すること、およびコマンド行で使用できないオプションを指定することができます。

このトピックでは、JDKコマンド行インストール・オプションを補完する構成ファイルについて説明します。インストーラ構成ファイルは、インストーラのコマンド行で指定されたオプションの代替となったり、オプションを拡張したりします。

注意:

Windows、macOSおよびLinuxのコマンド行インストーラは構成ファイルをサポートしていますが、すべてのオペレーティング・システムがすべての構成ファイル・オプションをサポートしているとはかぎりません。

構成ファイルの使用

WindowsでJREをインストールする場合、次のようにINSTALLCFGコマンド行オプションを使用して、構成ファイルを指定します。

jre INSTALLCFG=configuration_file_path

  • jreは、インストーラのベース・ファイル名(たとえばjre-10.0.1_windows-x64_bin.exe)です。

  • configuration_file_pathは、構成ファイルへのパスです。

Solaris、LinuxまたはmacOSでJREをインストールする場合、/etc/java/config/jre-install.propertiesという名前で構成ファイルを作成します。JREインストーラを起動すると、この特定のパスと名前の構成ファイルを探します。

構成ファイルのオプション

次の表に、各オペレーティング・システムに適用されるインストーラの構成ファイル・オプションをリストします。

注意:

Enable1、値Disable0に置き換えてください。

JRE Windowsオフライン・インストーラを実行する場合、コマンド行で同じオプションを使用します。JREのコマンド行インストールを参照してください。

表12-1 構成ファイルのオプション

オプション オペレーティング・システム 説明 JREオフライン・インストーラ ランタイム構成ファイルに保存
INSTALL_SILENT= Windows EnableDisable

サイレント(非対話型)インストール。

デフォルト: Disable

はい はい
INSTALLDIR= Windows path

ファイルのインストール先のフォルダ/ディレクトリ。

デフォルト: オペレーティング・システムのデフォルト・パス

Windowsの場合、これは最初のインストール時のみ機能します。LinuxおよびSolarisでは、この目的にはオペレーティング・システム・ツールを使用するため、インストール・ディレクトリの再配置はオペレーティング・システム・ツールによって処理されます。(例: rpm --prefix=path)]

はい いいえ
STATIC= Windows EnableDisable

静的なインストールを実行します(JREの静的インストールを参照してください)。

デフォルト: Disable

はい いいえ
AUTO_UPDATE=

Windows

macOS

EnableDisable

自動更新機能を有効にします。

デフォルト: Enable

はい はい
WEB_JAVA=

Windows

macOS

Linux

EnableDisable

ダウンロード済のJavaアプリケーションがWebブラウザまたはJava Web Startでの実行を許可される/されないように、インストールを構成します。

デフォルト: Enable

はい いいえ
WEB_JAVA_SECURITY_LEVEL=

Windows

macOS

Linux

H (高), VH (非常に高)

ブラウザまたはJava Web Startで実行中のJavaアプリケーションのインストールのセキュリティ・レベルを構成します。

デフォルト: H

はい いいえ
WEB_ANALYTICS= Windows EnableDisable

インストーラによるインストール関連の統計のOracleサーバーへの送信を許可または禁止します。

デフォルト: Enable

はい はい
EULA= Windows EnableDisable

JavaアプレットまたはJava Web Startアプリケーションを起動する場合、ユーザーは、エンド・ユーザー・ライセンス契約(EULA)に同意するよう求められます。

デフォルト: Disable

はい はい
REBOOT= Windows EnableDisable

無効にすると、インストーラはJREのインストール後にコンピュータを再起動するようユーザーに求めません。しかし、ほとんどの場合、インストーラはJREのインストール後にコンピュータを再起動する必要はありません。

デフォルト: Enable

はい いいえ
NOSTARTMENU= Windows EnableDisable

インストーラがJavaの起動項目を設定せずにJREをインストールすることを指定します。

デフォルト: Disable

はい いいえ
REMOVEOUTOFDATEJRES= Windows 01

注意: オンラインおよびオフラインのインストーラ(.exeおよびラッパー)のみに適用されます。JREのインストール時に既存の古いJREをアンインストールするようにします。

REMOVEOUTOFDATEJRES=0 を使用すると、すべての古いJavaバージョンがシステムに残ります。

REMOVEOUTOFDATEJRES=1を使用すると、すべての古いJavaバージョンがシステムから削除されます。

たとえば、jre–10.1.1.1.exe /s REMOVEOUTOFDATEJRES=1を実行すると、セキュリティ・ベースラインを下回っているすべてのJREが削除されます。セキュリティ・ベースラインを上回っているJREはアンインストールされません。

はい いいえ

サンプル構成ファイル

次に、Windowsでの構成ファイルのサンプルを示します。次のことを指定します。

  • サイレント・インストールを実行する。

  • JREをディレクトリC:\java\jreにインストールする。

  • ブラウザで実行中の署名なしのJavaアプリケーションのセキュリティ・レベルを「非常に高」に設定する。

例12-1 Windowsのサンプル構成ファイル

INSTALL_SILENT=Enable
INSTALLDIR=C:\java\jre
WEB_JAVA_SECURITY_LEVEL=VH

システム・ランタイム構成ファイル

構成ファイルを使用してJREをインストールすると、インストーラは、オペレーティング・システムに応じて、コンピュータ内の次のいずれかの場所にファイルを(インストール時に使用されたオプションのサブセットとともに)保存します。

  • Windows: %PROGRAMDATA%\Oracle\Java\java.settings.cfg

  • SolarisおよびLinux: /etc/Oracle/Java/java.settings.cfg

  • macOS: /Library/Application/Support/Oracle/Java/java.settings.cfg