- 含まれているクラス:
- SpringLayout
Constraints
オブジェクトは、SpringLayout
が制御するコンテナ内のコンポーネントのサイズ変更方法および位置変更方法を決定する制約を保持します。 Constraints
オブジェクトにはRectangle
と同様にx
、y
、width
、およびheight
の各プロパティがあります。 ただし、Constraints
オブジェクトの各プロパティは、整数ではなくSpring
値です。 また、Constraints
オブジェクトは、constraint
プロパティを使用して、north、south、east、およびwestの4個のエッジとして操作できます。
次の式は、Constraints
オブジェクトに対して常にtrueになります。この場合、WESTとx
が同義、NORTHとy
が同義になります。
EAST = WEST + WIDTH SOUTH = NORTH + HEIGHT HORIZONTAL_CENTER = WEST + WIDTH/2 VERTICAL_CENTER = NORTH + HEIGHT/2 ABSOLUTE_BASELINE = NORTH + RELATIVE_BASELINE*
たとえば、WIDTHとWEST (X)の位置を指定した場合、EASTを求める式はWEST+WIDTHになります。 一方、WIDTHとEASTの位置を指定した場合、WEST (X)を求める式はEAST - WIDTHになります。
[RELATIVE_BASELINEは、SpringLayout.Constraints(Component)コンストラクタが呼び出されたとき、または制約オブジェクトがSpringLayoutオブジェクトに登録されたときに自動的に設定されるprivateの制約です。]
ノート: 本書では、演算子はSpring
クラスのメソッドを表します。 たとえば、「a+b」はSpring.sum(a, b)
を示し、「a - b」はSpring.sum(a, Spring.minus(b))
を示します。 スプリング演算の詳細は、SpringのAPIドキュメント
を参照してください。
エッジ、サイズ、および位置を表すConstraints
オブジェクトのプロパティはすべて独立して設定できますが、相互に関係しているため、Constraints
オブジェクトが過剰な制約を受けることがあります。 たとえば、WEST
、WIDTH
、およびEAST
のエッジがすべて設定された場合は、前述の1つめの式を保持する必要があります。 このために、Constraints
オブジェクトはもっとも前に設定された制約を廃棄して、その式を保持します。
- 導入されたバージョン:
- 1.4
-
コンストラクタのサマリー
コンストラクタ説明空のConstraints
オブジェクトを作成します。Constraints(Component c)
コンポーネントc
に適したスプリング(x
、y
、width
、およびheight
)を使用して、Constraints
オブジェクトを作成します。Constraints(Spring x, Spring y)
x
プロパティとy
プロパティの値を指定して、Constraints
オブジェクトを作成します。Constraints(Spring x, Spring y, Spring width, Spring height)
x
、y
、width
、height
の各プロパティの値を指定して、Constraints
オブジェクトを作成します。 -
メソッドのサマリー
修飾子と型メソッド説明getConstraint(String edgeName)
指定されたエッジの値(派生した値、またはnull
の場合もある)を返します。height
プロパティの値を返します。getWidth()
width
プロパティの値を返します。getX()
x
プロパティの値を返します。getY()
y
プロパティの値を返します。void
setConstraint(String edgeName, Spring s)
指定されたエッジを制御するスプリングを設定します。void
コンポーネントの高さを制御するheight
プロパティを設定します。void
コンポーネントの幅を制御するwidth
プロパティを設定します。void
コンポーネントの位置のx
値を制御するx
プロパティを設定します。void
コンポーネントの位置のy
値を制御するy
プロパティを設定します。
-
コンストラクタの詳細
-
制約
public Constraints()空のConstraints
オブジェクトを作成します。 -
制約
x
プロパティとy
プロパティの値を指定して、Constraints
オブジェクトを作成します。height
スプリングとwidth
スプリングはnull
値です。- パラメータ:
x
- コンポーネントのx値を制御するスプリングy
- コンポーネントのy値を制御するスプリング
-
制約
x
、y
、width
、height
の各プロパティの値を指定して、Constraints
オブジェクトを作成します。 ノート: 指定されたコンポーネントのConstraints
オブジェクトで、SpringLayout
クラスにnull
値が設定された場合、null値は適切なデフォルト値に置換されます。- パラメータ:
x
-x
プロパティのスプリング値y
-y
プロパティのスプリング値width
-width
プロパティのスプリング値height
-height
プロパティのスプリング値
-
制約
public Constraints(Component c)コンポーネントc
に適したスプリング(x
、y
、width
、およびheight
)を使用して、Constraints
オブジェクトを作成します。x
およびy
の各スプリングは、このメソッドが呼び出されたときにコンポーネントの位置で初期化される定数スプリングです。width
およびheight
の各スプリングは、Spring.width()
およびSpring.height()
メソッドによって作成される特殊なスプリングで、コンポーネントのサイズ特性をその変更に伴って追跡します。- パラメータ:
c
- このConstraintsオブジェクトによって特性が反映されるコンポーネント- 例外:
NullPointerException
-c
がnullである場合。- 導入されたバージョン:
- 1.5
-
-
メソッドの詳細
-
setX
public void setX(Spring x)コンポーネントの位置のx
値を制御するx
プロパティを設定します。- パラメータ:
x
- コンポーネントの位置のx
の値を制御するスプリング- 関連項目:
getX()
,SpringLayout.Constraints
-
getX
public Spring getX()x
プロパティの値を返します。- 戻り値:
- コンポーネントの位置の
x
の値を制御するスプリング - 関連項目:
setX(javax.swing.Spring)
,SpringLayout.Constraints
-
setY
public void setY(Spring y)コンポーネントの位置のy
値を制御するy
プロパティを設定します。- パラメータ:
y
- コンポーネントの位置のy
の値を制御するスプリング- 関連項目:
getY()
,SpringLayout.Constraints
-
getY
public Spring getY()y
プロパティの値を返します。- 戻り値:
- コンポーネントの位置の
y
の値を制御するスプリング - 関連項目:
setY(javax.swing.Spring)
,SpringLayout.Constraints
-
setWidth
public void setWidth(Spring width)コンポーネントの幅を制御するwidth
プロパティを設定します。- パラメータ:
width
- このConstraints
オブジェクトの幅を制御するスプリング- 関連項目:
getWidth()
,SpringLayout.Constraints
-
getWidth
public Spring getWidth()width
プロパティの値を返します。- 戻り値:
- コンポーネントの幅を制御するスプリング
- 関連項目:
setWidth(javax.swing.Spring)
,SpringLayout.Constraints
-
setHeight
public void setHeight(Spring height)コンポーネントの高さを制御するheight
プロパティを設定します。- パラメータ:
height
- このConstraints
オブジェクトの高さを制御するスプリング- 関連項目:
getHeight()
,SpringLayout.Constraints
-
getHeight
public Spring getHeight()height
プロパティの値を返します。- 戻り値:
- コンポーネントの高さを制御するスプリング
- 関連項目:
setHeight(javax.swing.Spring)
,SpringLayout.Constraints
-
setConstraint
指定されたエッジを制御するスプリングを設定します。 エッジには、SpringLayout.NORTH
、SpringLayout.SOUTH
、SpringLayout.EAST
、SpringLayout.WEST
、SpringLayout.HORIZONTAL_CENTER
、SpringLayout.VERTICAL_CENTER
、SpringLayout.BASELINE
、SpringLayout.WIDTH
、またはSpringLayout.HEIGHT
のいずれかの値が設定されている必要があります。 その他のString
値がエッジとして渡された場合は、何も行われません。 エッジとしてnull
が渡された場合、NullPointerException
がスローされます。ノート: このメソッドは、この
Constraints
にあらかじめ設定されたx
およびy
の値に影響を及ぼす場合があります。- パラメータ:
edgeName
- 設定されるエッジs
- 指定されたエッジを制御するスプリング- 例外:
NullPointerException
-edgeName
がnull
である場合- 関連項目:
getConstraint(java.lang.String)
,SpringLayout.NORTH
,SpringLayout.SOUTH
,SpringLayout.EAST
,SpringLayout.WEST
,SpringLayout.HORIZONTAL_CENTER
,SpringLayout.VERTICAL_CENTER
,SpringLayout.BASELINE
,SpringLayout.WIDTH
,SpringLayout.HEIGHT
,SpringLayout.Constraints
-
getConstraint
指定されたエッジの値(派生した値、またはnull
の場合もある)を返します。 エッジには、SpringLayout.NORTH
、SpringLayout.SOUTH
、SpringLayout.EAST
、SpringLayout.WEST
、SpringLayout.HORIZONTAL_CENTER
、SpringLayout.VERTICAL_CENTER
、SpringLayout.BASELINE
、SpringLayout.WIDTH
、またはSpringLayout.HEIGHT
のいずれかの値が設定されている必要があります。 その他のString
値がエッジとして渡された場合は、null
が返されます。 エッジとしてnull
が渡された場合、NullPointerException
がスローされます。- パラメータ:
edgeName
- 値が返されるエッジ- 戻り値:
- 指定されたエッジを制御するスプリング。
null
の場合もある - 例外:
NullPointerException
-edgeName
がnull
である場合- 関連項目:
setConstraint(java.lang.String, javax.swing.Spring)
,SpringLayout.NORTH
,SpringLayout.SOUTH
,SpringLayout.EAST
,SpringLayout.WEST
,SpringLayout.HORIZONTAL_CENTER
,SpringLayout.VERTICAL_CENTER
,SpringLayout.BASELINE
,SpringLayout.WIDTH
,SpringLayout.HEIGHT
,SpringLayout.Constraints
-