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Java Platform, Standard Editionツール・リファレンス
リリース10
E94992-01
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wsimport

wsimportコマンドは、Java API for XML Webサービス(JAX-WS)ポータブル・アーティファクトを生成する場合に使用します。

形式

wsimport [ options ] wsdl_URI
options

これは、wsimportコマンド行オプションです。「wsimportコマンドのオプション」を参照してください。

wsdl_URI

Webサービスを呼び出す方法、予測されるパラメータおよび返されるデータ構造に関するマシン判読可能形式の説明を含むファイル。

説明

wsimportコマンドは、次のJAX-WSポータブル・アーティファクトを生成します。これらのアーティファクトは、Webサービス定義言語(WSDL)ファイル・ドキュメント、スキーマ・ドキュメントおよびエンドポイント実装とともに、WARファイルにパッケージ化してデプロイできます。また、wsimportコマンドは、wsimport Antタスクを提供します。

  • サービス・エンドポイント・インタフェース(SEI)

  • サービス

  • wsdl:faultから例外クラスがマップされます(存在する場合)

  • 応答wsdl:messageから非同期応答Beanが派生されます(存在する場合)

  • Java Architecture for XML Binding (JAXB)が生成する値タイプ(スキーマ・タイプからマップされたJavaクラス)

wsgenコマンドを起動するには、次のコマンドを入力します。

  • Oracle Solaris、LinuxおよびOS X:

    /bin/wsimport.sh -help
    
  • Windows:

    \bin\wsimport.bat -help
    

wsimportコマンドのオプション

-b path

外部のJAX-WSまたはJAXBバインディング・ファイルを指定します。-bオプションを使用して、複数のJAX-WSおよびJava Architecture for XML Binding (JAXB)バインディング・ファイルを指定できます。これらのファイルを使って、パッケージ名やBean名などをカスタマイズできます。

-B jaxbOption

jaxbOptionオプションをJAXBスキーマ・コンパイラに渡します。

-catalog file

外部エンティティ参照を解決するカタログ・ファイルを指定します。-catalogオプションは、TR9401、XCatalogおよびOASIS XML Catalog形式をサポートします。

-classpath pathまたは-cp path

ユーザー・クラス・ファイルとwsimportの拡張機能を検索する場所を指定します。

-d directory

生成される出力ファイルを格納する場所を指定します。

-encoding encoding

ソース・ファイルで使用される文字エンコーディングを指定します。

-extension

ベンダー拡張を使用できるようにします。拡張を使用すると、アプリケーションの移植性が失われたり、他の実装で機能しなくなる可能性があります。

-help

wsimportコマンドのヘルプ・メッセージを表示します。

-httpproxy:proxy

HTTPプロキシ・サーバーを指定します。形式は次のとおりです。

[user[:password]@]proxyHost:proxyPort

-JjavacOption

このオプションをjavacに渡します。

-keep

生成されたファイルを保持します。

-p name

WSDLファイルおよびスキーマのバインディング・カスタマイズや仕様で定義されているデフォルトのアルゴリズムをオーバーライドするターゲット・パッケージの名前を指定します。

—m name

指定のJavaモジュール名でmodule-info.javaを生成します。

-quiet

wsimportコマンドの出力を抑制します。

-s directory

生成されるソース・ファイルを格納する場所を指定します。

-target version

指定されたJAX-WS仕様バージョンに従ってコードを生成します。バージョン2.0では、JAX-WS 2.0仕様に準拠したコードを生成します。

-verbose

コンパイラのメッセージを表示します。

-version

バージョン情報を出力します。

-fullversion

フル・バージョン情報を出力します。

-wsdllocation location

@WebServiceClient.wsdlLocationの値を指定します。

-clientjar jarfile

Webサービスの呼出しに必要なWSDLメタデータとともに、生成されたアーティファクトのjarファイルを作成します。

-generateJWS

スタブ化されたJava Web Start (JWS)実装ファイルを生成します。

-implDestDir directory

JWS実装ファイルの生成場所を指定します。

-implServiceName name

生成されたJWS実装のサービス名のローカル部分を指定します。

-implPortName name

生成されたJWS実装のポート名のローカル部分を指定します。

-bオプションを使って、複数のJAX-WSおよびJAXBバインディング・ファイルを指定できます。これらのファイルを使って、パッケージ名やBean名など、様々な要素をカスタマイズできます。

wsimportコマンドの拡張機能

-XadditionalHeaders

要求またはレスポンス・メッセージにバインドされないヘッダーをJavaメソッドのパラメータにマップします。

-Xauthfile file

承認情報を含むファイルを指定するWSDL URIを指定します。このURIの形式は次のとおりです。

http://user-name:password@host-name/web-service-name>?wsdl.
-Xdebug

デバッグ情報を出力します。

-Xno-addressing-databinding

W3CEndpointReferenceTypeとJavaのバインディングを有効にします。

-Xnocompile

生成されたJavaファイルをコンパイルしません。

-XdisableAuthenticator

JAX-WSリファレンス実装で使用されたオーセンティケータを無効にします。-Xauthfileオプションは、設定した場合、無視されます。

-XdisableSSLHostnameVerification

wsdlファイルのフェッチ中のSSLホスト名検証を無効にします。

wsimportコマンドの使用例を次に示します。

 wsimport stock.wsdl -b stock.xml -b stock.xjb
 wsimport -d generated http://example.org/stock?wsdl