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Java Platform, Standard Editionツール・リファレンス
リリース10
E94992-01
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jhsdb

jhsdbツールは、Javaプロセスに接続するか、事後デバッガを起動して、クラッシュしたJava仮想マシン(JVM)からのコア・ダンプの内容を分析する場合に使用します。

形式

jhsdb clhsdb [--pid pid | --exe executable --core coredump]
jhsdb debugd [options] pid [server-id]|[option] executable core [server-id]
jhsdb hsdb [--pid pid | --exe executable --core coredump]
jhsdb jstack [--pid pid | --exe executable --core coredump] [options]
jhsdb jmap [--pid pid | --exe executable --core coredump] [options]
jhsdb jinfo [--pid pid | --exe executable --core coredump] [options]
jhsdb jsnap [options] [--pid pid | --exe executable --core coredump] 
pid

jhsdbツールの接続先となるプロセスIDです。プロセスはJavaプロセスである必要があります。マシン上で実行されているJavaプロセスのリストを取得するには、psコマンドを使用するか、JVMプロセスが別のDockerインスタンスで実行されていない場合はjpsコマンドを使用します。

注意:

JDK 10で、Attach APIを使用して、別のDockerプロセスで実行されているJavaプロセスに接続するためのサポートが追加されました。ただし、jpsコマンドでは、別のDockerインスタンスで実行されているJVMプロセスをリストしません。Dockerコンテナ内の仮想マシンとLinuxホストの接続を試みる場合は、psなどのツールを使用して、JVMのPIDを参照する必要があります。
server-id

複数のデバッグ・サーバーが同一のリモート・ホストで実行している場合に使用するオプション固有のIDです。

executable

コア・ダンプの作成元となるJava実行可能ファイルです。

core

jhsdbツールの接続先となるコア・ファイルです。

options

jhsdbモードでのコマンド行オプションです。「jhsdbモードの共通オプション」「debugdモードのオプション」「jinfoモードのオプション」「jmapモードのオプション」「jmapモードのオプション」「jstackモードのオプション」および「jsnapモードのオプション」を参照してください。

注意:

pidまたはexecutableファイル/coreファイルのペアを指定する必要があります。

説明

jhsdbツールは、Javaプロセスに接続するか、事後デバッガを起動して、クラッシュしたJava仮想マシン(JVM)からのコア・ダンプの内容を分析する場合に使用します。このコマンドは試験的なものであり、サポート対象外になっています。

注意:

jhsdbツールをライブ・プロセスに接続すると、プロセスはハングし、デバッガによる切離しの際にクラッシュする可能性があります。

jhsdbツールは、次のモードのいずれかで起動できます。

jhsdb clhsdb

対話型コマンド行デバッガを起動します。

jhsdb debugd

リモート・デバッグ・サーバーを起動します。

jhsdb hsdb

対話型GUIデバッガを起動します。

jhsdb jstack

スタックおよびロック情報を出力します。

jhsdb jmap

ヒープ情報を出力します。

jhsdb jinfo

基本JVM情報を出力します。

jhsdb jsnap

パフォーマンス・カウンタ情報を出力します。

jhsdbモードの共通オプション

必須のjstackjmapjinfoまたはjsnapモード固有のオプションに加えて、pidexeまたはcoreオプションは、すべてのモードに対して指定する必要があります。次のオプションは、すべてのモードで使用できます。

--pid

ハング中のプロセスのプロセスID。

--exe

実行可能ファイル名。

--core

コア・ダンプ・ファイル名。

--help

コマンドで使用可能なオプションを表示します。

debugdモードのオプション

server-id

このデバッグ・サーバーのオプションの一意のID。これは、複数のデバッグ・サーバーが同一のマシン上で実行されている場合、必須です。

jinfoモードのオプション

オプションが指定されていないと、jhsdb jinfoは、フラグとプロパティの両方を出力します。

--flags

VMフラグを出力します。

--sysprops

Javaシステム・プロパティを出力します。

オプションなし

VMフラグおよびJavaシステム・プロパティを出力します。

jmapモードのオプション

次のモード固有のオプションに加えて、pidexeまたはcoreオプション(「jhsdbモードの共通オプション」を参照)を指定する必要があります。

オプションなし

Solarisのpmapと同じ情報を出力します。

--heap

javaヒープ・サマリーを出力します。

--binaryheap

javaヒープをhprofバイナリ形式でダンプします。

--dumpfile

ダンプファイルの名前を出力します。

--histo

javaオブジェクト・ヒープのヒストグラムを出力します。

--clstats

クラス・ローダーの統計情報を出力します。

--finalizerinfo

ファイナライズを待機しているオブジェクトに関する情報を出力します。

jstackモードのオプション

次のモード固有のオプションに加えて、pidexeまたはcoreオプション(「jhsdbモードの共通オプション」を参照)を指定する必要があります。

--locks

java.util.concurrentのロック情報を出力します。

--mixed

javaと、プラットフォームで使用できる場合はネイティブ・フレームの両方を出力しようとします。

jsnapモードのオプション

次のモード固有のオプションに加えて、pidexeまたはcoreオプション(「jhsdbモードの共通オプション」を参照)を指定する必要があります。

--all

すべてのパフォーマンス・カウンタを出力します。