17 Flight Recorderの構成

Flight Recorderの構成は、記録されるデータの量を制御します。

Flight Recorderでは、default.jfcおよびprofile.jfcという2つの事前構成済の構成が使用されます。これらの構成には、各イベント・タイプの設定が事前に定義されています。これらのテンプレートはどちらも、<java_home>/lib/jfrにあります。デフォルトでは、Flight Recorderは記録の開始時にdefault.jfcテンプレートを使用します。連続して記録する場合は、default.jfcテンプレートをお薦めします。データとパフォーマンスのバランスを上手くとることができます(通常、オーバーヘッドは1%未満です)。profile.jfcテンプレートでは、より多くのイベントが記録され、アプリケーションのプロファイリングに便利です。

ほとんどの場合、事前構成済の記録テンプレートで十分です。ただし、記録の分析中に、一部のイベントがデフォルトで無効になっていることがわかる場合があります。これらのイベントを有効にするには、カスタム構成を作成します。JDK Mission Controlを使用し、既存のテンプレートのいずれかを使用してイベント設定を構成します。既存のテンプレートをコピーしてから変更します。デフォルトのテンプレートを変更しないでください。記録を開始する際に、settingsコマンド行オプションで使用するテンプレートを指定します。次に例を示します:

-XX:StartFlightRecording:filename=recording.jfr,dumponexit=true,settings=default.jfc

-XX:StartFlightRecording:filename=recording.jfr,dumponexit=true,settings=mysettings.jfc