モジュール java.logging
パッケージ java.util.logging

クラスLevel

  • すべての実装されたインタフェース:
    Serializable

    public class Level
    extends Object
    implements Serializable
    Levelクラスは、ロギング出力の制御に使用可能な一連の標準ロギング・レベルを定義します。 ロギングLevelオブジェクトは順序付けされており、順序付けされた整数によって指定されます。 あるレベルのロギングを有効にすると、それより高いレベルのロギングもすべて有効になります。

    通常、クライアントはLevel.SEVEREなど定義済みのLevel定数を使用する必要があります。

    レベルは降順で次のとおりです。

    • SEVERE (最高値)
    • WARNING (警告)
    • INFO
    • CONFIG
    • FINE
    • FINER
    • FINEST (最低値)
    これら以外に、ロギングをオフするために使用されるレベルOFF、およびすべてのメッセージのロギングを有効にするために使用されるレベルALLがあります。

    サード・パーティが、Levelのサブクラスを作成することで追加のロギング・レベルを定義することも可能です。 そうした場合、サブクラス作成時に、一意の整数レベル値を選択することと、適切なreadResolveメソッドを定義することで直列化を通してObjectが一意のプロパティを保持できるように注意する必要があります。

    導入されたバージョン:
    1.4
    関連項目:
    直列化された形式
    • フィールドのサマリー

      フィールド 
      修飾子と型 フィールド 説明
      static Level ALL
      ALLはすべてのメッセージのログをとることを示します。
      static Level CONFIG
      CONFIGは静的な構成メッセージのメッセージ・レベルです。
      static Level FINE
      FINEはトレース情報を提供するメッセージ・レベルです。
      static Level FINER
      FINERはかなり詳細なトレース・メッセージを示します。
      static Level FINEST
      FINESTは非常に詳細なトレース・メッセージを示します。
      static Level INFO
      INFOはメッセージを情報として提供するメッセージ・レベルです。
      static Level OFF
      OFFはロギングをオフするために使われる特殊なレベルです。
      static Level SEVERE
      SEVEREは重大な障害を示すメッセージ・レベルです。
      static Level WARNING
      WARNINGは潜在的な問題を示すメッセージ・レベルです。
    • コンストラクタのサマリー

      コンストラクタ 
      修飾子 コンストラクタ 説明
      protected Level​(String name, int value)
      指定された整数値で名前付きLevelを作成します。
      protected Level​(String name, int value, String resourceBundleName)
      指定された整数値と指定されたローカリゼーション・リソース名で名前付きLevelを作成します。
    • メソッドのサマリー

      修飾子と型 メソッド 説明
      boolean equals​(Object ox)
      2つのオブジェクトの値が等しいかどうかを比較します。
      String getLocalizedName()
      現在のデフォルト・ロケールに対して、Levelのローカライズされた文字列名を返します。
      String getName()
      Levelのローカライズされていない文字列名を返します。
      String getResourceBundleName()
      レベルのローカリゼーション・リソース・バンドル名、またはローカリゼーション・バンドルが定義されていない場合はnullを返します。
      int hashCode()
      ハッシュ・コードを生成します。
      int intValue()
      このレベルの整数値を取得します。
      static Level parse​(String name)
      レベル名の文字列をLevelに構文解析します。
      String toString()
      このLevelの文字列表現を返します。
    • フィールドの詳細

      • OFF

        public static final Level OFF
        OFFはロギングをオフするために使われる特殊なレベルです。 このレベルはInteger.MAX_VALUEに初期化されます。
      • SEVERE

        public static final Level SEVERE
        SEVEREは重大な障害を示すメッセージ・レベルです。

        一般に、SEVEREメッセージは、通常のプログラム実行の妨げになるような、非常に重要なイベントを記述すべきです。 それらは、エンド・ユーザーとシステム管理者にとって適度に理解しやすいものであるべきです。 このレベルは1000に初期化されます。

      • WARNING

        public static final Level WARNING
        WARNINGは潜在的な問題を示すメッセージ・レベルです。

        一般的にWARNINGメッセージでは、エンド・ユーザーまたはシステム管理者が関心を持つ、または潜在的な問題を示すイベントを説明します。 このレベルは900に初期化されます。

      • INFO

        public static final Level INFO
        INFOはメッセージを情報として提供するメッセージ・レベルです。

        INFOメッセージは通常、コンソールまたはそれと同等のものに書き込まれます。 このため、INFOレベルは、エンド・ユーザーとシステム管理者が理解できるかなり重要なメッセージにのみ使用しなければいけません。 このレベルは800に初期化されます。

      • CONFIG

        public static final Level CONFIG
        CONFIGは静的な構成メッセージのメッセージ・レベルです。

        CONFIGメッセージの目的は、さまざまな静的構成情報を提供することで、特定の構成に関係する可能性のある問題のデバッグを支援することです。 たとえば、CONFIGメッセージにはCPUのタイプ、グラフィックスの深さ、GUIのLook & Feelなどを含めることができます。このレベルは700に初期化されます。

      • FINE

        public static final Level FINE
        FINEはトレース情報を提供するメッセージ・レベルです。

        FINE、FINER、FINESTはどれも、比較的詳細な追跡を行うためのものです。 この3つのレベルの正確な意味はサブシステムごとに異なりますが、一般に、FINESTはもっとも大量で詳しい出力に対して、FINERはそれよりも若干詳細度の劣る出力に対して、FINEはもっとも量の少ない(したがってもっとも重要度の高い)メッセージに対して、それぞれ使用されます。

        一般的に、FINEレベルは、特定のサブシステムに特別な関心を持たない開発者にとって広く興味のある情報のために使用されます。

        FINEメッセージは復旧可能な小さな障害などのメッセージを含む場合があります。 潜在的なパフォーマンス劣化を示す問題も、FINEとしてロギングする価値があります。 このレベルは500に初期化されます。

      • FINER

        public static final Level FINER
        FINERはかなり詳細なトレース・メッセージを示します。 デフォルトで、例外の入力、戻り、スローなどのログ呼出しはこのレベルでトレースされます。 このレベルは400に初期化されます。
      • FINEST

        public static final Level FINEST
        FINESTは非常に詳細なトレース・メッセージを示します。 このレベルは300に初期化されます。
      • ALL

        public static final Level ALL
        ALLはすべてのメッセージのログをとることを示します。 このレベルはInteger.MIN_VALUEに初期化されます。
    • コンストラクタの詳細

      • Level

        protected Level​(String name,
                        int value)
        指定された整数値で名前付きLevelを作成します。

        このコンストラクタはサブクラス化できるように「protect」になっています。 一般に、ロギングのクライアントは、SEVEREやFINESTなど、定数のLevelオブジェクトのいずれかを使用する必要があります。 ただし、クライアントで新しいロギング・レベルを追加する必要がある場合には、Levelのサブクラスを作成し、新しい定数を定義することができます。

        パラメータ:
        name - Levelの名前。たとえば「SEVERE」。
        value - レベルの整数値。
        例外:
        NullPointerException - 名前がnullである場合
      • Level

        protected Level​(String name,
                        int value,
                        String resourceBundleName)
        指定された整数値と指定されたローカリゼーション・リソース名で名前付きLevelを作成します。
        パラメータ:
        name - Levelの名前。たとえば「SEVERE」。
        value - レベルの整数値。
        resourceBundleName - 指定された名前のローカライズに使用するリソース・バンドルの名前。 resourceBundleNameがnullまたは空文字列の場合、これは無視される
        例外:
        NullPointerException - 名前がnullである場合
    • メソッドの詳細

      • getResourceBundleName

        public String getResourceBundleName()
        レベルのローカリゼーション・リソース・バンドル名、またはローカリゼーション・バンドルが定義されていない場合はnullを返します。
        戻り値:
        ローカリゼーションのリソース・バンドル名
      • getName

        public String getName()
        Levelのローカライズされていない文字列名を返します。
        戻り値:
        ローカライズされていない名前
      • getLocalizedName

        public String getLocalizedName()
        現在のデフォルト・ロケールに対して、Levelのローカライズされた文字列名を返します。

        ローカリゼーション情報が使用できない場合、ローカライズされていない名前が返されます。

        戻り値:
        ローカライズされた名前
      • toString

        public final String toString()
        このLevelの文字列表現を返します。
        オーバーライド:
        toString 、クラス:  Object
        戻り値:
        Levelのローカライズされていない名前。たとえば「INFO」。
      • intValue

        public final int intValue()
        このレベルの整数値を取得します。 この整数値を使えば、Levelオブジェクト間の順序付け比較を効率的に行えます。
        戻り値:
        このレベルの整数値。
      • parse

        public static Level parse​(String name)
                           throws IllegalArgumentException
        レベル名の文字列をLevelに構文解析します。

        引数文字列はレベル名または整数値のいずれかで構成されます。

        例:

        • "SEVERE"
        • "1000"

        パラメータ:
        name - 解析される文字列
        戻り値:
        構文解析される値 既知の名前に対応する整数(700など)を渡すと、その関連する名前(CONFIGなど)が返されます。 そうでない整数(1など)を渡した場合、その値に初期化された新しいレベル名が返される。
        例外:
        NullPointerException - 名前がnullである場合
        IllegalArgumentException - 値が有効でない場合。 有効な値は、Integer.MIN_VALUEからInteger.MAX_VALUEまでの整数と、すべての既知のレベル名である。 既知の名前とは、このクラスで定義されているレベル(つまり、FINEFINERFINEST)、適切なパッケージ・アクセスを使ってこのクラスによって作成されたレベル、またはサブクラスによって定義または作成された新しいレベルのことである。
      • equals

        public boolean equals​(Object ox)
        2つのオブジェクトの値が等しいかどうかを比較します。
        オーバーライド:
        equals 、クラス:  Object
        パラメータ:
        ox - 比較対象の参照オブジェクト。
        戻り値:
        2つのオブジェクトが同じレベルの値を持つ場合にのみtrue
        関連項目:
        Object.hashCode()HashMap