B Java 2Dのプロパティ

この付録では、Java 2Dのトラブルシューティングに役立つ可能性のあるプロパティを示します。

この付録の内容は次のとおりです。

Linux上のプロパティ

表B-1は、Linuxプラットフォーム上のいくつかの有用なプロパティのデフォルト値の説明です。

表B-1 LinuxでのデフォルトのJava 2Dプロパティ

設定 DGA SHM ピックスマップ オンスクリーン オフスクリーン

Linux、SunRay、VNC

オフ

オン

オン

X11/MITSHM

共有/サーバー・ピックスマップ

リモートXサーバー、ssh

オフ

オフ

オン

X11

サーバー・ピックスマップ

次のリストでは、デフォルトの変更方法について説明します。

  • Linuxのデフォルト・パイプラインはX11パイプラインです。このデフォルトを変更するには次のようにします。

    • -Dsun.java2d.opengl=true — OpenGLパイプラインの有効化を試みます。

  • DGAの使用を制御するには、次のようにします。

    • NO_J2D_DGA未設定 — 使用可能であればDGAを使用します。

    • NO_J2D_DGA設定 — DGAの使用を無効にします。

  • MIT共有メモリー拡張(SHM)を制御するには、次のようにします。

    • 使用可能な場合にSHMを使用するには、次のいずれかのプロパティを指定します。

      NO_J2D_MITSHM未設定

      J2D_USE_MITSHM=true

    • SHMを使用しない場合は、次のいずれかのプロパティを指定します。

      NO_J2D_MITSHM set

      J2D_USE_MITSHM=false

  • ピックスマップの一般的な使用を制御するには、次のようにします。

    • -Dsun.java2d.pmoffscreen未設定 — DGAを使用できない場合にピックスマップを使用します。

    • -Dsun.java2d.pmoffscreen=true — ピックスマップの使用を強制します。

    • -Dsun.java2d.pmoffscreen=false — ピックスマップの使用を無効にします。

  • 共有/サーバー・ピックスマップの使用を制御するには、次のようにします。

    • J2D_PIXMAPS未設定 — 両方のタイプを使用します。

    • J2D_PIXMAPS=shared — 共有メモリー・ピックスマップのみを使用します。

    • J2D_PIXMAPS=sserver — サーバー側ピックスマップのみを使用します。

  • デフォルト・ビジュアルの選択を制御するには、次のようにします。

    • FORCEDEFVIS未設定(デフォルト) — 使用可能な最適なビジュアルを使用します。

    • FORCEDEFVISを16進値に設定 — その16進値をIDに持つビジュアルを使用します。

    • FORCEDEFVISを他の値に設定 — デフォルト・ビジュアルを使用します。

Windows上のプロパティ

次のリストでは、Windowsプラットフォーム上のいくつかの有用なプロパティについて説明します。

  • DirectDraw/GDIパイプラインがWindowsのデフォルトのパイプラインです。このデフォルトを変更するには次のようにします。

    • -Dsun.java2d.noddraw=true — DirectDrawパイプラインの使用を無効にします。代わりにGDIが使用されます。

    • -Dsun.java2d.noddraw=false — DirectDrawパイプラインの使用を有効にします。

    • -Dsun.java2d.d3d=false — Direct3Dパイプラインの使用を無効にします。

    • J2D_D3D=false — Direct3Dパイプラインの使用を無効にします。

    • -Dsun.java2d.d3d=true — Direct3Dパイプラインの使用を有効にします。

    • J2D_D3D=true — Direct3Dパイプラインの使用を有効にします。

  • 組み込み表面パント・メカニズムの使用を制御するには、次のようにします。

    • -Dsun.java2d.ddforcedram=true — 揮発性イメージをVRAMに保持します。

  • DirectDraw Blit操作の使用を制御するには、次のようにします。

    • -Dsun.java2d.ddblit=false — DirectDraw Blit操作の使用を無効にします。代わりにGDI Blitが使用されます。