5 Microsoft WindowsプラットフォームでのJDKのインストール

このトピックには次の項が含まれます:

64ビットWindowsプラットフォームにJDKをインストールする場合のシステム要件

サポートされているプロセッサおよびブラウザの詳細は、Oracle JDKの動作保証済システム構成を参照してください。

WindowsでのJDKのインストール手順の表記

JDKインストーラでサポートされるのは、Java機能リリースの1つのバージョンのみになりました。同じ機能リリースの複数のバージョンをインストールすることはできません。

たとえば、jdk-17jdk-17.0.1を同時にインストールすることはできません。jdk-17のインストール後にjdk-17.0.1をインストールしようとすると、インストーラによってjdk-17がアンインストールされ、jdk-17.0.1がインストールされます。

ノート:

同じ機能ファミリの新しいバージョンがすでに存在しているときに古いバージョンのJDKをインストールすると、エラーが表示され、古いバージョンをインストールする必要があれば新しいJDKバージョンをアンインストールするように求められます。

JDKは/Program Files/Java/jdk-<FEATURE>にインストールされます。<FEATURE>は機能リリース番号です。たとえば、JDK 17.0.1は/Program Files/Java/jdk-17にインストールされます。

WindowsでのJDKのインストール手順

自己インストールの実行可能ファイルを実行して、WindowsコンピュータでJDKを解凍およびインストールします。

JDKインストーラのダウンロード

Java SEダウンロード・ページにアクセスし、「ライセンス契約に同意する」をクリックします。ダウンロード・メニューで、使用するWindowsのバージョンの.exeに対応するダウンロード・リンクをクリックします。

ファイルjdk-17.interim.update.patch_windows-x64_bin.exeをダウンロードします。

ノート:

ファイルが正常にダウンロードされたことを確認するため、ダウンロード・ページとローカル・ドライブ上のファイル・サイズを比較します。または、ダウンロード済ファイルのチェックサムがJava SEダウンロード・ページのファイルと一致することを確認します。

JDK.exeインストーラからのJDKのインストール

Microsoft WindowsにJDKをインストールするには、管理権限が必要です。
JDKインストーラを実行するには:
  1. ダウンロード先の場所でインストーラのアイコンまたはファイル名をダブルクリックし、JDK 17インストーラを起動します。
  2. インストーラに示された指示に従います。
  3. インストールの完了後、ダウンロードしたファイルを削除して、ディスク領域を回復できます。

ノート:

インストール時に、次のファイルが前述の場所にコピーされます:
"C:\Program Files\Common Files\Oracle\Java\javapath\java.exe" 
"C:\Program Files\Common Files\Oracle\Java\javapath\javaw.exe"
"C:\Program Files\Common Files\Oracle\Java\javapath\javac.exe" 
"C:\Program Files\Common Files\Oracle\Java\javapath\jshell.exe"

または、これらの実行可能ファイルをJDKのbinディレクトリから直接実行することもできます。

MSI EnterpriseインストーラからのJDKのインストール

JDK MSI Enterpriseインストーラは.msiインストーラとしてパッケージ化され、最小限のダイアログで実行されます。JDKのサイレント・インストールをサポートし、コマンドライン・パラメータを使用してカスタマイズできます。

JDK 17をインストールするには、管理権限が必要です。

  1. jdk-17_windows-x64_bin.msiダウンロードします。
  2. .msiファイルをダブル・クリックしてインストーラを実行します。
コマンド行からのJDKのインストール

JDKをインストールするには、ご使用のシステムに適したOracle JDK MSI Enterpriseインストーラをダウンロードして、コマンド行から実行します。

  1. jdk-17_windows-x64_bin.msiダウンロードします。
  2. 管理者権限でMS-DOSプロンプトを開きます。
  3. 実行するインストールの種類に応じて、次のコマンドのいずれかを実行します。
    • 基本UIモード:
      msiexec.exe /i installer.msi 
    • サイレント・モード:
      msiexec.exe installer.msi /qn 

    ノート:

    installer.msiは、以前のステップで入手したMSI Enterprise JDKインストーラの名前です。
ログ・ファイルの作成

ログ・ファイルを使用して、インストールが成功したことを確認できます。

インストールを記述するログ・ファイルを作成するには、インストール・コマンドに/L C:\path\setup.logを追加し、ログ・ファイルの末尾までスクロールして確認します。

ログ・ファイルの作成の例を次に示します。

msiexec.exe /i installer.msi /L C:\path\setup.log 

この例では、ログはC:\path\setup.logファイルに書き込まれます。

JDKのサイレント・インストール

JDKインストーラをダブルクリックしたり開いたりせずに、コマンド行引数を使用して、サイレントで非対話型のJDKインストールを実行できます。

次のコマンドを使用して、JDKをサイレント・モードでインストールします。
jdk.exe /s

ノート:

  • 表記jdkは、ダウンロードされたインストーラ・ファイルのベース名(jdk-17_windows-x64_bin.exeなど)を略したものです。
  • すべてがデフォルトでインストールされるため、ADDLOCALコマンドを実行する必要はありません。

JDKの使用の開始

参照ドキュメント関連の情報にアクセスするには、Windowsの「スタート」メニューにある「Java Development Kit」を使用します。

JDKのインストール中、Javaメニュー項目がWindowsの「スタート」メニューに追加されるため、参照ドキュメント(オンライン・ドキュメントのWebページ)に簡単にアクセスできるようになります。

JDKのインストールおよびアンインストールのプロセス中に、システム上のJDKの最新バージョンに関連付けるために適切なスタート・メニュー項目が更新されます。

ノート:

Windows 10には「スタート」メニューがありますが、Windows 8およびWindows 8.1にはこのメニューがありません。Windows 8およびWindows 8.1の場合、JDKおよびJava情報は次のStartディレクトリから確認できます: %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs

WindowsでのJDKのアンインストール

JDK 17をアンインストールするには、Microsoft Windowsの「コントロール パネル」「プログラムの追加と削除」ユーティリティを使用します。

サイレント・モードでのJDKのアンインストール

コマンド行を使用して、JDKをアンインストールできます。

JDKをサイレント・モードでアンインストールするには、次のコマンドを使用します:
MsiExec.exe/X{<UninstallString>} 

たとえば、JDK 15をアンインストールするには、次のコマンドを実行します:

MsiExec.exe /X{E04E5624-3CF1-5E84-A439-4D8FAAA05C79}

UninstallStringを検索するには、「JDKレジストリ・キーおよびUninstallString値の検索」を参照してください。

ノート:

  • このコマンドはどこからでも実行できます。
  • msiexec.exe実行可能ファイルはWindowsのシステム・ディレクトリにあります。
  • 再起動が必要になるのは、アンインストール中に一部のファイルが使用されている場合のみです。必ず必要なわけではありません。ただし、アンインストール中に再起動を手動で抑制するには、コマンドにREBOOT=Rオプションを追加します。
  • アンインストールのステータスを記録するログ・ファイルを作成する場合は、コマンドに/l “C:\<path>setup.log”オプションを追加します。

確認を求める「Windows インストーラ」ダイアログが表示されます。「はい」をクリックしてJDKをアンインストールします。

JDKレジストリ・キーおよびUninstallString値の検索

  1. 「スタート」に移動して、Regeditと入力します。
  2. レジストリ・エディタで、「HKEY_LOCAL_MACHINE/Software/Microsoft/Windows/CurrentVersion/Uninstall」に移動します。

    「Uninstall」フォルダの下に、中カッコで囲まれたレジストリ・エントリが多数表示されます。

  3. 「編集」「検索」の順にクリックします。

    ノート:

    特定のレジストリを検索する前に、「Uninstall」フォルダを強調表示します。
  4. 値としてバージョン文字列を入力し、対応するレジストリ・キーを検索します。たとえば、jdk-15と入力します。

    ペインの右側でレジストリ・キーが強調表示され、様々なアンインストール文字列の値が左側のペインに表示されます。

  5. UninstallStringの値をノートにとります。

JDKインストールのトラブルシューティング

このトピックでは、JDKのインストール中の問題を解決するためのヒントを提供します。

解凍中のシステム・エラー

system error during decompressionというエラー・メッセージが表示される場合、TEMPディレクトリが含まれるディスクに十分な領域がない可能性があります。

DOSモードで実行できないプログラム

This program cannot be run in DOS modeというエラー・メッセージが表示される場合、次を実行します。

  1. MS-DOSシェルまたは「コマンド プロンプト」ウィンドウを開きます。

  2. タイトル・バーを右クリックします。

  3. 「プロパティ」を選択します。

  4. 「プログラム」タブを選択します。

  5. 「詳細」をクリックします。

  6. 項目「MS-DOS プログラムに Windows を検出させない」が選択されていないことを確認します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「OK」を再度選択します。

  9. MS-DOSシェルを終了します。

  10. コンピュータを再起動します。

システム・コード・ページに含まれていない文字

インストール・ディレクトリがシステム・ロケールのコード・ページに含まれない場合は、1722エラーが発生することがあります。これを回避するには、ユーザーとシステムのロケールが同一で、システム・ロケールのコード・ページに含まれている文字のみがインストール・パスに含まれていることを確認します。ユーザーとシステムのロケールは、「コントロール パネル」の「地域オプション」または「地域の設定」で設定できます。

関連付けられているバグ番号は4895647です。

JDKのアンインストールに失敗した後のレジストリのクリーンアップ

Windowsの追加/削除プログラムを使用してJDKをアンインストールしようとしても、レジストリ内に完全に削除されないJavaエントリが残る場合があります。レジストリ・エントリが残っていると、新しいバージョンのJavaをインストールする際に問題の原因となることがあります。レジストリ・エントリをクリーンアップする方法は次のとおりです:

  • プログラムのインストールとアンインストールのトラブルシューティング・ツール(推奨の方法)
  • レジストリの手動編集

プログラムのインストールとアンインストールのトラブルシューティング・ツール(推奨の方法)

破損したレジストリ・キーが、プログラムの完全なアンインストール、または新規インストールや更新を妨げる場合は、プログラムのインストールとアンインストールのトラブルシューティング・ツールを実行して修復します。

レジストリの手動編集(この方法はFix Itユーティリティが機能しない場合にのみ使用します)

レジストリを誤って編集すると、ご使用のシステムで重大な障害が発生する可能性があります。レジストリに変更を加える前に、コンピュータの貴重なデータをバックアップしてください。

削除する前に、レジストリ・エディタの「ファイル」->「エクスポート」機能を使用して、レジストリ・キーを保存します。違うレジストリ・キーを削除した場合は、「ファイル」->「インポート」機能を使用して、保存したバックアップ・ファイルからレジストリをリストアできます。

レジストリ・キーを削除するには:

  1. 正しいレジストリ・キーを確認します。「JDKレジストリ・キーおよびUninstallString値の検索」を参照してください。

  2. キーを強調表示して右クリックし、「削除」を選択します。

  3. 削除の確認を求めるメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。

JDKがアンインストールされます。

JDK 17およびJRE 8がインストールされている場合のshimの状況の修正

JDK 17をインストールしてからJRE 8をインストールし、java -versionコマンドを実行すると、17ではなく1.8.0が出力に表示されます。これは、javapathがユーザー環境パスのJDK 17の場所の前に配置されるためです。

これは、JRE 8インストーラのバグです。このshimの状況を修正するには、JDK 17をアンインストールして再インストールします。