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Java Platform, Standard Editionツール・リファレンス
リリース10
E94992-01
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appletviewer

注意: Webブラウザを使用せずにアプレットビューアを起動したりアプレットを実行するには、appletviewerコマンドを使用します。アプレットAPIは、JDK 9で使用可能でありサポートされていますが、将来のリリースでの削除に備えて非推奨とマークされています。アプレットのかわりに、Java Web Startまたは自己完結型アプリケーションなどの代替を検討してください。

形式

appletviewer [options] url...
options

空白で区切ったコマンド行オプションを指定します。「appletviewerのオプション」を参照してください。

url

表示されるドキュメントまたはリソースの場所を指定します。複数のURLを空白文字で区切って指定できます。

説明

appletviewerコマンドはurlで指定されたドキュメントあるいはリソースと接続して、そのドキュメントが参照するそれぞれのアプレットを別個のアプレットビューアのウィンドウで表示します。urlで参照されたドキュメントがOBJECTEMBEDまたはAPPLETタグでどのアプレットも参照していない場合、appletviewerコマンドは何も行いません。OBJECTEMBEDおよびAPPLET タグについては、「アプレットビューアのタグ」を参照してください。

appletviewerコマンドは、RFC2396で規定されたエスケープ・メカニズムに従って符号化されたURLを必要とします。サポートされるのは、符号化されたURLだけです。ただし、ファイル名については、RFC2396に指定された方法で符号化を解除しておく必要があります。

注意:

appletviewerコマンドは、開発専用です。

appletviewerのオプション

-encoding encoding-name

入力HTMLファイルのエンコーディング名を指定します。

-Jjavaoption

アプレットビューアを実行するJavaインタプリタに1つの引数として、文字列javaoptionを渡します。引数に空白を含めないでください。複数の引数は、すべてを接頭辞-Jで始める必要があります。これは、コンパイラの実行環境、またはメモリーの利用に有効です。JVMオプションの詳細は、 javaコマンドのドキュメントを参照してください。

アプレットビューアのタグ

アプレットビューアを使用すると、ブラウザを使用せずにJavaアプレットを実行できます。

アプレットビューアでは、アプレットの起動に直接関連しないHTMLを無視します。ただし、さまざまなアプレット起動構文は認識します。この項では、アプレットビューアが認識するHTMLコードについて説明します。これ以外のHTMLコードは無視されます。

object

objectタグはHTML 4.0のタグで、HTMLページにアプレットとマルチメディア・オブジェクトを埋め込むために使用します。また、Internet Explorer (IE) 4.nのHTML 3.2用の拡張機能でもあり、最新のJavaプラグインを使用してIE上でJavaアプレットを実行できます。

<object
  width="pixelWidth"
  height="pixelHeight"
>
  <param name="code" value="yourClass.class">
  <param name="object" value="serializedObjectOrJavaBean">
  <param name="codebase" value="classFileDirectory">
   ...alternate-text
</object>

注意:

  • アプレットビューアでは、classID属性を無視します(次の値でJavaプラグインを指していることを前提とします)。

    classid="clsid:8AD9C840-044E-11D1-B3E9-00805F499D93"
  • アプレットビューアでは、通常はobjectタグの一部として含まれる、codebase属性も無視します(次のような値でネットワークcabファイル内のJavaプラグインを指していることを前提とします)。

    codebase="http://java.sun.com/products/plugin/1.1/jinstall-11-win32.cab#Version=1,1,0,0"
  • オプションのcodebaseパラメータ・タグは、アプレット・クラスの位置を指定する相対URLを渡します。

  • codeまたはobjectを指定します(両方ではなく)。

  • typeパラメータ・タグはアプレットビューアでは使用されませんが、ブラウザがプラグインを適切にロードするために必要です。アプレットの場合は、次のような値を指定します。

    <param name="type" value="application/x-java-applet;version=1.1">

    または

    <param name="type__1" value="application/x-java-applet">

    直列化オブジェクトまたはJavaBeanの場合は、typeパラメータには次のような値を指定します。

    <param name="type__2" value="application/x-java-bean;version=1.1">

    または

     <param name="type__3" value="application/x-java-bean">
  • その他のパラメータ・タグは、アプレットに渡される引数値です。

  • IE4.nが認識するobjectタグとNetscape 4.nが認識するembedタグは、アプレットをダウンロードするブラウザにかかわらず、最新のJavaプラグインをアプレットが使用できるように結合することができます。

  • アプレットビューアは、パラメータ・タグjava_codejava_codebasejava_objectjava_typeを認識しません。これらのタグはそれぞれ、codecodebaseobjecttypeという名前のパラメータをアプレットが定義している場合にのみ必要です。その場合、プラグインでは、アプレットが使用するバージョンに優先してjava_ versionオプションを認識して使用します。アプレットがこれらの4つの名前のどれかを持つパラメータを要求する場合には、そのアプレットはアプレットビューアでは実行できないことがあります。

embed

embedタグはNetscapeのHTML 3.2用の拡張機能で、これを使うとHTMLページにアプレットやマルチメディア・オブジェクトを埋め込むことができます。Netscape 4.nブラウザ(HTML 3.2をサポートしている)では、Javaプラグインを使用してJavaアプレットを実行できます。

<embed
  code="yourClass.class"
  object="serializedObjectOrJavaBean"
  codebase="classFileDirectory"
  width="pixelWidth"
  height="pixelHeight"
>
   ...
</embed>

注意:

  • objectタグとembedタグは、アプレットをダウンロードするブラウザにかかわらず、最新のJavaプラグインをアプレットが使用できるように結合することができます。

  • objectタグとは異なり、embedタグで指定される値はすべて、パラメータ(開始タグと終了タグの間にparamタグで指定される)ではなく、属性(タグの一部)です。

  • アプレット・パラメータに引数値を渡すには、embedタグに属性をさらに追加します。

  • アプレットビューアはsrc属性(通常はembedタグの一部)を無視します。

  • codeまたはobjectを指定します(両方ではなく)。

  • オプションのcodebase属性は、アプレット・クラスの位置を指定する相対URLを渡します。

  • type属性はアプレットビューアでは使用されませんが、ブラウザがプラグインを適切にロードするために必要です。

    アプレットの場合は、次のような値を指定します。

    <type="application/x-java-applet;version=1.1">...

    または

    <type="application/x-java-applet">...

    直列化オブジェクトまたはJavaBeanの場合は、typeパラメータには次のような値を指定します。

    <type="application/x-java-bean;version=1.1">...

    または

    <type="application/x-java-bean">...
  • pluginspage属性はアプレットビューアでは使用されませんが、ブラウザがプラグインを適切にロードするために必要です。次のような値で、ネットワークcabファイル内のJavaプラグインを指しています。

    pluginspage="http://java.sun.com/products/plugin/1.1/jinstall-11-win32.cab#Version=1,1,0,0"

applet

appletタグは、HTMLページにアプレットを埋め込むためのHTML 3.2独自のタグです。appletタグを使ってロードされたアプレットは、ブラウザ(最新バージョンのJavaプラットフォームを使っていない場合がある)によって実行されます。アプレットを確実に最新バージョンで実行するには、objectタグを使用してJavaプラグインをブラウザにロードします。すると、そのプラグインがアプレットを実行します。

<applet
  code="yourClass.class"
  object="serializedObjectOrJavaBean"
  codebase="classFileDirectory"
  width="pixelWidth"
  height="pixelHeight"
>
  <param name="..." value="...">
   ...alternate-text
</applet>

注意:

  • codeまたはobjectを指定します(両方ではなく)。

  • オプションのcodebase属性は、アプレット・クラスの位置を指定する相対URLを渡します。

  • paramタグは、アプレット・パラメータの引数値を渡します。

app

appタグは、appletの省略形でしたが、現在はサポートされていません。アプレットビューアはこのタグを、サポートされている等価なタグに変換して出力します。

<app
  class="classFileName" (without a .class suffix)
  src="classFileDirectory"
  width="pixelWidth"
  height="pixelHeight"
>
<param name="..." value="...">
 ...
</app>