プライマリ・コンテンツに移動
Java Platform, Standard Editionモニタリングおよび管理ガイド
リリース10
E94984-01
目次へ移動
目次

前

6 Java Discovery Protocol (JDP)

Java Discovery Protocol (JDP)は、同じネットワーク・サブネットで管理可能なJVMを検出するテクノロジ(特に、Java Mission ControlおよびJava Flight Recorder)を使用できるようにするプロトコルです。

管理可能なJVMとは、Java Management Extensions (JMX)エージェントを実行しているJVMです。JDPはマルチキャストベースであり、ビーコンのように動作します。つまり、外部JMXエージェントへの接続に必要なJMXサービスURL (JMXServiceURLクラスを参照)をブロードキャストします。これにより、失敗したJVMまたはモニタリングできなくなったJVMを検出するテクノロジを使用できるようになります。

JDPの有効化と構成

JDPを有効にするには、Javaアプリケーションの起動時にコマンド行で次のオプションを指定します。

-Dcom.sun.management.jmxremote.autodiscovery=true

注意:

JDPを有効にしても、JMXのセキュリティに影響はありません。JMXのセキュリティの有効化と構成については、JMXテクノロジを使用するモニタリングと管理を参照してください。

表6-1に、JDPの構成で使用する可能性のあるその他のオプションを示します。

表6-1 JDPのプロパティ

プロパティ 説明 デフォルト値

-Dcom.sun.management.autodiscovery

ネットワーク・サブネットでの自動検出(JDP)を有効にします

false

-Dcom.sun.management.jdp.pause

ブロードキャスト間隔を秒単位で指定します

5

-Dcom.sun.management.jdp.ttl

自動検出パケットの存続時間(秒単位)

1

-Dcom.sun.management.jdp.address

自動検出パケットを送信するマルチキャスト・アドレス

224.0.23.178

-Dcom.sun.management.jdp.port

自動検出パケットを送信するマルチキャスト・ポート。com.sun.management.autodiscoveryプロパティが設定されていない場合でも、自動検出を有効にします。

7095

-Dcom.sun.management.jdp.name

JVMのブロードキャスト名

デフォルトなし

-Dcom.sun.management.jdp.source_addr

ブロードキャストに使用するソース・インタフェースのアドレス

自動割当て