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Java Platform, Standard Edition JRockitからHotSpotへの移行ガイド
リリース10
E94985-01
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2 ガベージ・コレクタ

このトピックでは、Oracle JRockitおよびHotSpotで使用できるガベージ・コレクションのチューニング・オプションを説明し、それらの機能とパフォーマンスを比較します。

ガベージ・コレクションのチューニング

次の表は、Oracle JRockitおよびHotSpotで使用できる重要なガベージ・コレクション(GC)のチューニング・オプションを示します。

表2-1 ガベージ・コレクタ

Oracle JRockitガベージ・コレクタ HotSpotガベージ・コレクタ 注意

これらのオプションのいずれかを使用するスループット・コレクタ・セット:

  • -Xgc:throughput

  • -Xgc:genpar

  • -Xgc:singlepar

  • -Xgc:parallel

スループット・コレクタ:

—XX:+UseParallelGC - 若い世代と古い世代の両方にパラレル圧縮コレクタを使用

-XX:+UseParallelGC -XX:-UseParallelOldGC - 若い世代にパラレル圧縮コレクタを、古い世代にシリアル・マーク・スイープを使用

パラレルGCスレッド数は、次を使用して制御できます

-XX:ParallelGCThreads=n

次のオプションのいずれかを使用する待機時間の少ないコレクタ・セット:

-Xgc:pausetime

-Xgc:gencon

-Xgc:singlecon

-XX:+UseG1GC

または

-XX:+UseConcurrentMarkSweepGC

注意:

CMSコレクタは、JDK 9で非推奨になりました。

HotSpotでは、2つのコンカレントのコレクタ間で選択できます。

  • ガベージファースト(G1)・ガベージ・コレクタは、大容量のメモリーを搭載するマルチプロセッサ・マシンを対象とするサーバー形式のコレクタです。ガベージ・コレクション一時停止時間目標を高い確率で満たしながら、高いスループットを実現します
  • コンカレント・マーク・スイープ(CMS)コレクタは、ガベージ・コレクションによる一時停止の短縮が優先され、ガベージ・コレクションとプロセッサ・リソースを共有する余裕があるアプリケーションを対象としています

ガベージファースト・ガベージ・コレクタはデフォルトのコレクタです。

HotSpotに含まれている様々なガベージ・コレクタを理解するには、『Java Platform, Standard Edition HotSpot仮想マシン・ガベージ・コレクション・チューニング・ガイド』のガベージ・コレクションのチューニングの概要に関する項を参照してください。