3 LinuxプラットフォームでのJDKのインストール
このトピックでは、LinuxプラットフォームでのJDKのインストール手順とシステム要件について説明します。
LinuxプラットフォームでのJDKのインストールに関する一般的な注意事項
ルート・アクセス権
このトピックでは、LinuxプラットフォームにJDK 14をインストールする場合の一般的な情報を提供します。JDKをインストールすると、jdk–14.interim.update.patchと呼ばれるディレクトリが自動的に作成されます。
                     
注意:
Java SE Runtime Environmentを特定の場所(JDKの場合は/usr/jdkなど)にインストールした場合は、ルート資格証明でログインして必要な権限を取得する必要があります。ルート・アクセス権がない場合、ホーム・ディレクトリまたは書込み権限のあるサブディレクトリに、Java SE Runtime Environmentをインストールします。
                        
ファイルの上書き
jdk–14.interim.update.patchという名前のサブディレクトリを含むディレクトリにソフトウェアをインストールした場合、新しいソフトウェアによって、そのディレクトリにある同じ名前のファイルが上書きされます。保持しておきたいファイルがある場合は、古いディレクトリの名前を変更します。
                     
システム・プリファレンス
デフォルトでは、インストール・スクリプトは、システム・プリファレンスのバッキング・ストアがJDKのインストール・ディレクトリ内に作成されるように、システムを構成します。JDKをネットワーク・マウントされたドライブにインストールした場合、他のマシン上のJava Runtime Environmentと共有するために、システム・プリファレンスをエクスポートできます。
LinuxプラットフォームにJDKをインストールする場合のシステム要件
サポートされているプラットフォーム、オペレーティング・システムおよびブラウザの詳細は、Oracle JDKの動作保証済システム構成を参照してください。
LinuxプラットフォームでのJDKのインストール手順の表記
JDKのインストール手順にはバージョンの表記が含まれています。この表記により、機能、一時および更新のバージョン情報を表します。
たとえば、JDK 14、一時0、更新0、パッチ0をインストールする場合、このバンドルの名前は次の文字列で表現されます。
jdk-14.interim.update.patch-linux-x64_bin.tar.gz
jdk-14-linux-x64_bin.tar.gzアーカイブ・バイナリおよびRPMパッケージを使用したLinuxでのJDKのインストール
アーカイブ・バイナリ・ファイルまたはRed Hat Package Manager (RPM)パッケージからLinuxプラットフォームにJava Development Kit (JDK)をインストールできます。
次のいずれかの手順を使用してインストールを実行できます。
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                           アーカイブ・バイナリから( .tar.gz): この方法では、他のJDKインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJDKのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動のステップが必要になることがあります。アーカイブ・バイナリを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
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                           RPMパッケージから ( .rpm): この方法では、すべてのユーザーのJDKのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。RPMベースのOracle Linuxプラットフォームは、Red HatおよびSuSEに基づいています。RPMパッケージを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
次の表は、LinuxプラットフォームでのJDK 14リリースのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。
| ダウンロード・ファイル | 手順 | アーキテクチャ | インストールを実行できるユーザー | 
|---|---|---|---|
| jdk-14.interim.update.patch-linux-x64.tar.gz | Linuxプラットフォームでの64ビットJDK 14のインストール | 64ビット | すべてのユーザー | 
| jdk-14.interim.update.patch-linux-x64.rpm | RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール | 64ビットのRPMベースのLinux | Root | 
Linuxプラットフォームでの64ビットJDK 14のインストール
64ビットLinux用のJDKをアーカーブ・バイナリ・ファイル(.tar.gz)からインストールできます。
                     
RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール
システムの場所にあるRPMバイナリ・ファイル(.rpm)を使用して、Red HatやSuSEなどの64ビットRPMベースのLinuxプラットフォームにJDKをインストールできます。 
                     
sudoコマンドを使用して、RPMベースのインストールをrootユーザーとして実行します。
                     JDKインストールはalternativesフレームワークに統合されます。インストール後、alternativesフレームワークが更新され、最近インストールしたJDKのバイナリが反映されます。java、javac、javadoc、javapなどのJavaコマンドをコマンド行から呼び出すことができます。
                        
java -versionコマンドを使用して、デフォルトの(最近インストールされた)JDKバージョンを確認できます。
                        
さらに、.javaファイルを提供する特定のRPMパッケージを確認することもできます。
                        
$ rpm -q --whatprovides java