5 Microsoft WindowsプラットフォームでのJDKのインストール

このトピックには次の項が含まれます:

64ビットWindowsプラットフォームにJDKをインストールする場合のシステム要件

サポートされているプロセッサおよびブラウザの詳細は、Oracle JDKの動作保証済システム構成を参照してください。

WindowsでのJDKのインストール手順の表記

このドキュメントの次の表記を含むテキストに対しては、かわりに適切な更新バージョン番号を使用する必要があります。

interim.update.patch

たとえば、64ビット・システム用の更新12、一時0、更新0、パッチ0のJDKインストーラをダウンロードする場合、ファイル名jdk-12.interim.update.patch_windows-x64_bin.exeは、jdk-12_windows-x64_bin.exeになります。

WindowsでのJDKのインストール手順

自己インストールの実行可能ファイルを実行して、WindowsコンピュータでJDKを解凍およびインストールします。

次の項の手順を実行して、JDKをWindowsコンピュータにインストールします。

JDKインストーラのダウンロード

Java SEダウンロード・ページにアクセスし、「ライセンス契約に同意する」をクリックします。ダウンロード・メニューで、使用するWindowsのバージョンの.exeに対応するダウンロード・リンクをクリックします。

ファイルjdk-12.interim.update.patch_windows-x64_bin.exeをダウンロードします。

ノート:

ファイルが正常にダウンロードされたことを確認するため、ダウンロード・ページとローカル・ドライブ上のファイル・サイズを比較します。または、ダウンロード済ファイルのチェックサムがJava SEダウンロード・ページのファイルと一致することを確認します。

JDKインストーラの実行

Microsoft WindowsにJDKをインストールするには、管理権限が必要です。
JDKインストーラを実行するには:
  1. ダウンロード先の場所でインストーラのアイコンまたはファイル名をダブルクリックし、JDK 12インストーラを起動します。
  2. インストール・ウィザードの指示に従います。
  3. インストールの完了後、ダウンロードしたファイルを削除して、ディスク領域を回復できます。

JDKのサイレント・インストール

JDKインストーラをダブルクリックしたり開いたりせずに、コマンド行引数を使用して、サイレントで非対話型のJDKインストールを実行できます。

次の表に、インストール・シナリオ例と、それを実行するために必要なコマンドを示します。表記jdkは、ダウンロードされたインストーラ・ファイルのベース名(jdk-12_windows-x64_bin.exeなど)を略したものです。

インストール・シナリオ コマンド
JDKをサイレント・モードでインストール。
jdk.exe /s
開発ツールとソース・コードをサイレント・モードでインストール。
jdk.exe /s ADDLOCAL="ToolsFeature,SourceFeature"

PATH環境変数の設定

PATH変数をJDK 12用に永続的に設定し、再起動後もJDK 10が維持されるようにしておくと便利です。

PATH変数を設定しないと、実行可能ファイルを実行するたびに、そのファイルへのフルパスを指定する必要があります。次に例を示します。

C:\> "C:\Program Files\Java\jdk-12\bin\javac" MyClass.java
PATH変数を永続的に設定するには、jdk-12\binディレクトリのフルパスをPATH変数に追加します。一般的なフル・パスは次のとおりです。
C:\Program Files\Java\jdk-12\bin
Microsoft WindowsでPATH変数を設定するには:
  1. 「コントロール パネル」「システム」を選択します。
  2. 「詳細設定」「環境変数」の順にクリックします。
  3. JDKインストールのbinフォルダの場所を、「システム環境変数」PATH変数に追加します。

    ノート:

    PATH環境変数は、セミコロン(;)で区切られた一連のディレクトリで、大/小文字を区別しません。Microsoft Windowsでは、PATHディレクトリ内のプログラムを左から右へ順番に探します。

    一度にパスに含めることができるJDKのbinディレクトリは、1つのみです。最初のインスタンスより後のものは無視されます。

    JDKパスを追加する場所がわからない場合、場所を追加します。

    PATH変数の設定後に開いた新しい各コマンド・ウィンドウで、新しいパスが有効になります。

    PATH変数の一般的な値は次のとおりです。

    C:\WINDOWS\system32;C:\WINDOWS;"C:\Program Files\Java\jdk-12\bin"

JDKの使用の開始

参照ドキュメント関連の情報にアクセスするには、Windowsの「スタート」メニューにある「Java Development Kit」を使用します。

JDKのインストール中、Javaメニュー項目がWindowsの「スタート」メニューに追加されるため、参照ドキュメント(オンライン・ドキュメントのWebページ)に簡単にアクセスできるようになります。

JDKのインストールおよびアンインストールのプロセス中に、システム上のJDKの最新バージョンに関連付けるために適切なスタート・メニュー項目が更新されます。

ノート:

Windows 7およびWindows 10には「スタート」メニューがありますが、Windows 8およびWindows 8.1にはこのメニューがありません。Windows 8およびWindows 8.1の場合、JDKおよびJava情報は次のStartディレクトリから確認できます: %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs

WindowsでのJDKのアンインストール

JDK 12をアンインストールするには、Microsoft Windowsの「コントロール パネル」「プログラムの追加と削除」ユーティリティを使用します。

JDKインストールのトラブルシューティング

次の各項では、JDKのインストール時に問題が発生した場合の解決方法のヒントを提供します。

解凍中のシステム・エラー

system error during decompressionというエラー・メッセージが表示される場合、TEMPディレクトリが含まれるディスクに十分な領域がない可能性があります。

DOSモードで実行できないプログラム

This program cannot be run in DOS modeというエラー・メッセージが表示される場合、次を実行します。

  1. MS-DOSシェルまたは「コマンド プロンプト」ウィンドウを開きます。

  2. タイトル・バーを右クリックします。

  3. 「プロパティ」を選択します。

  4. 「プログラム」タブを選択します。

  5. 「詳細」をクリックします。

  6. 項目「MS-DOS プログラムに Windows を検出させない」が選択されていないことを確認します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「OK」を再度選択します。

  9. MS-DOSシェルを終了します。

  10. コンピュータを再起動します。

メモ帳でのソース・ファイル

Microsoft Windowsでは、Microsoftのメモ帳で新しいファイルを作成し、最初にそれを保存すると、通常、メモ帳によりファイル名に.txt拡張子が追加されます。そのため、Test.javaと名前を付けたファイルは実際にはTest.java.txtとして保存されます。Microsoft Windowsエクスプローラの「フォルダ オプション」「登録されている拡張子は表示しない」の選択を解除して、ファイル拡張子の表示をオンにしないと、.txt拡張子は表示できないことに注意してください。.txt拡張子を付けないようにするには、「名前を付けて保存」ダイアログ・ボックスに情報を入力する際、"Test.java"のようにファイル名を引用符で囲みます。

システム・コード・ページに含まれていない文字

システム・ロケールのコード・ページに含まれていない文字を使用して、ディレクトリに名前を付けている可能性があります。このようなディレクトリがインストール・パスに含まれていると、一般エラー1722が発生し、インストールは完了しません。エラー1722はWindowsインストーラのエラー・コードです。これは、インストールが失敗したことを示します。現時点で、このエラーの原因は解明されていません。

この問題を回避するには、ユーザーとシステムのロケールが同一で、システム・ロケールのコード・ページに含まれている文字のみがインストール・パスに含まれていることを確認します。ユーザーとシステムのロケールは、「コントロール パネル」の「地域オプション」または「地域の設定」で設定できます。

関連付けられているバグ番号は4895647です。